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今日は何の、映画を観る?
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映画のこと、まとめることに、なりました。
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そざい ギャザリー そざい
真実を語る資質。

スノーデン

スノーデン』を観た。
原題:SNOWDEN

ロシアに亡命中の、エドワード・スノーデン。
元CIAにして、母国アメリカ当局から指名手配されている。

彼の生い立ちは、実状と相反するものだ。

国を守るために、米国軍の入隊を強く志願したスノーデンは、
意志半ばでケガによる除隊をするも、
学生時代に学んだコンピューターに関する知識が評価され、
国家安全保障局よりスカウトされる。
そしてのちに、CIAにて勤務をするようになる。
全ては、愛するアメリカのためだった。

しかし、全ては裏切られた。
国家のセキュリティは、人道を逸脱することで保たれていたのだ。

権力は横暴に。

権利は侵害に。

(予告編は、実話といえどもネタバレが凄いので本編をまず観ることをオススメします。)

今やインターネットを介せば、無数の情報に繋がる時代。
SNSはもちろん、個人のスマートフォンや
世界中の「カメラ」にアクセスすれば、個人は丸裸だ。

スノーデンの頭に疑問が浮かぶ。
個人の権利や情報を守れなくて、
一体、国民の何を守るというのか。

スノーデンの胸は怒りで燃える。
どんな権力をもってしても、
政府には超えてはいけないパーソナルスペースがある。
個人のすべての情報にアクセスできることを、
なぜ国民に開示していないのか。



スノーデンの怒りは、単純である。
けして悪い意味ではなく、誰もが理解できる「怒り」であるということ。

人が怒りを覚えることは、
「知らないうちに裏切られていたこと」を知ること
知って許可すれば納得できることでも、
知らずに遂行されれば理解できないものだ。


日本は今、「テロ等準備罪」という看板を掲げた
『共謀罪』(組織的な犯罪の共謀の罪)の新設是非に揺れている。

“日本は”と言いつつも、
たいして事の重大さを意識していない国民がほとんどであると思う。
私もそうだ。

よく耳にするのは、
「あなたの使っているスマートフォンの情報を
国が閲覧できるようになる」という、人権侵害を訴えるもの。
スノーデンが怒り狂ったポイントだ。

でも一方で、
インターネットなどの技術の普及・進化により、
テロ犯罪の実行が容易になった背景もあるのではないかと思う。
つまり、「テロ等準備罪」の新設を認めなければ、
国の安全を・・・2020年にオリンピック&パラリンピックを控える日本を、
テロから守れないのではないかと、疑わずにはいられない。

世界から注目される2020年に、
日本は格好の標的になる、と言えなくない。

だから、「国が個人の情報を盗み見ますよ」とちゃんと公言してくれれば、
いたしかたないのかな、と思えてくるわけだ。
使い道のルールをちゃんと守ってくれればね、と。

でも先日、民進党の山尾しおり国民運動局長や、
枝野幸男「共謀罪」対策本部長の街頭演説を聞いて、
「テロ等準備罪」というキャッチコピーがついた
共謀罪を補える法律はもう既に存在していること、
あとはテロへの捜査力を高めて、予算を上げることが大切だということ、
過去に3度も棄却された法案なのに、
「成立しないとオリンピック&パラリンピックができない」と首相が言い張っていることを知って、
頭がこんがらがってきた。

これは、安全・安心のための最善策なのか?
国の裏切りなのか?


個人のきのこ狩りは犯罪で、アワビ捕りは合法である「共謀罪」と聞いて、
もはや一体何のための法律なのかも、
何にもめているのかもわからなくなった。
なんとか廃案に持ち込もうとしている、
力を示そうとしている、政治家の印象操作かもしれないとか・・・。
疑いだしたらきりがない。

そして、どんなに某国がミサイルをこさえようとも、
アメリカと韓国が軍事訓練を行ってジリジリしようとも、
危険なところに住んでいる日本人である自分は、
いつもどおり働いて、食べて、寝ているだけ。

つまり、「もうどうしようもない感」ばかり。
政治に無関心なのではなく、
政治家が結局全部決めてしまうんでしょう?というような、
諦めとも、人任せとも言えない思いで、気持ち悪くなる。


