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【陽面着陸計画】映画知ろうとレポ!今日は何の、映画を観る?
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奪われたのは、絵画じゃない。

おうごんのあでーれ めいがのきかん

黄金のアデーレ 名画の帰還』を観た!
原題:『WOMAN IN GOLD

1998年、弁護士であるランディは、
独立を諦め、アメリカの大手弁護士事務所に就職した。
そして、老女マリア・アルトマンから依頼を受ける。

「オーストリアにある『黄金のアデーレ』を
取り返す手立てはあるかしら?」


ベルヴェデーレ宮殿美術館が所有する、
オーストリアの名画が個人のものとして認められるのか。

これは第二次世界大戦の傷跡を辿る、実話
描きたいこといっぱいで
駆け足に展開する映画だったけど、
最後の追い上げは凄い!号泣必至!
自宅鑑賞でも良いので、ぜひ!!

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グスタフ・クリムトを知っていますか。
おうごんのあでーれ めいがのきかん
接吻』(『Der Kuss』)

私はなんのきっかけで知ったのか記憶にない。
ジョン・マルコヴィッチクリムトを演じた
クリムト』(2006年)がずっと頭の片隅にあったのかもしれない。
(映画本編は、2回観たけどいまいちしっくりこなかったが。)

映画で、クリムトそのものにたいするイメージが
ぐちゃぐちゃになりはしたものの、
彼の絵を観てになった。
官能的だけど、どこか心軽やか。
一方でダークな部分もあって。
モザイクのような着色や、
ふんだんに使われた金箔から受ける印象と、
題材のアンバランスさが良いのかもしれない。

一昨年、私はオーストリアのウィーンを訪れた。
ベルヴェデーレ宮殿で、
クリムトの原画を観れた時には本当に感動した
クリムトの絵はいくつか日本が所蔵しているようだけど、
『接吻』はどうしても観たかった
(『ダナエ』や『ベートーヴェンフリーズ』は
 所蔵場所が異なるから、時間の関係で観れなかったけど・・・!)


ウィーンの国宝だから、滅多に貸し出すこともないはずだ。
なぜならベルヴェデーレ宮殿の絵画館は、
クリムトのコーナーだけ内装をガラッと変えて、
彼の絵が際立つような濃い青の壁紙にしている。
この中から展示物がひとつでも欠けたら、
その世界観が失われてしまう。

クリムトコーナーに踏み入れた途端、呼吸が止まるよ。
ウィーンに訪れる機会があれば、ぜひベルヴェデーレ宮殿へ。


そんなわけで、本作『黄金のアデーレ』も興味を持った。
観るか観ないか直前まで迷ったけど。
結論から言うと、
おうごんのあでーれ めいがのきかん
観てよかった
中盤辺りまで、どうも間の悪い作品だなって思ってた。
心境の変化が、テンポ早すぎて汲み取れない部分もあった。

でも後半からの追い上げが凄くて、
これまでモヤモヤしてたことも、
「これだけのことを描ききらなきゃいけなかった」とわかって納得。
そして最後はベタな演出だったんだけど、
涙をこらえきれなかった

これが実話であること。
いや、これが例えフィクションであっても、
このテーマを扱われたら
怒り悲しみもどかしさで涙するんだ。

フィクションであれば『ミケランジェロの暗号』。
ノンフィクションであれば『ミケランジェロ・プロジェクト』。
ナチス政権を単に責めるのではなく、
どうして二度と取り返せない美術品を奪うんだ、壊すんだ。
どうして二度と取り返せない人の命で争うんだ、殺すんだ。

