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今日は何の、映画を観る?
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誰が、狙われた。

だれよりもねらわれたおとこ

誰よりも狙われた男』を観た!
原題:『A MOST WANTED MAN

極秘でテロ対策チームを指揮するバッハマン。
水面下で動きまわるテロリストから情報を入手するため、
餌をまいては、雑魚を泳がせ、
大魚を釣り上げる狙いがあった。
それは当然、リスクを伴う。

ぶつかりあう判断と権力。
何が国の為になり、何が国を貶めるのか。

フィリップ・シーモア・ホフマン
最後の主演作

その輝きはあまりに閃明で、ひどく悲しい。
映画自体は非常に“静か”
ゆえに、ラストの“動き”に痺れる。

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2014年2月2日。
往年のスターが亡くなるより、
今最も、その演技力をもって、
映画界を牽引する俳優が亡くなる方がつらい。

ましてや、すっごく好きで、すっごく好きで、
彼が出るもんならと映画を観に行っていた程の人物の、
突然すぎる死。
だれよりもねらわれたおとこ
出演作を観るたびに、
「この人はどこまでいくんだろう、どこまでいくんだろう」
毎回ゾクゾクさせられた。
天に昇るにはあまりに早すぎて。
本作を観ても、その“現実”がまるで実感できない。

でも、そこが彼のうまさなのかもしれないと思った。
映画に、“彼の現実”は要らない。
彼は、映画の中で永遠に生き続ける、“登場人物”。
体も心も削ってのめり込んだ役者という仕事に、
徹することが彼の本望。
自身の死は、無用な“飾り物”。
彼の作品を観て、実感がないことなど、当然なのだ。


ドイツ、ハンブルク
2001年9月11日、世界が震撼した同時多発テロ。
そのテロリストたちが、犯行前に潜伏していたのが、
この街、ハンブルクだという。

港町であるそこは、
完全には“侵入”を防げない。
だれよりもねらわれたおとこ
バッハマンは兼ねてから、特別チームの仲間たちと
ある男の動きを監視していた。

実行犯は、単なる捨て駒に過ぎない。
その先に繋がる、主犯を根絶やしにしなければ意味がない。
だれよりもねらわれたおとこ
彼は一度、重要人物を“逃した”苦い経験がある。
同じ轍は踏むまいと、
ますます神経を尖らせるバッハマン。


しかし人は、
曲がりなりにも信念を持つ。

だれよりもねらわれたおとこ
その信念を以って行われた選択が、
果たして正しかったのか、誤っていたのかなど、
“目先の結果のその先”を見るまでは、誰にもわからない。

交錯する、それぞれの危機感。

最後に狙われたのは・・・・・・―――――


予告(↑)を今初めて観た。
すごい面白そうじゃんんんん!!!
やっぱり、フィリップが出演した作品だ、そうそう抜けがない!!
レンタルでも良いので、本作はしっかり観納めてほしいところ。

もちろん、地味と言えばとっても地味。
最悪な話だが、映画館内でイビキが聞こえたりも。。。
そもそもフィリップの演技観ないでどうする
なーんてセリフは、誰しもに通用するわけではなく。
“映画自体”が面白く感じなければ、確かに意味はない。

この映画は、物凄く“間”をとる作品。
心の変化をとても大切にしていて、
躊躇いや、決断に至った時間的感覚
大事に大事に、丁寧に表現している。
幾度となく、そのたっぷり込められた間に、
「ぅおおぉうおうおう」と感嘆の声をもらしそうになった。

スローテンポは、サスペンス映画にとって
命取りになりかねない演出である。
切り詰めた雰囲気を、間のびさせかねないから。

本作を観ながら“寝ている”人が、確かにいたわけだが、
でも、断言しよう、その人は脱落者だ。
本作は、肯定的にとれる間だった。
特に、映画のクライマックス。
こんなに尺を取る必要が!?と疑ったのはつかの間。
見事な緊迫感に変わり、してやられた!!!と思った。
だれよりもねらわれたおとこ
画面自体も、スピーディには動かない。
だいたいがカメラを固定して、じっくり映す。
だけど、それがまたも、
映画のラストシーンに雷鳴のごとく響いてくるのだ。
映画全体が、そのラストシーンがために、
あえて押さえつけられた演出だったのか、と納得する。

