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そざい ギャザリー そざい

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希望の光が灯る限り。

ざ・ぶりざーど

ザ・ブリザード』を観た!
原題:『THE FINEST HOURS

アメリカ合衆国の南東に位置するマサチューセッツ州。
そこに、ケープゴットという半島がある。
のどかな観光地ではあるが、真冬になれば厳しい寒さが襲う。

1952年2月の極寒の日。
沖合で、ブリザードが襲来。
沿岸警備隊チャタム基地は、レーダーで被害状況を確認するが、
異常なシグナルに、機器の故障を疑った。
なぜなら既に、別の場所で大型タンカー座礁の報せがあり、救助に向かっていたからだ。

一方、船体に甚大な損傷を受けながらも
ペンドルトン号が浅瀬を目指しながら難破していた。
“異常なシグナル”は現実だった。

絶え間ない汽笛が、豪風に紛れながら、ケープゴットに届く・・・ーーー

俺たちは救いに行く。

可能性が、一縷にあるなら。


このところ、ディズニー製作の物語に、
「ん!?」と思うような展開力と演出にやられ、
感動で震えまくっている
単なるアクション映画だと、ちんぷんかんぷんな作品も多いんだけど、
例えば『ウォルト・ディズニーの約束』には
メリー・ポピンズ』という名作に懸けてるところもあり、
「涙」の追い上げに抗えなかった。

演出にはどこか、ベタなところがある。
でもなぜか、その定番な撮影手法やセリフで、
鮮やかに感動を引き上げるという、「大御所っぷりの技法」が輝く

だからこそ正直、『ザ・ブリザード』とかいう、
過去にもあるようなないような邦題をつけてディザスタームービー風にせず、
そこにある絶妙な人間ドラマ押しにすればよかったのに、って思った。
なぜこうも短絡なんだろう。
そうでしか集客が得られないっていうなら、
本当に私たちの感性はナメられてるよね・・・。


この物語は、実話がベース。
だからこそ、その展開に目を疑うんだ。
「嘘でしょ?」「本気で?」「無理じゃない?」って。

後悔があった。仕事を全うしたかった。
でもだからって、他人のためにここまでできる?
「それが仕事だから」の一言で片付けられない、
本当の勇気と正義感が素晴らしかった。

しかしちょっと、無謀な気もしないでもない。
他人の命を救う上で、誰かの命を犠牲にするなら意味がない。
この物語は、ある意味で“幸運”の連続なんだ。


この映画を、どうしても観なければならない理由があった。
ざ・ぶりざーど
クリス・パインである
映画全然観に行けなくて、危うく観逃すところだった。
本当に観ておいてよかった・・・

クリス・パインって、顔つきが演技下手そうに見える(←)けど、実際はうまいんですわ。
痙攣とか、寒くて舌回ってないとか、安心した時の顔とか、最高ですわ。

その他の出演者は、ケイシー・アフレックくらいしか知らなかったんだけど、
スター・トレック』(2009年)で
クリス・パインと敵対していた
エリック・バナが出てきたのには笑えた!

そして、個人的にこのキャスティング良すぎ!って思ったのが、
ざ・ぶりざーど
ベン・フォスターくん!

や~、クリス・パインとの絡み、すっごいよかった!
合うね、この二人、合うねぇ!
なんか、もう一回別の映画でも共演してほしいって思うほど、
雰囲気というか、演技の質が調度良かった!
ベンくん、なんかやたら恰幅良くなってて、
最近のハリウッド男優の流行りなのかな?(笑)
ベンくんも演技上手いんで、クリス・パインとの演技合戦をぜひ観てほしい。


ヒロンのキャスティングがちょっと・・・って感じだったけど、
映画の最後に、実際の彼らの写真が流れて、納得したところもあった。
キャスティングもかなりこだわっていたのがわかる。

あと海外ドラマ『ER』で受付のジェリー役を演じてた
エイブラハム・ベンルービが出てたね。


監督は、クレイグ・ギレスピー
へぇ!『ラースと、その彼女』や『フライトナイト/恐怖の夜』の監督かあ!
なんか、色々なジャンルの映画撮れるんだね。
でも本作のように、アクション映画でありつつも、
ここまで内容に深掘りできてる映画を作れるあたり、
なんか今後のお仕事にも期待しちゃうなあ

そしてこの映画をさらに格上げしたのが、
カーター・バーウェルの音楽!!
もともと音楽作るのめっちゃうまいけど、
今回はすごく、「80年代」の感動作映画の音楽という感じで、
映画をレトロ感に引き込みつつ、時代背景にもぴったりで素晴らしかった

サウンドトラックの視聴は→コチラ
アマゾン・ジャパンでサウンドトラックは売っていない・・・??

あと、映画終わったら真っ先にググんなきゃ!って思った
映画内でクリス・パインたちが歌っていた民謡・・・
これが、エンディング曲として使われてたのね!!!
この感激ったらなかった!!!
おかげで映画の余韻が半端無かったよ・・・!!
サウンドトラックに『Haul Away Joe』、ばっちり収録されているので要チェック!
ホビット 思いがけない冒険』でも同じ手で引っかかったけど、弱いわこの作戦に!


