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今日は何の、映画を観る?
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狂気ではない、天性だ。

ないとくろーらー

ナイトクローラー』を観た!
原題:『NIGHTCRAWLER

定職に就けず、金属製のものを盗み集めては転売するルイス。
「勤勉である」と、自分の売り込みをするも適わず。
今宵も闇に紛れるばかりである。

しかしある夜、“ナイトクローラー”に遭遇する。
彼らは事故現場へいの一番に駆けつけ
スクープ映像を収めていくパパラッチであった。
映像は新鮮で衝撃的であればあるほど、テレビ局へ高額で売れる。

ルイスは奮える。
これこそが、俺の求めていた仕事なのではないか?
これこそが、俺を求めている仕事なのではないか?

この高揚、この闘志、この適性。

非道なのではない、プロフェッショナルだ。


SNS等の普及で、
近頃はメディアも公然と叩かれる時代になった。
とはいえ、メディアは更にその上を行こうとする。
SNSで“炎上”すれば、視聴率が上がる。
結局、少しかゆいだけで、痛くない。

メディアの歯止めがきかなくなる。
情報を求める視聴者と、視聴率を求めるテレビ局。
どんな形であれ、衝撃と話題を呼べば、数字に繋がる。

正式に雇用すれば固定費がかかる。
アマチュアの投稿や委託契約にすれば、
安くておいしい映像が巡ってくる。
テレビ局はただ、選りすぐればいい。

誰もがカメラを持つ時代でもある。
撮影者の歯止めがきかなくなる。
いつでもカメラが回り、どこでもカメラが入り込む。
より陰湿で、執拗で、安易になる。

しかし、求める方も、売る方も悪いと、
否定的な言葉を並べてみるものの、
ルイスの“無心なまでの情熱”に妙な共感も覚える。

なんでも撮って収める、そんな時代なのだ。
人が亡くなる瞬間だって、
もしかすると遺族にとって“感謝”になるのかもしれない。
誰もが目を覆う災害の映像も、
貴重な“資料”になるのかもしれない。
生まれたばかりの子供を必死に収める親も、
“あの時撮っておけばよかった”と
後悔するのを恐れているかもしれない。
瞬く間に過ぎていく時間が、小さなデータとして残せる。
後に振り返った時、無いよりは、在った方がいいのだ。

そういう衝動や欲望は、いずれ全ての人間が持つかもしれない。
今は顕著なパパラッチの行動も、当たり前になるのかもしれない。
もっともっとおぞましい映像に、瞬間に、
私たちは見慣れていくのかもしれない。




近頃のジェイク・ギレンホールはどうしたってんだ。
ないとくろーらー
ルイスという男の性格は、無自覚にストイック。
その執着は、業界においては天性かもしれない。
それを役作りの上で、風貌から表現する。
痩けた頬は痛ましくも、恐ろしい。
ジェイクの、役への思い入れ方が、殊に最近すごくて畏れ入る。
質の高い作品にたくさん出てるから、
ジェイクの新作を観るのが最近楽しみで仕方ない。

この間、映画館で観た以来の『プリズナーズ』を観たけど、
あの作品のロキ刑事のチック症状も本当に素晴らしいし、
混乱をきたすような『複製された男』でも、深い演技を魅せてくる。
これからの活躍を、否応なしに期待しちゃう。

でも、身を削り過ぎてしまわないか、心配でもある。
評価されればされるほど、「もっともっと」と、突き詰めてしまう。
映画に出てくる、ルイスと同じなんだ。


監督・脚本は、ダン・ギルロイ
彼の家族構成を語りだしたら、これ止まらなくなるほど深いわ。
本作に出演していたレネ・ルッソの夫でもある。
ダンは本作が初監督作品だってさ!!(まじか)
あれー、過去に、私の最大のお気に入り作品のひとつ
落下の王国』の脚本も手がけてるらしい。平伏。


音楽は、個人的には久々の
ジェームズ・ニュートン・ハワードだよ!!!
私のファン歴は『ER 緊急救命室』のテーマ曲から始まるわけだけど、
やっぱり本作も、冒頭から「お、 おお おおお」って、低音で唸りたくなった。
不気味なのに、映画に不釣り合いで小気味なほど
爽やかさを感じる不思議な曲で。
この映画観た後、帰り道は即行で『フィクサー』聴いちゃったよね。


ここまので狂気は、「嘘くさい」とも思うかもしれない。
でも実際は、仕事を見事に演出してくる人だっている。
これほどまでの、“冷えきった情熱”が、羨ましくもある。
自宅鑑賞でもいいので、オススメ!!


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