今にも起こっていて、これからも起こり得ることに、憤慨する。

当事者ではない“しあわせ”の中にいる私たちだからこそ、
この悔しさをもっと感じて、もっと意識しなければいけない。

名画の境遇が、

歴史を物語る。


ヘレン・ミレンが黄金の“アデーレ”の姪っ子、
マリア・アルトマンを演じる。
役柄の年齢をあまり意識して観ていなかったけれど、82歳の役だったか。
ヘレンは今70歳なので、ちょっと若いキャスティングだったかな。
先日も『白鯨との闘い』の試写会に誘ってくださった方が、
twitterでつぶやいていたのだけど、
そう、ヘレンは黒レンズのコンタクトをつけていた。
やっぱりコンタクトレンズの光は不自然だよね。
今ファッションでつけている人もいるけれど。
もちろん、ヘレンの瞳が何色であろうと、
彼女の演技には狂いはないけれど。
マリア・アルトマン本人とも、薄っすら似てるなぁって思った。

今回ヘレンの役は、オーストリア出身の女性で、
アメリカに在住しているということで、
普段のイギリス英語をかきけして、ドイツ語訛りにしたのかな?
(私は聞き取りきれなかったけれど・・・)
難しい役に、挑戦し続けるヘレンがかっこよすぎだ。


弁護士役を務めるのはライアン・レイノルズ
私は思うに、彼は冴えない男をもっと演じるべきだと思う。
今回は登場してくるなり、「なんか冴えない!!」って思って、
好感度高かったな。(←好みの問題?笑)
スカーレット・ヨハンソンとの失恋を経て、再婚。
アメコミ原作『デッドプール』の公開を控えているし、
今後もますます活躍しそう!!
何度も言ってるけど、ライアンの独演映画[リミット]』オススメ
デンゼル・ワシントンと共演した『デンジャラス・ラン』も、また観たいな~!

奥さん役にケイティ・ホームズ
やっぱ好きになれないわ。
トム・クルーズの元奥さんという嫉妬が理由ではなく、
ロバート・ダウニー・Jr.と2回も
共演したことが理由かな(嫉妬じゃん)。
だってあんまり、おもんない演技なんだもん。


さて舞台はオーストリア
そしてナチス政権のドイツを描くわけだから、
必然と、ドイツ映画でよく見る俳優がわんさか出てた!!
私は、スペイン語にもフランス語にも弱いんだけど、
近頃ドイツ語に一番弱いわ~(←)
怒鳴ればそりゃ、騒がしく聞こえる言語ではあるんだけど、
ドイツ人俳優やドイツへの漠然とした憧れがあるからに、
もはやドイツ語が聞こえるだけでとろけるのだ

ドイツに関連した作品には、
必ずと言っていいほど
「ああ、あの映画出てた人だ」っていう気付きが多い。
日本映画のように、似通った俳優が寄ってたかって出ちゃうのと
なんか似た匂いがしないでもない。
もちろんドイツ以外の国が製作国であれば、
「あの有名なドイツ映画に出てた人」ということで、
起用される確率が高いんだろうけど。

そんなわけで、
大好きなドイツ人俳優
モーリッツ・ブライプトロイ
出演映画を見漁った私なので、
彼と共演もしくは同じ作品に出演した俳優に目がいく。

2年前、『ラッシュ/プライドと友情』で来日し、
運良くサインをもらえたダニエル・ブリュールも、
モーリッツと過去に共演した俳優。
フィフス・エステート/世界から狙われた男』は日本未公開。
評価も低めみたいだね。レンタルは始まってる。
ベネディクト・カンバーバッチがメインで出てるから
日本で公開すると思ったのにな~。
モーリッツはもちろん、スタンリー・トゥッチも出てるし、
物凄い好みのキャスティングだったのに~~!!


