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【陽面着陸計画】映画知ろうとレポ!今日は何の、映画を観る?
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人ひとりの価値とは。

ぶりっじ・おぶ・ずぱい

ブリッジ・オブ・スパイ』を観た!
原題:『BRIDGE OF SPIES

保険関係を専門とする弁護士ドノヴァンは、
あるロシア人の弁護を務めることになる。

そのロシア人の名は、アベル。スパイだという。

冷戦下であった1957年、アメリカとロシアの間では、
互いにスパイや偵察員が次々と送り込み、水面下で過激化していた。

ロシア人スパイを弁護したことで、
ドノヴァンは米国民から白い目で見られることになる。
しかしドノヴァンは、「誰でも弁護されるべき権利がある」という信念を持っていた。

アベルはその後、ある事件の「交渉のコマ」に成り代わる。
ある意味では、ドノヴァンの願ってもいないチャンスであった。
アベルを祖国へ帰国させることができるかもしれないからだ。

ドノヴァンは弁護人として、“スパイ交換”の架け橋を務めることになる。
戦争の火蓋を切るか否かは、

すべてこの男に託された。


人ひとりの価値がゆらぐ、実際にあった出来事を描く映画。

国という“組織”においては、人ひとりの命は時に、
その人の命ひとつ自体の価値を失い、
ひとつのコマとして政治的に利用されることがある。

国の秘密や戦略を知っているのであれば、
それが公になることを恐れて身柄を確保しようとするし、
国益や領土を守るために線引したところを、
人ひとりの判断で越えようとすれば阻止される。
国政においてなんの影響もなければ、無関心である。
ぶりっじ・おぶ・ずぱい
そのことで、人ひとりが傷つこうとも、痛もうとも、
国という“組織”においては何の意味もないこと。

「国を回している」ことに悦に入っているだけで、
実際、それに対して攻略していないにも関わらず、
コマを扱っている優越感で目が曇っている。

もちろん、国を“組織”として築いている人たちに、
何の苦労もないといっているわけではない。
でも、末端の人々(多くが自分のような人)にとって、
自分を無価値に扱われれば、心離れていくものである。
「なんにも偉くない、凄くない」と、尊厳だって否定したくなる。

でも、声は声にならない。
“賢い人”は、口をつぐむだけで、意味のない行動をしない。
より正義心が強ければ、例え人ひとりでも声高に主張するが、
いずれ国という“組織”においては邪魔者扱いされることもあるだろう。


ひとつの組織に所属する上で、本当の意味での自由は失われる。
所属する上で、ルールを守ることは当然であるし、
時には妥協だって必要になってくる。
自分の中で何に重きを置くか、選択が必要になってくる。
大人になれば、全部が全部選べるわけがないとわかってくる。

でもいずれ、組織の下にいる末端の人々は、結束力が強くなる。
“共感”は何より心を繋ぐものだし、
互いの苦労が見えて、その上でも必死に沈黙という戦いや、
主張という戦いを続けている人を尊敬するようになる。
ぶりっじ・おぶ・ずぱい
だから、たとえ他人のことであっても心動くんだ。
国を“組織”する人たち以上に、人間的になれるんだ。

ぜんぶがぜんぶ、救うことなんてできない。
ぜんぶがぜんぶ、やりたいようになんてできない。

でも、手を広げれば、体を動かせば、新しい域には行ける。
少なからず、何かがやれる。

それが、国という“組織”において些細なことであっても。
日常に埋もれるほど、歴史に埋もれるほど、なんでもないことであっても。


スティーヴン・スピルバーグ監督と、
トム・ハンクス主演ということで、
否応なくして「観なければならい」というプレッシャーがあるけれど、
鑑賞当時、アカデミー賞では作品賞、脚本賞にノミネートされていたこともあって、
期待は凄く高まった。

そして実際に観てみて、これがすっごい良かったんだ!
題材が題材だけに、ベルリンの壁の問題とかも出てきて、重たいはずなんだけど、
絶妙なコミカル感もただよっていた。
悪くいえば、スピルバーグの笑いは、定番すぎるから、
この絶妙感はスピルバーグによるものじゃないんだろうなって思ってた。

そうしたら、エンディングクレジットで納得。
ジョエル&イーサン・コーエン兄弟が脚本に絡んでいた

笑いの「間」「動作」を全部計算づくで、文字にしていくコーエン兄弟。
時には、役者の演技まで制限されるような、息が詰まるような“コミカル”でもあるんだけど、
本作『ブリッジ・オブ・スパイ』においては、非常に効果的だった!


そして、『クラウド アトラス』くらいから、
妙なトキメキを覚えるようになったトム・ハンクスは相変わらず演技が素晴らしいし、
映画冒頭から「あっれ~ぇ!?」と思うような
ロシア人アベル役マーク・ライランスも異様な上手さで、
結果的に、アカデミー賞助演男優賞獲得
ノミネート俳優は、トム・ハーディマーク・ラファロといった期待してた俳優もいっぱいだったけど、
マーク・ライランスの受賞は納得モノだ!

あと、ちょいちょい活動が目立ってきた
イントゥ・ザ・ウッズ』でもお馴染みのビリー・マグヌッセンも出てて嬉しかったよ!
いつの間にやらフレームアウトだったけど。


しかし、いい映画だったな。
近頃、冷戦時代の作品を描くものが多くて、
コミカルな映画で言えば『コードネーム U.N.C.L.E.』だけど、
黄金のアデーレ 名画の帰還』なんかも、当時の状況や、
その時代を生きた人たちの心情が伝わるものだった。
いずれもベルリンの壁が象徴的だったよね。

そんな中で、やっぱりスティーヴン・スピルバーグ!!!
感激するような演出もいっぱいあった
トム・ハンクスのインタビューによれば、
カメラマンがシャッターを切ることで割れた電球が落ちて、
それが踏み潰されるというシーンは、脚本のト書きにはないことらしい。

アメリカの子供たちが、柵を難なく越えていくシーンはト書き通りだろうけど、
いかに、ベルリンの車窓と対比させるかが大事で、
「今だ解決していない問題」を表現していて素晴らしかったな・・・!

2016年も、いい映画いっぱいだと感激せざるをえない、1本だった。

あと、トーマス・ニューマンの音楽は流石だった。
ピアノと弦楽器の使い方が良かったんだけど、
エンディング曲とか、あえてコーラス入れてきて、うおーーっってなった。
リズムのとり方がちょっとジェームズ・ニュートンハワードっぽい印象。
でも、手堅いメロディラインは、やっぱトーマス・ニューマンって感じ。
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