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今日は何の、映画を観る?
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ただいま。

T2 トレインスポッティング

T2 トレインスポッティング』を観た!
原題:『T2 TRAINSPOTTING

あれから20年。
こんな未来を想像できただろうか。

クソ溜めみたいな腐った日常。
俺は、仲間から金を奪ってまで逃げ出したかった。
切り開きたかった。全てをやり直したかった。
もうニ度と、振り返ることはないはずだった。

俺は帰る、故郷へ―――


今や、アカデミー賞作品を手掛けるダニー・ボイル監督の、
青臭くも、時代を牽引したシリーズ、遂にの続編!

それは、「期待」ではない。
ただ、懐かしいアイツらに会いたかっただけなんだ。



とはいえ、1作目の『トレインスポッティング』を観たタイミングが、
必ずしも自分にとってピンポイントだった、とは言えない。
そもそも1996年に劇場で公開された作品なわけで、
自分はまだ10歳に満たなかった。

T2 トレインスポッティング
初めて鑑賞したのが21歳の頃。
たぶん、年齢的にはそこそこドツボだったろうけど、
自分自身の人生経験値や理解力が足りなくて。
「映像」という意味では触角が働くも、
心に残ったとは言い難かった。

そして、続編をやるっていうんで、
もう一度見直した『トレインスポッティング』。
約10年ぶりのこと。

不思議と形容しがたいのは、相変わらず。
10年の経験値を携えても、
本当のクソ溜めを知らない幸せ者だから、
レントンたちが生きる世界を、部外者目線でしか見られないところがあった。

それがどういったわけだか、
続編の『T2』は撃ち抜かれた。


ブリジット・ジョーンズの日記 ダメな私の最後のモテ期』を観た後の気分にちょっと似てた。
心が動く対象が変わってきたことに気付いた時の、
「大人になったんだなー」っていう、感慨深さ。
寂しさ。達成感と、やるせなさ。

思い描いていたでっかい未来とは違う、
身丈どおりの未来にハマっている自分。

「あれぇ・・・?」って思うは思うけど、納得感もある。

未来を大きく描くことは意味があると思うし、
夢中になって努力することも大切。
でも、あたりまえのように、
性格とか観念とか、もちまえのキャパが妨げてくる。

無我になってた時は気付かなかったのに、
登ってきた山の途中で、来た道を振り返った時に、
「想像していた景色と何だか違うな?」と、ちょっと茫然とする。
振り返らなければ良いのだけれど、
どこか節目が来ると、来た道を見たくなるものなんだよね。

思ったよりも見晴らしが良いわけでもなく、
高くもなく、空気が澄んでいるわけでもない。

だけど、足は、ちゃんと疲れてる。マメだってできてる。
登ってきた道は、楽しかったし、辛かったし、面白かった。
結果よりも、経過に満足している自分がいるんだなって。


『T2』は、なんだか、そういう場面に共鳴した。
結局これも、映画を観たタイミング、年齢が、
そのように感じさせるし、“解釈”さえさせる。

物凄いチャンスが目の前にあったって、
大金が懐に入ってきたって、
持てあましてしまうことは、ある意味、その人の才能だ。

結局、あまりに高い山に登ってしまっては、
空気が薄くて息が続かないし、雲や霧で道を見失うかもしれない。
恐くなって、来た道を戻りたくなったり、
なるべく平坦な道を進もうとしたりと、山中で選択していく。

悔しいけれど、
いるべき、あるべき自分のところへ、
きっとちゃんと帰ってしまうのだろう。


だけどそれは、「ああ、ずいぶん遠くまで散歩したもんだなあ」と、実感できる。
大嫌いだった場所も、
逃げ出したかった現実も、
クソみたいな腐った世界も、
自然と故郷になってしまうんだ。

T2 トレインスポッティング
「ただいま。」

何の作品においても、「続編」は危険だ。
ダニー・ボイルはどう、続編を手なずけるのか、不安はあった。

実際、映画の中盤までは、
ダニー・ボイルらしさはありつつも、
どこか控えめで、やけに“おっさん”くさかった。

でも、終盤にかけて、勢いが増していく。
物語の構成も、原作へのリスペクトが感じられる。
「こうであってほしい」という希望が、
見事に叶っていく。

レントン、シック・ボーイ、ベグビー、スパッドが、
あってほしい形におさまっていく。
ダメなやつはダメで、
ダメなやつは、ダメなりに頑張ってて、
実はダメじゃなくて。