そして、モーリッツ出演作『アグネスと彼の兄弟』や
素粒子』に出ているトム・シリング
背がめっちゃ小さい。割りとヤな役演じるイメージ。
でも『ルートヴィヒ』では良い役だったな。

es[エス]』でモーリッツと対峙しまくった
ユストゥス・フォン・ドホナーニも出てた。
彼も『ルートヴィヒ』で大きい役を務めてる。

トムとユストゥスは、ドイツ映画の顔といっていいほど結構出てる。
ちなみに『ルートヴィヒ』という名作にはモーリッツは出てない

ラン・ローラ・ラン』でマイヤーさん役を演じた
ルドガー・ピストルも本作に出てたね。
この映画が大好き過ぎて、
ベルリンの超マニアックなところまで足を伸ばしたなあ

しかしこうなってくると、
スティーヴン・スピルバーグ監督作品
戦火の馬』でも叫んだことがあるけど、
そんで、なんで肝心の、
モーリッツが出てないの
って。
『ルートヴィヒ』にだって出てほしかったよ。
確かに若干、イメージするドイツ人とちょっと違う
もっさい感じの人だけどさ
なんでモーリッツは呼ばれないんだ。
ちょっとアンダーグラウンドな俳優なのか!?
いやそんなはずはない、
ベルリン映画祭で銀熊賞を獲得している俳優だぞ!

黄金のアデーレ』は
メインキャストと物語の大枠しか知らなかたので、
モーリッツの出演を妙に期待したんだけど、
結局、モーリッツが出なくて落胆。
映画本編に感動しながらも、
エンディングクレジットを眺めながら、
「なぜモーリッツは出ないなぜモーリッツは出ない」
呪いのように唱えていた。

しかし突如、目が飛び出た デタロウ!
エンディングクレジットに、デカデカ
「Moritz Bleibtreu」の名前が・・・。

えっ!?
え・・・ え!?!?
モーリッツどこに出てた!?え、出てた!?
キャスティングに散々文句言ってた私だけど、
モーリッツが出てたんです(゜ q ゜)ホエー

映画観終わって、大慌てでGoogleで検索。

グスタフ・クリムト役を知っていますか。
おうごんのあでーれ めいがのきかん
ええ、まさかの、映画冒頭で、
その姿はたった1秒足らずしか映らなかった、
クリムト役だったのです
ある意味すごい大きい役だから、
クレジットも大きいんだけど、
出演時間短すぎて、逆に笑える・・・。
「モーリッツが出るかもしれない」という期待を抱く前に、
もう既に出ていて、警戒網をかいくぐっていたのです。

クリムト役、もっと出ると思って、
意識は高かったんです。
その理由として、クリムトの声が耳に残っている
「アデーレ、どうしたの?」「心配そうな顔をしてるね」みたいな。
そのようなセリフだったんだけど、
声が素敵だな、って思ったんです。
この俳優、誰だろう、って思ったんです。
それ以降、出てこないからすっかり忘れてたんだけど。
やっぱりモーリッツ、いい声だな(急なノロケ)。


まぁそんな、
映画館でひとり大騒ぎな私でした。

だって好きなんだも~ん
おうごんのあでーれ めいがのきかん
ハゲかけてて、ムチムチで、ヒゲ濃いけど、
好きなんだも~~ん



監督は、サイモン・カーティス
マリリン・モンローを描いた『マリリン 7日間の恋』、観なきゃな~。
実話に強い監督かもしれない。
サイモンは本作が長編2本目。

そして実はもうひとつ、
エンディングクレジットで、ひとり盛り上がっていた私がいる。
「音楽いいな」って思っていたら、
マーティン・フィップスと、ハンス・ジマーの名が。
あぁ、なに、共作なの
良い曲だな~って思う作曲家は、
たいていいつも同じだな

サントラ気になる・・・。
購入は下の画像↓からできます。




さて、その『黄金のアデーレ』こと、
アデーレ・ブロッホ=バウアーの肖像 Ⅰ』の原画は
私はまだ見ていません。いつか観に行きたい。
またもう一つ、夢が増えたなあ。
おうごんのあでーれ めいがのきかん
歴史に翻弄された“アデーレ”は、
その目で何を見てきたのでしょうか。
その答えを知るのは、私たちです。


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