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今日は何の、映画を観る?
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映画のこと、まとめることに、なりました。
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そざい ギャザリー そざい

今、だけ。

せっしょん

セッション』を観た!
原題:『WHIPLASH

名門音楽学校に晴れて入学したアンドリュー・ネイマン。
ドラムでは誰にも負けたくない。音楽史に残りたい。
競争社会の中で、あの講師にまず、
認められなければならない。
彼のおめがねにかなってから、ようやく真の学びがあるのだ。

鬼講師の下で、血反吐を吐く生徒。
これは狂気か、情熱か。

アカデミー賞作品賞、監督賞ノミネート、
助演男優賞、編集賞受賞センセーショナルな作品
痛快。傑作。“聴き”逃すな。

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夢、輝かしい未来。
せっしょん
憧れのドラマーのように、
一過性ではない、真の音楽を奏でたい。

気合もある。努力も惜しまない。
妨げとなるなら、恋愛も私生活も必要ない。
だってそれがプロだろ。
第一にドラムを選ぶことが。
他を切り捨てられることが。
それすらできないなら、ホンモノにはなれない。

俺は勝ち上がる。登りつめる。
せっしょん
その器がある。それだけ練習だって積んだ。


講師である、名指揮者テレンス・フレッチャー。
せっしょん
彼は俺の才能を見出したに違いない。

彼の厳しい指導も、将来を見越してるからだ。
その期待に応える。応えられる。
せっしょん
しかし彼は、
俺の期待に応えてくれるだろうか?


彼が求めているものはなにか。
せっしょん
俺たち生徒の未来なのか。夢を潰すことなのか。
自分の理想を押し付けているのか。

俺はどこへ、行こうとしている?

彼はどこへ、導いている?


この映画を観ている間、
つい全身に力が入り、息も止まってしまう。
時にはもはやホラー映画にも見え、
せっしょん
恐怖を通り越してコメディ映画にも見えてしまう。
しかし見終わった後の、妙な恍惚感
天才と変態は紙一重というように、
崇高で変質な映画の所為で、やけにテンションが上がる。
特異で、痛快すぎる。

映画館というサラウンドな室内で観るに適した映画。
演奏シーンは、一音一音逃さまいと集音されているから、
音の粒が的確に耳に届いて、ヨダレが出そうだった
音楽好きには堪らない逸品だと思う。
演奏自体も破壊的に上手い。
音楽には詳しくないけど、切れ味抜群。

最終的に、編集賞という意味で評価された映像も、
撮影力含め、とても見応えがあった。
バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』で
エマニュエル・ルベツキの長回し撮影が
アカデミー賞では最優秀だと評価されたわけだけど、
本当に敵わなかったのだろうか?
素人目にはわからないけれど、“いつも”評価されている人を、
いつもどおり評価しておくのが安全パイなのかもしれない。
大阪都構想を、60代以上の過半数が反対したように、
新しいものは“とりあえず”拒み、もとからあったものを称えておく
人間の防衛反応が理由かもしれない。

や、編集賞として評価されているから文句はないんだが、
何が言いたいかというと、
作品賞は『セッション』であってほしかった。
これ自体、私の悪い癖で、
高い評価を受ければ受けるほど、
穿った目で見ちゃうから、そう思うのかもしれないけれど。
でも『バードマン』よりシンプルで、芯があった。
物語はより簡潔なものこそ、ズンとくると思う。


助演男優賞を獲得した、J.K.シモンズ拍手
映画本編を観る前から、“におい”がある。
彼を評価せざるを得ないだろうという、におい。
でも実際、本編を観てみても、納得だった。
せっしょん
シモンズの顔は、一度観たら忘れられない系統。
だから彼のことをよく知っているように思うのだけれど、
出演映画は『バーン・アフター・リーディング』くらいしか役柄を思い出せない。
私のブログでは一応 『JUNO / ジュノ』 や『ハード・ラッシュ』で紹介してる。
それほど主演級が少ないよね。
出演作は多いから、すごく目には残るんだけど。

彼の映像を占領する存在感、本当に素晴らしかった。
それは役柄だけが理由じゃない。
そしてあの、研ぎ澄まされた集中力。
あれほど間を巧妙に仕切りまくる演技は、
なかなか誰しもにできるものじゃない。
共演者はある意味、楽だと思うよ。
相手がガンガンぶつけてくるから、それに反応さえすれば良い。
彼の演技があるからこそ、成し得た映画。