一方で、スノーデンはある意味では当事者だった。
すべての情報を閲覧できる、資格があった。

しかしそれでも、雇われの身。
「NO」と言って、それに順ずる組織はいない。
そして、スノーデンは、今に至る。


しかし、これほど大きな事態が、
思ったよりも小さく収束しているように思える。
相変わらず、みんな自由気ままににSNSを使っているし、
誰もPCやスマートフォンを手放そうとしない。

一体、この事件はなんだったのだろう。
トランプ大統領の就任で、
よりオバマ元大統領の株が上がっているが、
そのオバマさんすら、「諜報機関を持つ国ならどの国でもやっていること」と言う。

つまり、知らないなら知らないで、ある意味、人は幸せだし、
知らないけれど「そうなんじゃないか」とぼんやり考えるし、
知りたくなかった現実を知らされて勘弁ならんという場合もある。


この映画を観て、スノーデンは、
ただ、自分の力を過信し、
必要とされること、認められることに注力する人物なのでは
、と
思えなくもなかった。
もちろん、事実こうしたことがあると、
世界中に問題提起してくれたことには感謝するが。

これも先日、NHKの『ガッテン!』で特集されていたことだけど、
目は、多すぎる情報を精査しようと、極端に視界を狭めるらしい。
そうして、判断力が鈍ったり、見える範囲のものが見えなくなったりする。

バランスのとれた政治も、平和も、考えも、
保つことがそもそも本能的に難しくて、
人類全員で妥協することが大切なのかなって思う。
そしてそんなことは、無理に等しいのかなと、
あと一ヶ月で30歳になる私は、妥協するのである。



さて、映画自体についてちゃんとレポートすると、
普通な作品だった。
演出や見せ方が殊にうまいわけではない。

残念なまでに一過性とはいえ、
センセーショナルな事件ではあったから、
俳優たちの興味・関心も高く、キャスティングはそこそこ豪華。
とはいえ、ややそれゆえに、安っぽさも出てしまったかもしれない。
スティーヴン・ソダーバーグ監督が、
マット・デイモンを出演させてしまったチェ 39歳 別れの手紙』の
モヤッと感にも似ている。


そして映画の最後に、スノーデンを演じたジョセフ・ゴードン=レヴィットに代わって、
エドワード・スノーデン本人が登場するんだけど、
「ほらね。目立ちたがり。」と思わずにはいられない。
亡命後、twitterを再開した理由も知りたいよ。

物事のバランスをとるためにも、
スノーデンという人間性に掘り下げた作品もあっていいと思う。
今回の映画のように、事件を描くだけに限らずね。

真実を語る資質など、誰も持ち合わせていない。
真実を知ろうとする側は、
少しずつ、「真実」を集めて、多方面から見るしかない。

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守る価値。

マグニフィセント・セブン

マグニフィセント・セブン』を観た!
原題:THE MAGNIFICENT SEVEN



土地を奪われ、夫や息子を殺された人々。

鉱山を抱く村は、実業家のバーソロミュー・ボーグによって支配され、
住民は立ち退きを命じられた。

もちろん、諦めることは簡単だった。
でも、その先をどう、生きながらえよう?
憎しみ、悲しみ、怒りから、どう救われよう?

最愛なる夫を殺されたカレンは、
「用心棒」を雇い、
バーソロミュー率いる組織を一蹴しようと心に決める。

そして、サム・チザムら、
たった7人の男が仕事を請け負った。

そう、これは、
黒澤明監督『七人の侍』をリメイクした、
荒野の七人』を、さらにリメイクした、
非常に歯がゆい作品です。



守れ、名作を。
荒野の七人』を数年前に観たけれど、
結局「『七人の侍』のリメイクをなぜ作った?」という疑問しかなく、
しかも西部版にしてしまったことが残念で、
極めつけ、ここにきてまた、『荒野の七人』のリメイクという・・・。

そろそろ、名画を守ろうよ。
リメイクしてはいけない作品が、この世には存在するんです。


もちろん、『七人の侍』のリメイクのリメイクと思わなければ、
かろうじてアクションシーンなんかが面白いかな?と、薄っすら感じる。

でもそれは、薄っすらだし、
やっぱり、3時間かけて描くべき内容だから、
ザッと2時間にまとめるなら、作った意味がない。

とはいえ、3時間かけて描いても、
クロサワの『七人の侍』の完成度には敵わないわけで、
リメイクはやる必要性も、必要になる可能性もないわけだ。

七人の侍』で最も魅力的なシーンは、
尺をたっぷりとって描いた、「仲間集め」
登場人物間に生まれた、上下関係や信頼関係が見えてくる。
それが映画の深みになる。

村人に、戦いの訓練をさせるシーンも良いが、
映画史に残る演出テクニックは、
「淡白な実戦」だろう。

キャラクターへの愛着が、
非常に淡白に、そして丁寧に寸断されていく。
「なぜこのキャラクターを死なせねばならないのか!」
ぶつけようのないショックと悲しみと無念なの想いは、
まるでその戦場に居合わせたかのようなリアル。
申し分ない脚本が築かれた証拠なのだ。

