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エイミーきみは、とても聡明な女性だ。
はじめて見た時から、きっと声をかけようと思った。
君を手に入れたいと思った。
人は、“完璧”であることが難しい。しかし、誰かのためなら、
完璧に近づこうと努めるだろう。
その人に、ふさわしい人間になれるように。
その人に、ふさわしい人生を与えられるように。妻の失踪。彼女を幸せにするべく結婚生活が、
この事件を機に変わってしまいそうで。
あの彼女は、どこへ行ってしまったのか。デヴィッド・フィンチャー監督作品となったら
観ないわけにはいかない。(とはいえ、公開からずいぶん時間が経っての鑑賞だったけど。)先日、彼が制作と一部エピソードの監督を務めている、
海外ドラマ『
ハウス・オブ・カーズ』も観たけど、
彼が手掛ける作品は、
“おっかない雰囲気”が絶妙だ
鼻血出ちゃうギャザリーでも、デヴィッド・フィンチャー作品を
(かなり簡単に)まとめてみたので読んでみてください!
≪鬼才すぎる!≫デヴィッド・フィンチャー監督作品、オススメ映画5選!!デヴィッド・フィンチャーが好きってことが伝わればそれで満足

本作『ゴーン・ガール』は、
近年のフィンチャー作品の中では少し劣る感じもするけれど、
サイコサスペンスとしての空気感が相変わらず上手過ぎて、
動機づけが何であるにしろ、展開に多少無理があるにしろ、
テーマはそこにあったか!!という
着眼点に拍手を送りたくなる

原作者である
ギリアン・フリンが、映画脚本も務めている。
これが功を奏したかどうかはわからないけれど、
気になるのは、原作も
同じテーマ性を持っているのかどうか、ということ。
原作の物語の構成も同じなのかなぁ?
これまでのフィンチャー作品と比べて
ちょっと
“イロ”が違う展開がよかった。
(機会があったら原作も読んでみよう・・・!)
大枠は、「夫婦生活って?」。
結婚を控えている人や、新婚の人は観ない方が良いけど、
既婚者はある意味、励まされるのかもしれない(笑)
しかし根底にあるテーマは、
メディアの影響力。
私たちは、テレビに流れるものが“真実”と、
簡単に受け入れすぎてはいないか?どんなに高尚なニュース番組であっても、
その分野に詳しい専門家が出てきても、
一局の、一個人の見解でしかない。
情報があふれる社会の中で、
情報を完璧に精査してくれる人なんていないから、
いろんな方向からの目線を集めて、
互いの見解が重なっているところを探さなければならない。
それ以外は、「一方からの見方でしょう」と考えなければ。
先日起こった、パリの情報誌本社が襲撃された事件。
言論の自由を訴えて、世界が一斉に抗議活動を行った。
とても象徴的で、それが
正しい答えとも思える。
でも、人が嫌がることを書いたり、
吹聴したりすることも、悪いことだよね?って思う。
自由の中にも礼儀が必要。モラルが必要。人を殺して解決しようとすることは浅はかだけれど、
嫌がるのをわかってて書いているのも浅はかだよね。
ローマ法王が、もっともなことを言ったと思う。「神の名においたいかなる殺人もばかげている」
「他人の信仰を侮辱すべきでない」
「信仰の自由も表現の自由も、いずれも基本的人権である」
「これらの権利は他者を傷つけることなく行使されるべきだ」みんな自由に信仰や意見を持っていい。それを他人に押し付けることは、他人の人権に反している。
でも、もういろいろ、誰もがわかっているけど、手遅れな気もして。
今の時点で既に、
「そうは言うけど、先に仕掛けてきたのはあっちだぜ!?」みたいになってるから。
どっちもどっちだから、厄介。
せーのっ、で、一緒にやめる勇気が必要。でも人間は小さいから、難しいよね。
それにしても“真実”は、
自分で見つけるしかないのが、重たい。
あることないこと、展開をみせるメディアに、
身を任せて心を動かすのが簡単で楽なんだよね。
『ゴーン・ガール』は、実際の“未解決事件”を扱った
『
ゾディアック』にも重なる部分がある。
あれだって、多くの情報が錯綜したせいで、
何が真実かどうか見極めるのが難しくなってしまった。
センセーショナルを巻き起こせば巻き起こすほど、模倣犯だって現れる。
自分が事の真相を知っているかもしれないと妄想する。
メディアはそれっぽいものを掬い上げて、テレビで流す。
より多く知れ渡ったモノが真実だなんて、危険すぎる。映画の内容から逸れてしまったけれど、
このタイミングでの、この映画だったから、
そこまで深く考えてしまった。
もうちょっと思慮深くありたいなって。ベン・アフレックにまで
うっとりしちゃうなんて見境ない


なんか体がやたらムキムキなんだけど、
中肉中背というか、
やや肉つきもよくて、素敵だった

バットマンの撮影はこの頃まだだよね???
直前にどんな役やってたっけ??なんでこんなに筋肉質なの??

アゴの話は、原作にもあるのかな?


この役柄の面白いところは、
本当であれば“真相と違う”んだけど、
観客に
疑わせる必要があるという点。
だから時には、観客が求めている反応を、
あえてしないことがある。
そういうアプローチが、今回の演技において、難しそうだなって思った。
ベンはフィンチャー監督と一緒に仕事ができてうれしそうだなぁ
そりゃ誰でもしたいよな、フィンチャーと仕事(笑)話変わるけど、上の写真でベンの隣に座っている
俳優さん(
パトリック・フュジット)が、
最初『
ルートヴィヒ』に出てるドイツ人俳優:
フリードリヒ・ミュッケに似てて、
ちょっと焦っちゃった


似てるだけで別人だった。
パトリックが主演&映画デビュー作『
あの頃ペニー・レインと』が観たい。
ロザムンド・パイクがここへきて最近
ぼっこぼこ映画に出ている気がしない!?
美人なんだけど、少しオバさんっぽく見え、声も低い。

んだけど、
やっぱ綺麗なんだよなぁ!トム・クルーズの『
アウトロー』や、
『
ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う!』での
イメージがあるから、今作は
おおおおという感じ。
音楽は、『
ソーシャル・ネットワーク』以来、
すっかりフィンチャー監督ってば味をしめちゃったのか、
トレント・レズナーと
アッティカス・ロスを起用しまくってるね!
『
ドラゴン・タトゥーの女』もそうだけど、『ゴーン・ガール』はもちろん、
『ソーシャル・ネットワーク』のようなヒューマンドラマであっても、
画面的な質が、フィンチャー作品とめっちゃマッチしてるので、
トレントとアッティカスを今後も使ってほしいなぁ!!
完璧な夫婦、完璧な人生。
求めたゆえの、行方。そしてそれはきっと、ありふれてる。
覚悟を決めてから観に行こう。
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