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出会ってはならない。

ふくせいされたおとこ

複製された男』を観た!
原題:『ENEMY

大学の講師:アダムは、
毎日をなんとなく生きている。

恋人はいるが、その先があるのかわからない。
かといって、どうなりたいのかもわからない。
虚無感。倦怠感。
慢性的なストレス。


ある時アダムは、
人生がゆさぶられる。

自分と瓜二つの人間を目撃する。
彼は誰なのか。自分との関係は。
いや、
どちらがホンモノか。

プリズナーズ』のドゥニ・ヴィルヌーヴ監督が、
再びジェイク・ギレンホール2役に起用。
観終わった後の、もやっとした充実感
考え込まずに、感じて観ること

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時々、自分がなんなのか
わからなくなることがある。

ふくせいされたおとこ
普通に生きていることが、
普通すぎて、
平衡感覚を失うのだ。

自分の体が自分ではないみたいに。
足を右左、順に前へ出しても、
自分の脳とその行動が、
まったく繋がっていないような感覚。

ひとつの事象は
ふたつ以上起こりえる。

一度あることは、二度ある。
ふくせいされたおとこ
もしかしたら、自分の人生は、
本当は二度目なのかもしれない。

そう考えても、何もおかしくはないんだ。
だって少なくとも、昨日と今日の区別さえ、
つかなくなっているんだから。

自分とまったく同じ姿をした人間が、
ふくせいされたおとこ
この世に二人以上いることだって、起こりえる。

遺伝子の配列が、いつかの確率で、
まったく似たように重なり合ったのだろう。
なら、会ってみたい。
もうひとりの自分は、
どのように生きているのかなって。

統べられた世界の中で、

人は、出会ってはならない人がいる。


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あああ!
難しくてわからないよ!!!


でも、そもどうして、
完全なる答えや解釈を求めるのだろう?
信頼におけるかもわからない、
誰が書いたか知れない“解説”を
そうまでして理由にしたがるのは?

いろいろな可能性を醸すも、
真意を語らないのがドゥニ監督の作風であるとすれば。
ドゥニ監督はあえて物語に霧をたちこませるだろう。

そしてきっと、事象の理由を語りたいのではなく、
事象を仮定という概枠にして、
その中をうごめくキャラクターの心理を掘り下げたいのであろう。
この映画は、何を考えた?というより、
何を感じた?の提起なのだ。

あああ!
なんだったんだよこの映画!!!

じわっと、もやっと、後からくる・・・!!!
あらゆる解釈ができるからこその面白みであり、
答えを教えて!!!という反応は、
むしろ恥ずかしいくらいトンチンカンなのだと思う。


映画全体は
非常に恐い。

『プリズナーズ』でもそうだったけど、
撮影の仕方が、ホラー映画みたいに恐いんだ。
その画面の先には何があるの?
その画面の見切れてる部分に何が待ってるの?
別になんでもないのに、妙な雰囲気を出してくる。
さらには効果音(音楽)もホラーっぽい。
ふくせいされたおとこ
画面にコーヒーをこぼしたかのような、
茶色みがかった色合いも良い。

それら演出と、リアルな“日常感”から、
脳内で勝手に映画のジャンル分けが始まる。
ジャンルを決めてしまえば、
この映画の臨み方がわかるはずだから。
ホラーなのかもしれない。
あ、出生の秘密に迫った人間ドラマか!
いや、心理サスペンスか・・・。
え?人権問題を扱った社会派作品?

ジャンルを決めてしまえば、
答えの導きだし方がわかるはずだから。

でもきっと、
どれにもあてはまらない。

映画のラストには、
観客それぞれが、ポツンとする。
「(・・・置いていかれた・・・?)」
あらゆる映画の経験値をもって挑んだのに。
映画は何も、教えてくれなかった。

だからこそ、自分の頭の中で、
映画を何度も回想する。
なんとか折り合いをつけようと、
映画を逆再生しては考え直してみる。
でもきっと、答えは見つからない。
欲しい答えは、用意していないから。

じゃぁ、この映画の魅力はなんなのか。
ふくせいされたおとこ
“共感性”。
誰もがきっと、“今の自分”以外の可能性を模索する。
いつまでも本当の満足を得られないから、
他人に憧れたり、他人の人生を妄想したりする。
別の選択肢を選んだ自分を、その岐路から脳で育んでみる。
その時点で、意識は肉体を離れる。
誰しもに起こる、錯誤。
ふくせいされたおとこ
「(私は何でしょう?)」

もちろんこれ、まったく映画の解釈ではないので、
ネタバレでもなんでもない。
(というか答えなんて本当にわかんないよ。)
でも、誰もが大きかれ小さかれ、
陥るだろう穴がテーマなんだと思う。
アダムに起きた、事象がなんであれ。