アクションシーンに、小手先はいらない。
無粋な、感情表現もいらない。
骨太に描けば描くほど、観客の心はゆさぶられる。

リスペクトは、すればするほど盲目になる。
愛する作品、愛する俳優になればなるほど、
言葉がズタズタになるということは、
私のブログを読めば、一読瞭然。

崇拝するなら、近づいてはだめ。
そうとしか、言いようがない。


ただし、
志村喬の役を誰が演じるかの答えは、
デンゼル・ワシントンで納得
だ。

本作のデンゼル・ワシントンの演技は、
脚本ゆえ、先入観ゆえ、薄っぺらには見えたが、
「志村喬」に相対する人となれば、
デンゼル・ワシントンで得心がいく。
トム・ハンクスあたりでもいいけれど。
映画の薄さ的には、リーアム・ニーソン程度でぴったりではある。
(リーアム・ニーソンに失礼である。)

クリス・プラットの役柄は、キャラクターの性格が安定しなかった。
ヴィンセント・ドノフリオが演じたジャック・ホーンというキャラクターも、微妙。
折角のイ・ビョンホンも、イーサン・ホークも、
上っ面なセリフばかりで、気持ち悪かった。
感情移入させるには、時間が足りないよ。

悪役のバーソロミューを演じたのが、 ピーター・サースガード
ある意味では、『17歳の肖像』の役のほうが悪役らしかった。


監督は、アントワーン・フークア
なるほど、デンゼル・ワシントンに悪役を演じさせ、
主演男優賞にまで導いた『トレーニング デイ』の監督か。
だから、イーサン・ホークもいたのか。
この監督なら、と期待されていただろうに。
でもやっぱり、クロサワにはなれんのよ。


音楽は、かの有名な『荒野の七人』のテーマ曲が一部使われていた。
それだけでも音楽に引っ張られる理由にはなるのだけれど、
エンディングクレジットで、「ああ、そうだったのか。」と。
これが遺作だなんて、無念極まりない。
2015年に、まさかの飛行機事故で亡くなってしまった
巨匠ジェームズ・ホーナーの、最後の作品だった。
スニーカーズ』『ペリカン文書』『タイタニック
ビューティフル・マインド』『アバター』などなど、
名作を手がけてきた彼。
アポロ13』はもちろん、
キャスパー』の音楽では、
映画という映像を飛び越えて、音楽だけで泣かせてくる。

小学生くらいの時に、姉が『キャスパー』のVHSを
友達に借りたかなんかで見せてくれたんだけど、
子供ながらに、「『キャスパー』の音楽良いいいいい」と感動したものだった。

そういった意味では、ジェームズ・ホーナーの音楽は、
彼の死の後も、永遠なのかもしれない。
それはつまり、唯一無二。

作品は、その人にしか残せない。

黒澤明監督にも言えることだし、
リメイク作品の存在意義がほとんどないことも、
これにて証明できる。

オリジナルを作れば良いじゃない。
作れる数には、限りがあるのだから。

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適材適所。

ザ・コンサルタント

ザ・コンサルタント』を観た!
原題:THE ACCOUNTANT


小さな町の小さなオフィスで働く、クリスチャン・ウルフ。
会計士である彼は、質素な生活を送っていた。

幼い頃に「自閉症」として専門の施設に預けられたクリスチャン。
社会に適合するように訓練し、
彼の素質に合った職業に就いたのだ。

クリスチャンは腕利きの会計士として、闇ルートでも知られ、顧客を獲得していく。

当局は「謎の会計士」をマークするも、素性を知れず、捜査は難航する。

そうした中、クリスチャンはある企業から、財務調査の依頼を受ける。
「会計の不審なズレ」に気づいたクリスチャンであったが、
これを機に、彼の生活は危険を伴うようになる。

