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これを愛と、呼ばぬなら。

her/せかいでひとつのかのじょ

her/世界でひとつの彼女』を観た!
原題:『Her

離婚調停中のセオドア。彼は妻と別れたくない。
判を押せぬまま、結論を先延ばしにする。
心擦り減る毎日。

そんな時、人工知能を持ったOSに出会う。
OSの性別を選び、簡易な質問に答えて、インストール。
セオドアとの会話と、インターネット上の膨大な情報を介して
急速に知識をつてけいく“サマンサ”は、
驚くほど人間的になっていく。

灯った、ぬくもり。
もしこれを、愛と呼ばぬなら。
この思いを表す言葉を、人類は知らない。


独特の感性で映画を描いてきたスパイク・ジョーンズが、
監督と脚本をはじめてひとりで兼任する。
優しい視線で、最後まで。
大々的に答えがないからこそ、人類は、
勇気をもって新たな愛に挑むことになる。
興味があったら、DVDでもOKなのでぜひ!

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けっきょくのところ。
her/せかいでひとつのかのじょ
愛の形を知るのは、
その宿り主だけである。


だからこそ人は、
無謀な愛だって求めるし、
不毛な愛だって抱き続ける。
her/せかいでひとつのかのじょ
時には一方的に、なることもある。
双方が繋がらない愛なんて、
いくらでも存在するんだ。

それでも、どう受け止められようと、感じられようと、
生まれたこの気持ちを、
愛でないと否定することは
誰ひとりにもできない。



サマンサ。
彼女は僕の、愛そのもの。
her/せかいでひとつのかのじょ
僕が君を受け入れ、君が僕を受け入れる。
僕たちは急速に、愛を育んでいったね。
でもとても、自然ななりゆきだった。

形のない君が、僕の中へ溶け込んでいく。
生産性のない僕たちの心と体は、
世間が想像するより、ずっと充実しているんだ。
だからどうか、
いつまでも応えてほしい。

「サマンサ、そこにいるかい?」


この愛は、

果てか、未きか。


ほとんどの作品が、
こうしたテーマに警鐘を鳴らす中で。
スパイク・ジョーンズは、
新たな愛への寛容を描く。

物理的な交わりがなければ、
本当の愛が存在しないことの証明を、
いったい誰にできるだろう。

例え、相手が人工知能をもった、生命体でないものだとしても、
心に変化を与えたことは、事実なのだから。
her/せかいでひとつのかのじょ
人が愛を求めることに、動物的な本能が働いていても、
芸術的なまでに、あらゆる可能性に拡がった感情を併せ持っているから。


心を繊細に動かしていくセオドアを、
ホアキン・フェニックスが演じる。
普段、喉元に噛みついてくるような鋭い演技を魅せる彼が、
この感情の在り処をしっかり考えて、考えて、
ゆっくり割り出していった、その答え。
とっても素直で、良い表情をしていた。
her/せかいでひとつのかのじょ

誰もが惹きこまれる人工知能。
スカーレット・ヨハンソンが、声だけで、
その魅力を芳香させる。
アベンジャーズ』等を経て、不動の地位を確立したスカヨハちゃん。
見事なプロポーションが魅惑の彼女だが、
“声だけ”という制約の中で、素晴らしい演技を開花させた。

もともとは、サマンサ・モートンという、
スカーレットとはまた別の、魅力的な女優さんが声をあてていた。
her/せかいでひとつのかのじょ
それを総とっかえしたという、監督のその選択。
巧妙であると感じると同時に、
サマンサ版のサマンサも、どうかDVDの特典につけてほしい。
サマンサは『マイノリティ・リポート』や『脳内ニューヨーク』、
最近では『メッセンジャー』等に出演。
サマンサの演技は、静かながらも、
取って食われるかと思うような切り込み方をしてくるので、
彼女の出演作は要チェック!!!


この他、素晴らしい女優さんがわんさか出てくる。

エイミー・アダムスは相変わらず、
どんな感情表現であっても恐れずに、
スクリーンにぶちこんでくるから脅威だ。
her/せかいでひとつのかのじょ
挑戦的であるも、手堅い作品に、
いっつも顔を出してくるエイミーの、
そのお呼ばれ率、抜擢率の高さにも驚嘆。

オリヴィア・ワイルドルーニー・マーラ
けして出演時間が長くないにしても、
すごく魅力的な女性たちだった。

たった1本の作品で、
これほどにクリティカルヒットな女優が登場するなんて、
私の中では非常に珍しい。
(なぜならいつも、ジェラシーが邪魔をする。←)
主人公のセオドアも良かったんだけど、
彼女たちの存在があったからこそ、彩られた。
みんなみんな、愛を探している。それぞれの方法で。


なにしろ、映像の色彩観が綺麗。
her/せかいでひとつのかのじょ
ちょっとだけ未来の話ではあるのだけれど、
変にかけ離れていない、ぬくもりのある色合いとデザイン。
そこに、妙に身近な感覚を覚えて、
物語が絵空事ではないと思わせる、効果まで狙う。

撮り方も非常にうまかった。
接写したり、あえてピントをぼかしてみたり。
光を画面にいっぱい溜めこんで。
明りが届かないところに感情を溜めこんで。
その雰囲気だけに酔って、涙する人もいるんじゃないかな。


スパイク・ジョーンズ監督は、
マルコヴィッチの穴』や、その続編アダプテーション』の監督を務めている。
彼の嗜好・感覚も十分に表れている両作だけど、
どちらかといえば脚本家のチャーリー・カウフマン
我の強さの方が大きい気がする。
そういった意味では、本作『her』の方が、
スパイク・ジョーンズらしい作品と言えるのではないかな。
個人的には、カウフマンの描く世界観の方が、
ちょっとシュールで好きだけど。

音楽は、アーケイド・ファイア
オルタナティヴ・ロックを主流とする、
かいわくも、テーマ性の強い音楽が特徴のロックバンド。
実はあまり意識していなかったので、
アーケイド・ファイアだ!!って映画観ながら思うことはなかった。
そういった意味では、音楽のためにもう一度、本編を観てみたいな。



この作品に、ある種の、
救いを求める人がいると思う。

どうして生産性のない愛が、
否定的に捉えられるのかわからない。
そしてそれが“さみしいこと”と
断定されるのか納得がいかない。
そんな時、
この映画が少しだけ、
その感情への歩み寄りをみせてくれる。



人工知能を持ったOSは、
世界に飛散していく。

あらゆる“感情”を蓄積しながら、
あなたに添っていこうとするだろう。
愛した人に、好かれるようにと。
つまりそれは、けして特別ではない。
誰しもに平等に与えられている愛。
自分は特別ではなかったと、
知る時ほど失望することはない。

優しさと、物悲しさが調和する。

最後の解釈をどうするかは、
観る人の許容範囲にもよる
最後の最後までセオドアに共感できない人は、
いわゆるリア充なんだろうか。

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ほぼ、まるっと1ヶ月間、
更新をお休みさせていただきました!!

や~~、やりきったやりきった。
ただ映画を観ているだけでは
いい加減だめだ!と思って動き出したんだけど、
なんとか形にすることができました。

ようやく帰ってきたところで、
その1ヶ月間頑張ってきたこととは別件が
進捗を見せたりしたので、近々ご報告できればいいな。

引き続き、このブログは続けていきますので、
改めて、どうぞよろしくお願いたします!!
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