上質のヒューマンドラマに、
贅沢にも迫力あるアクションシーンも盛り込まれました!
そんな映画。想像以上に、手堅いよ。

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誰かの幸せは、誰かの不幸せ。

まねー・しょーと かれいなるだいぎゃくてん

マネー・ショート 華麗なる大逆転』を観た!
原題:『THE BIG SHORT

2008年、世界は金融危機に陥った。
サブプライムローン問題を発端に、暴落が起きたのだった。
アメリカ経済は信用不安を招き、人々は動揺した。

一方で、その3年前、危機を察知した男がいた。
誰もがその当時、世界的恐慌など信じるものなどいなかった。
経済が成り立っている本当の理由を知らなかったためだ。

しかし、鼻が利く人間もいた。
不安要素を嗅ぎつけた男たちは、「実態」を探るべく動き出した。

そうこうしているうちに、懸念は確信へと変わっていく。
もはや1人の人間が、「あっ」と言ったとしても、間に合うはずがなかった。

知らぬものは、寝耳の水の不景気まっただ中。
知るものは、「華麗なる大逆転」など味わう暇などなかった。


この恐慌、一体何が原因なのかといえば、人の心
経済は結局、数字の話じゃない。人間の心の話。

男たちは目撃する。

経済など在って、無いことを。


何の映画を観た時か覚えていないけれど。
よく「経済は生きている」なんて言うけれど、それもそのはず、
人間が抱く信用と不安で構成されている、とその時感じた。
「流行ってる」と言われれば、みんなその波に乗りたくなるし、
「廃れた」と言われれば、別のものに乗り換えたくなる。
「みんなと同じ」でありたいと、個人の好みも判断力もないくせに、
好き嫌いするガキんちょみたい。

でも、数字の苦手な私にとって、
「経済学は、心理学なんだ」と思うと、俄然興味がわく。
“操る方”は、さぞ楽しいだろうなって。
まるで、創造主になったかのような気分で、人をたぶらかしたりするんだから。
「騙す」と同じようで等しくない「たぶらかし」は、合法的でずる賢い。
そうした知恵があれば、どれほど財布が潤っていただろう。
「信用」を売ってるだけだから、「犯罪」ではない。
人の心理を突いているだけ。


そんなわけで、
映画を観始める前から、脳裏には『ウルフ・オブ・ウォールストリート』があった。

そうしたら『マネー・ショート』が、
『ウルフ・オブ・ウォールストリート』の脚本的演出を、そのままなぞってて、
加えてマーゴット・ロビーが出てくるし、
ライアン・ゴズリングが語る時の顔も
レオナルド・ディカプリオみたいんにドヤ顔で、結構うんざりした。

・・・んだけど、
結果的に、後半になるにつれて独自のスタイルや倫理観で突き進んでって、
ぐんっとテーマ力が上がったから凄いいい映画だった。

シリアスマン』みたいな、
もう既に使い古されてるような予告編のスタイルもイラだったし、
(“その時”が来るまでのタイムリミットを意味してたんだと思うけど)
邦題の副題のせいでほんとイメージめちゃくちゃだけど、
内容は予想していた以上に、いいデキだった。

うんざりした冒頭の演出を除けば、
その他の「カメオ出演的」キャストの語りは面白かったし、
コックさんとか出てきて、わかりやすかったし、
実際にあったことと、映画的にうまく歪ませたところとが見事にマッチしてて、
本当に脚本上手だった!!!

キャスティングは異様に豪華。
ライアン・ゴズリングは相変わらず苦手顔だけど(それは置いといて)、
クリスチャン・ベイルスティーヴ・カレル
ブラッド・ピット(プロデューサーも兼ねてる)、
その他に個人的に嬉しいのが、
レイフ・スポール(『もうひとりのシェイクスピア』)とビリー・マグヌッセン(『イントゥ・ザ・ウッズ』)


監督・脚本は、アダム・マッケイ
アントマン』で、降板したエドガー・ライトが降板した後、
脚本を引き継いだ人物。
『アントマン』の映画レポの際に、「エドガー・ライト」しか賞賛していなかったけれど、
アダム・マッケイも底力ありすぎる脚本が書けるって結論。
すぐにそれがわかってよかったなあ。


プランBという、ブラッド・ピットの制作会社が一枚噛んでる。
先日、レオナルド・ディカプリオがアカデミー賞で受賞した時、
環境保護を訴えたスピーチが印象的だったけれど、
こうして世界的に有名になると、
ある種の使命感というのも背負うんだろうな。

ブラピもこの映画で、大事なセリフを吐いているあたり、
背負ってる気がした。
重荷になってほしくはないし、政治的なものに深く関わる人は好きじゃない。
でも、「自分が映画で何ができる?」「稼ぎで何ができる?」って
そこを考えている人は好き。尊敬しちゃう。

今少しずつ、そんな印象を受けているけれど、
どんなアクション映画だって、アメコミを原作にしたって、
「現代に訴えかける何か」をテーマに置いている作品が増えていくといいな。

儲けなんて忘れて、映画を作ることの意味を突き詰めて、
なんでこの題材を映像化したいのか、
そういうのがビリビリ伝わるものがいい。
映画は、エゴじゃない。


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