最後には、
「あぁ、こういう終わりかたね」って。
すごく、満足する。


やっぱり、キャラクターへの愛着がすべてだから、
1作目をしっかりおさえてから観てほしい。



「まじで人生、クソったれだな、ははは。」って笑えるような
人生にしたいものだなー。
ヤケクソ感漂うも、清々しい空気の流れる映画だった。

=====

やっぱりどうしても語らずにはいられません。
シック・ボーイ役の、
ジョニー・リー・ミラーです。

さること10年前。『トレインスポッティング』1作目を観た時のこと。
ユアン・マクレガーがかっこよくないと、
記録的暴言を吐いた私。
一方で、ジョニー・リー・ミラーは、お気に召した様子。

それから別事項で、
ロバート・ダウニー・Jr.の『シャーロック・ホームズ』に出会って以降、
“シャーロック・ホームズ”そのものに対しても興味がわくようになった。

もちろん、ベネディクト・カンバーバッチ主演のドラマ『シャーロック』が
これまたなかなか面白くて後押ししたし、
“シャーロック・ホームズ”自体が、
ちょっと風変わりな探偵という様相をていしている点も
惹きつけるきっかけになったと思う。

その後、なんとなく毛嫌いしながらも、
ずるずる観出したのが、ドラマ『エレメンタリー ホームズ&ワトソン in NY』。

これは、ニューヨークが舞台という邪道っぷりと、
且つジョン・ワトソン(ジョーン・ワトソン)が、
女性という設定の、とんでもないドラマなのだ。

しかしずるずるというのは恐いもので、
観続けることで、良い点なんかも見えてくる。愛着だってわく。

ワトソンとホームズの、
ある意味プラトニックな共同生活は、私にとって大好物だったのだ。

うす暗く、古臭いアパート。
物にあふれた汚い空間も大好きなのである。

そうなるともう、何に対しても好感度アップで、
ジョニー・リー・ミラーのホームズも好きになってしまった。
ハマり役やんけ!と。

ところがどっこい(古い)、
シック・ボーイと、このホームズの俳優が、
同一人物だとはまったく気付かなかったのだ!

金髪じゃなくなったどころか、
完全にハゲになったジョニー・リー・ミラー。

しかし、10年経って、ユアン・マクレガーにゲヘゲヘ言うようになった私は、
ハゲでもシワくちゃになったジョニー・リー・ミラーでも、
なんでもよくなっていたのだ!!!←



そんな2人が、『T2』でどんな関係を魅せるのか。
この映画の最大の見所といって過言ではないであろう(嘘)。

しかしまあ、こういった好みがバカ広くなった点で、
私自身、大きく成長したように思えるのだ(・・・というか、退化?)。

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不器用で、ほまれだかき、
母なる20世紀へ。


20THCENTURY WOMEN
試写会で配布されたプレスシートはしっかりした作り!

20センチュリー・ウーマン』を観た!
原題:『20TH CENTURY WOMEN


1979年。僕はジェイミー、15歳。
55歳の母さんは、女手ひとつで僕を育てない。
より色んなものに触れて、多感である時期を過ごしてほしいそうだ。
母さんひとつの視点が、すべてではないから。

家には、改装を手伝ううちに居候することになった、ウィリアム、
部屋を間借りしている、アーティストのアビー、
そして年上の幼なじみ、ジュリーが常に出入りしている。

父親がいない僕を、母さんは案じているのだろうか。
でも母さん自身は男を作らず、
ウィリアムに父親役を一任するでもなく、
女性が多くとりまく環境を僕に与えた。

しかも、僕が知らぬ間に、
子宮がんの再発を恐れる、ちょっとパンクなアビーと、
僕が心寄せる不良少女ジュリーとに、
「僕の教育係」を頼んだのだ。

母さんはとても、おせっかいだ。

母さんは、誰に対してもオープンマインドにふるまう。
出会った人をすぐに家へ招いては、食卓をともに囲む。

でも、こうした母さんの姿は、“本当”ではないようにも思える。
僕は、母さんのことをどれだけ知っているのだろう。
母さんは本当の思いを、考えを、すべて僕に話してくれているのかな。