原作は、ジョゼ・サラマーゴの『複製された男』。
本の日本語タイトルを、邦題にそのまま持ってきている。
映画の英タイトルは『Enemy』。
面白い。なるほどねって思う。

主演には、『プリズナーズ』で本気でかっこよかった
や、まじでやばいかっこよかった
ジェイク・ギレンホールが二役を演じる。
今作は、『プリズナーズ』ほどの魅力はなかったものの、
いったいいつからか、本当に演技が深みでいっぱいで、
ジェイクの今後が楽しみで楽しみで仕方ない。
それにしても、近頃ジェイクは恐ろしいほどセクシーだ!!

魅力的なフランス人女優:メラニー・ロランも出演。
演技が潔くて素晴らしかったなぁ

カナダ人女優サラ・ガドンも出演。
危険なメソッド』、『ドリームハウス』等で会ったことあるんだけど、
すぐに記憶が結びつかなかったなぁ。

イザベラ・ロッセリーニも、何かで観たなぁと思っていたら、
ホワイトナイツ/白夜』っぽいなぁ!


ドゥニ監督の作品については、
今後も要チェックしつつ、
警戒網を張って、じりじりと見定めていきたい。
ふくせいされたおとこ
(現場でこんなにジェイクが優しい顔してるんだ。悪い監督なわけがない。)
作品のスタイルは全く嫌いになれない(むしろ好き)なので、
あえて逃げ隠れするような内容でも、
一生懸命、彼の脳内についていこうとするんだろうなぁ。

本作は誰にでもオススメできる作品ではない。
なにがなんだかわからなかったのに、
それでも頭ごなしに批判できるようなものでもなく、
そこがドゥニ監督の上手さと評しておこう。


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レビューはまだまだ続きます。お時間あればこの先もどうぞ!
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! 以下ネタバレあり !









さて、今回の事象はいったい
どうしたもんかなと。

私自身は、もしかしたら、
あるいは今後、それともこれまでに、
自分に瓜二つの人間がいると思う。
だって、本当に似てる顔ってあるもん。
いつかの遺伝子の掛け合いが、
そっくりさんを生み出すことは絶対ある。

映画は、双子という可能性が、
あっさり否定される。
最後まで疑うこともできるけど、絶対それはない。

そして遺伝子の掛け合いの可能性については、
別々に、それぞれの地点で生まれたとすれば、
同じところに傷があることの説明がつかないので、
やっぱりこれも否定されてしまうのだ。

さらに、片方が死んでも、
同じ傷を負ってもう片方が死ぬこともない。

ってことは、
やっぱり、ドッペルゲンガー的な考えなんだなって。
そもそもドッペルゲンガーが実在するのかはひとまず置いておいて、
何かを拍子に、自分とまったく同じ容姿の人間が現れた、という可能性。
ある時点までは一体だったのに、
ある時点から分離してしまったのだ。

この映画においては、人生におけるストレスとか
プレッシャーがそうさせたのではないかな、と。

ファイト・クラブ』みたいにね。

時間軸において、物体の限界において、
あり得ないことだけれど、
世界に“ひずみ”が起きたのではないか。
世界を支配する大原則がぶれて、
ひとりの人間の、いつかの人生が二重で同時並行し、
あってはならないのに交わって、一方が消滅した。
世界を統べる何者かの、うっかりミスではないのか。
最後の大きな蜘蛛の、「きゃっ、見つかっちゃった」感。

いずれにしても、
二人は出会ってはならない存在だった。
そういう人間と人間って、いると思う。
絶対に出会ってはならない人間と人間。
ちょっとした“はずみ”で、
運命に“ひずみ”が生まれる。

常に進んでいく時間軸の中で、
誰かの、起きなかったはずの選択が、
運命を狂わせて、世界の統治者をあわてさせる。

どっちの人生がホンモノで、ニセモノなのか。
もしかしたら時間はひとつではないかもしれなくて、
同時並行で別の空間の時間があるとしたら、
そこが交わっちゃったと考えると正しいのか。
あるいは、人生は塗り重ねるようにして、
何度も何度も繰り返すものなのか。

今思い返すと、
妊娠する妻と暮らす“アダム”が本当の人生で、
そのプレッシャーから、
自分の存在時点がぶれぶれになったんじゃないかな、とも思う。
Enemy、自分との戦い、自分が最大の敵。

なんでも考えられるよね。
この余韻と、物語の可能性が、
なんともいえない。
なんとでも言える。

だからこそ、誰かの解釈を
たったひとつの“答え”とするのはもったいない。
自分で考えて、“そうかも”って思う方が
断然映画を楽しんだことになる。


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