・・・・・・。

・・・・・・。


ピンとくる言葉が浮かばないのは、
この映画が想像以上に
あらゆるテーマを注ぎ込みすぎたせい。

「待って!それ以上話を盛ったら、お腹いっぱいすぎる!」って思っているそばから、
どかどかと怒涛のように、あらゆる話を繋ぎにかかってくる。

設定的には面白かったし、
ストーリー展開も、まぁありがちだけど、
決して悪くなかった。

でも総じて、「もういいかな」と思うような、膨満感。


「自閉症」という言葉は、
狭くもあるし、広すぎるようにも感じる。
診断は医師にもよるし、個性とする場合もあるしで、
病気と言い切るには、荒っぽい気もする。

ただ、適切な対応が、
彼らの未来にかかっているように思う。

ベン・アフレックが演じたクリスチャンは、
個性を活かした上で、
必要最低限のコミュニケーション術を学んだ。

いろいろな要素を含んだ上でのコミュニケーションだけど、
クリスチャンの場合は、共感する力が低いようなので(厳密には言い切れないけれど)、
ケーススタディ的に会話の法則たるものを身につけて、
できるだけ滞りなく行えるよう、テクニックを培った。

ある種、営業マンや芸能人といった業界人はもちろん、
社会人として上手く立ち回っていくには必要なスキルとも言える。

感情ばかりに流されていては、
自社の商品を売り込めず、
メディアやファンに叩かれて鬱になり、
時には他人を傷つけてしまう。

ある程度、相手の反応を機械的に見て、
こうきたら、こう返す、といったような
シミュレーションを頭に叩き込むことは得策だ。

他人に好かれたいと思うあまり
不必要なまでに良い顔することがなくなる。
踏み込みすぎずに、淡白な関係を築くことで
お互い傷つけ傷つくこともなくなる。
どんなチャンスも恥じずにチャレンジできる。

感情的であることは、
時に、もったいないこと
でもあるのだ。


「適材適所」という言葉は、あくまで前向きな話。
病気や出身大学、家柄、性別などによる、
凝り固まった分類はあってはならない。
「適所」は、自分で決めるべき。

また、自分の特性を伸ばさず、
ましてや無理に隠したり、ためらったりして、
望まぬ道をただ進むことも、
適材を活かしていないことになる。

もちろん、道なんて、進んでからしか先はわからない。
人生に方向音痴の人なんて、たくさんいるし、
望まぬ道が活路になることもざらにある。

結局は、その時にその時に、
最善の選択をしていくしかない。
いつか、適所を見つけるために。


さて、そんな自閉症の役を演じた、ベン・アフレックだが。

やっぱり、映画にテーマを盛り込みすぎた上、
ベンの役作り不足か、いろいろ物足りなかった。

ベンも、話が膨れ上がりすぎた脚本を読んで、
それを咀嚼するのに時間が足りなかったんだろうな。
行動にいたるまでの、心の道筋が見えにくかった。
(完全に、尺の問題もあったと思う。)


アナ・ケンドリックもかわいかったけど、
テーマが無駄に手広い映画なので、
存在の意義みたいなのが危うかったなー。
アナ・ケンドリックが迷えるシンデレラを演じている、
イントゥ・ザ・ウッズ』がまた観たい。

ジョン・バーンサルの役もなぁー・・・。
いつかは登場するんじゃないかって思ってたけど、
出るタイミングが「今ここで?」というところで、雑だった。
ジョン・バーンサルは、ブラット・ピット主演の『フューリー』の役が、
印象に残っているなあ。


J・K・シモンズも、なんで出演しちゃったのかなーという感じ。
長々と語り始めた時には、
せっかくのシモンズの演技なのに、
展開のまどろっこしさで残念な感じに。


ところどころ、雰囲気のいいシーンもあったんだけどね・・・。
悪く言えば、米国版ボリウッド映画だった。


監督は、あれか!
エドワード・ノートンコリン・ファレルが共演という
全私がお祭り騒ぎだった『プライド&グローリー』のギャヴィン・オコナーでした。

あの映画は、それこそキャスト含めて盛り盛りだったけど、
なかなか良かったのに・・・。
でもそうか、脚本に、ジョー・カーナハンが加わってたっけね。
ジョー・カーナハンの代表作・『NARC ナーク』のとおり、クライムサスペンスやらせたら最高だわな!


観るなら自宅鑑賞は、程良いかなー。
ベン・アフレックが観たいなら、
最新のDCコミックの集大成(?)、
ジャスティス・リーグ』を待つが良い!

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