心を開いているように見せて、実はとても臆病ではないのかな。
すべてを受け入れることを、怖がっていないかな。

僕がいつか成長し、母さんの元を離れることを、
夢見ながらも恐れているのではないのかな。

でも、これからの、先の見えない時代に、
僕がぽつんとほうり投げられた時に、
僕が見失わないように、惑わないように、
母さんが守れる間だけ、
母さんの認知する範囲だけで、
いろいろと経験をさせたいのだと思う。

気丈にふるまう、僕の母さん。
母さんがやること、なすこと、正解も不正解もない。
やること、なすこと、僕の糧。

今、僕の心の中で活きるのは、
20世紀ウーマンのスピリット。

強くある女性。弱さをみせない女性。
一人でも生きられる女性。
「そういう時代がきたのよ」って。
でも、そんな時代も、また旧き良きものになる。
そこに、なんとも言えない美学が、あるのだと思う。


人生はビギナーズ』で、
特異な自身の人生を描いた、マイク・ミルズ監督。
75歳の実父に、「自分は実はゲイなんだ」と告白された経験をもつ。

でも彼はけして、そんな人生を悲観していない。
そして、心色あざやかな映画を作った。

彼の多様性を寛容できる心のルーツは、
20世紀ウーマンが与えた環境に、あったのかもしれない。
20センチュリー・ウーマン』は、そんな映画だ。


今回も、毎度毎度いつもいつもお世話になっている方に、
試写会に誘っていただいたのだが、
この企画自体は、ファッション雑誌『GINZA』が
女性限定で催したものだったそう。

映画本編を観れば、女性の核心を、
事細かに描いていることに気づくだろう。

なんて、女性である自分が言うことは、どこか座りが悪いのだけれど。

でも明らかに、マイク・ミルズ監督の中に、
女性的なものがあること、
あるいは女性にかなり近いところに考えをおけることがわかる。

もちろん、『人生はビギナーズ』では、
ユアン・マクレガーが演じたオリヴァーに、フォーカスしている。

そういった意味では、男女問わず、
あるいは中性的な観点で、
「もやっ」とか、「チクッ」とか、「キューッ」とかの、
繊細な感情を描くのに非常に長けているのだと思う。

数々の、女性ならではのエピソードを、
集めに集めて丁寧につむぐマイク・ミルズ監督。
心のアンテナが高いことはもちろん、
事象をただ取り込むのではなく、
“しみる”ように表現する。

それらは、観客にとって、
「共感」という形で映画に溶けこませる。

彼を、映画監督して知らしめた『サムサッカー』を観ていないために、
『人生はビギナーズ』との2作しか知らないけれど、
どこか強烈に、彼へ信頼を寄せてならない。


試写会の後、出待ちをせずに帰ろうとしたところ、
会場から出てきたマイク・ミルズ監督に鉢合わせた。

20THCENTURY WOMEN

彼の表情からも読み取れるに、優しそうな人だった。
マイク・ミルズ監督に、いろいろ尋ねたいこともあったけれど、
遭遇できたことで嬉しくて、いろいろ吹っ飛んでしまった(笑)

20THCENTURY WOMEN
この日もらったプレスシートに、サインもしてくれた!
ダコタ・ファニングに吹き出しを描いて、
私の名前まで書いてくれた!

移動時間であったにも関わらず、
丁寧に対応してくれたマイク・ミルズ監督に感謝。


こうした、ゆるいタッチのヒューマンドラマは、
作品賞にノミネートされることはあっても、
なかなか作品賞受賞には届きづらい。

でも、彼の描いた作品は、
この年の作品賞『ムーンライト』よりも普遍的で、浸透しやすいと思う。

映像としての描き方はもちろん、
マイク・ミルズ監督が書いたオリジナル脚本自体が、
その奥深さを証明している。


最後に・・・。
イベントで、マイク・ミルズ監督に質問できる時間が設けられたんだけど、
タイムオーバーで、手を挙げ損となった私。

マイク・ミルズ監督に、
「あの頃は良かったと思うのか、
今の時代は今の時代で、魅力を見出していえるのか」、聞きたかったなー。

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