監督調べたら、アントン・コービン
あぁ!!さらに納得!!!
ジョージ・クルーニーの『ラスト・ターゲット』の監督か!!!
だからこその、この作風か!!!!
映画の頭は、大抵、その物語の方向性がわからなくて、
「???」と混乱と焦りを覚えさせる監督だよね!(笑)


キャストも、適度に地味でよかった。
(とはいえ、豪華。←どっち。)

ロビン・ライトが出るのか~!と思った。
良い雰囲気だったなぁ。フィリップと対峙しても、バランスが良い。
だれよりもねらわれたおとこ
最近では、ジェームズ・マカヴォイ主演の
声をかくす人』での、ロビンの演技がすごい良かった。

ウィレム・デフォーの出演も面白かった。
強面の人が、弱い立場にあると、味が出て良いよね。
だれよりもねらわれたおとこ

あと、今年、
ラッシュ/プライドと友情』で来日した
だれよりもねらわれたおとこ
ダニエル・ブリュールも、小さな役だけど、
出ずッパだったね!!
こうして、フィリップと共演が叶って、本当に良かったと思う。
彼の演技を間近で見て、
彼らの演技に少なからず(きっと大きな)影響を受けたと思う。

そういった意味では、レイチェル・マクアダムス
共演したってのは大変もったいないところ。
彼女は自分が演技上手いと思ってるタチだから、
あんまり今後成長が見込めない。(←)
本作で、フィリップの次(2番目)に名前がクレジットされたのも、
なんか気に食わないーーー!!!!


今や、住みたいくらい大好きなドイツ。
そこが舞台なら、ドイツ映画によく出演する俳優も、
こうした映画にお呼ばれされるわけで。
ライナー・ボックはいろんな作品に出てるよね。
だれよりもねらわれたおとこ
『アンノウン』や『戦火の馬』、
そして『ミケランジェロの暗号』。
こういう時に思う、なぜ、モーリッツ・ブライプトロイは呼ばれないのかと。

それにしても、ハンブルクが映画の舞台だと知った、冒頭。
俄然テンションが上がったーー!!!!
具体的に映し出される風景は、あくまで港くらいなんだけど、
画面の端々に映る教会の尖塔だったりが、
旅の思い出をきゅうーーーっと思いおこさせる。
やっぱり素敵な街だなぁ。
(今作はそうした意味で、悠長なことは言ってられないのだけれど。)


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最後。
やっぱりフィリップについて、
ちょっとだけ語らせて。

! 以下ネタバレあり !








彼がこの世にもう、
いないなんてこと。

だれよりもねらわれたおとこ
この時、誰もが、
きっと自分自身までもが、
想像しなかったことだろう。

彼はこうして、
どんなに重たい役を演じた後も、
笑みをたたえていた。


役作りなのか、映画全編を通して、
まるで血の気の引いた亡霊のような青白さ。
だれよりもねらわれたおとこ
消えちゃうっ、って何度も焦った。

俳優は楽じゃない、と思った。
どうしてこんなに成功している人でも、
薬物に手を出してしまうのだろう。
でも、本作のラストシーンでの表情。
それを観れば、すべてが納得いく。

その想像力を以って、
演技として表現する上で、
全部を全部、背負う。
こなす役が増えれば増えるほど、
彼らの心はひどく揺れ動く。

それでも、“まとも”でいようと、彼は努めただろう。
取材には笑顔で応じ、
共演者とは冗談も交えたろう。
協調を保つには、必要不可欠だった。
確かに彼の心の弱い部分を、
薬物と、そのバイヤーが掬った。
でも、彼はそうまでして、強くあろうとした。
死ぬ気なんて、きっとまったくなかった。
役者であることに、
彼は無責任でいたくなかっただろうから。

彼は、最後の最後まで、輝いている。
冒頭でも言った通り、
彼の死は、この映画にとっては全く関係のないこと。

でももし、フィリップの存在を信じているのであれば、
この映画は必ず、観納めるべきだと思う。
たとえそこに、現実味がなくとも。


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