とはいえ、主演を務めたマイルズ・テラー(28歳)。
彼の演技も素晴らしかったと、認めざるをえない。
主演男優賞が激戦区だったとはいえ、
彼がノミネートすらされなかったのは残念でならない。
せっしょん
良い意味でオーラのない、マイルズくん。
それゆえに、冴えない役柄は非常にハマる。

ラビット・ホール』がデビュー作のマイルズくん。
デビューからいきなりニコール・キッドマンと共演で
「うらやまし~~」と思っていたのだけれど、
『セッション』でも『ラビット・ホール』でも、
マイルズくんの追い上げ演技には驚かされた。
感情表現の部分で、やり過ぎないところが、
年齢の割、変に安定していて凄い。

マイルズくん自身も15歳からドラムをやっていたということで、
本作でも演奏シーンのために必死に練習を積んだと思う。
そういう“やりとげた”感含め、もっともっと評価されるべきだよね。

ひとまずは公開待機作にマーベルコミック原作、
ファンタスティック・フォー』新シリーズで主演なので、
知名度はぐんぐん上がっていくだろうね。


監督・脚本はデミアン・チャゼル
今年30歳になる、期待の新鋭監督。
この作品はデミアンの経験によるもの。
『セッション』には実は短編映画が存在する。
そこで評価を受け、長編映画の制作に至った。
今後、他にどういう映画が撮れるのか楽しみ。


あと、サントラは買っといて損はないかもしれない。
J.K.シモンズのセリフも収録されているよ!
サントラの視聴は→コチラ


オススメの極み。
こういう映画は、やっぱりいい!!

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とはいえ、『セッション』にどんなテーマを見出だせるか。
“表面的”に、興奮と恍惚の作品でしか無いといえばそう。


! 以下ネタバレあり !









一緒に映画を観に行った先輩が、
「あの後どうなったんだろうね?」と。

たぶん、フィッチャーとネイマンに関係は、
そしてネイマンの未来は、瞬間でしかないんだと思う。
あの後、たとえネイマンが評価され、仕事を得たとしても、
あれほどの演奏はもう二度とできないだろうし、
フィッチャーとの関係が回復したとも思えない。

そもそもネイマンが音楽学校に通っていた時代も、
結局、その時その時をフィッチャーに応えることで、
今があったし、今しかなかったと思う。
たとえフィッチャーの指導に耐えられたところで、
ネイマンの未来が約束されることは絶対にない。
ただただ、師弟関係をやり通していただけなんだ。

でもネイマンは、フィッチャーに評価されようと尽くしたし、
フィッチャーも、応えようとしてくるネイマンに尽くした。
あの師弟関係は、後半、見れば見るほどやらしくなる。
ふたりだけの、妙な世界に入っていく。
こんなにやらしい映画、あったっけ?って思うくらい。
ふたりだけで、最高の瞬間に到達して、「今!今!」を生きている。


しかしこうした、行き過ぎた指導、
部活の顧問、学校の先生、親、いろいろあるけど、
どの方法が正しく、どの方法が正しくないのか、わからないよね。
でも結局は、指導する方の自己満足でしか無いのかもしれない。
その指導についてくる子供には“才能がある”、だなんて一概には言えない。

だけど、ネイマンの目標は高いものだったし、
それ相応の練習と努力をしているわけで、
指導の受け止め方が、大事になってくるんだなって思った。
講師を崇拝するのとはちょっと違うけど、
ネイマンは本能的に、プロの在り方をわかっていたし、
フィッチャーのやり方を全て否定しようとは思っていない。
ネイマンとフィッチャーは、互いに応えられるから、
両思いなんだなって改めて感じる。


それにしても、
せっしょん
この変態の世界、あこがれる。
夢に全てを捧げることほど、恐いものはないし、
恐いと思っている時点で、じゃないんだなって思う。

どうして保身に入ってしまうんだろう。
思いだけに、従いたい。
だけど社会的な位置や、
お金とか家とか結婚とか、
“無きゃダメ”と思う未来に縛られる。
でもそれは、本当に欲しいものか?
人生一度なら、砕け散るまで。
それは個人の価値観でしかないかもしれないけれど、
私はそう生きてこそ、人生だなって思うんだよなぁ。


名声とか財産とか評価とか、明確な目標ではなく、
漠然とした到達点
せっしょん
そこに行きつけようが、行きつけまいが、
息苦しくあろうが、他人を排斥しようが、
ねだって、ねだって、ねだって生きたい。

今、だけを生きる。

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