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今日は何の、映画を観る?
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映画のこと、まとめることに、なりました。
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そざい ギャザリー そざい

誰かの幸せは、誰かの不幸せ。

まねー・しょーと かれいなるだいぎゃくてん

マネー・ショート 華麗なる大逆転』を観た!
原題:『THE BIG SHORT

2008年、世界は金融危機に陥った。
サブプライムローン問題を発端に、暴落が起きたのだった。
アメリカ経済は信用不安を招き、人々は動揺した。

一方で、その3年前、危機を察知した男がいた。
誰もがその当時、世界的恐慌など信じるものなどいなかった。
経済が成り立っている本当の理由を知らなかったためだ。

しかし、鼻が利く人間もいた。
不安要素を嗅ぎつけた男たちは、「実態」を探るべく動き出した。

そうこうしているうちに、懸念は確信へと変わっていく。
もはや1人の人間が、「あっ」と言ったとしても、間に合うはずがなかった。

知らぬものは、寝耳の水の不景気まっただ中。
知るものは、「華麗なる大逆転」など味わう暇などなかった。


この恐慌、一体何が原因なのかといえば、人の心
経済は結局、数字の話じゃない。人間の心の話。

男たちは目撃する。

経済など在って、無いことを。


何の映画を観た時か覚えていないけれど。
よく「経済は生きている」なんて言うけれど、それもそのはず、
人間が抱く信用と不安で構成されている、とその時感じた。
「流行ってる」と言われれば、みんなその波に乗りたくなるし、
「廃れた」と言われれば、別のものに乗り換えたくなる。
「みんなと同じ」でありたいと、個人の好みも判断力もないくせに、
好き嫌いするガキんちょみたい。

でも、数字の苦手な私にとって、
「経済学は、心理学なんだ」と思うと、俄然興味がわく。
“操る方”は、さぞ楽しいだろうなって。
まるで、創造主になったかのような気分で、人をたぶらかしたりするんだから。
「騙す」と同じようで等しくない「たぶらかし」は、合法的でずる賢い。
そうした知恵があれば、どれほど財布が潤っていただろう。
「信用」を売ってるだけだから、「犯罪」ではない。
人の心理を突いているだけ。


そんなわけで、
映画を観始める前から、脳裏には『ウルフ・オブ・ウォールストリート』があった。

そうしたら『マネー・ショート』が、
『ウルフ・オブ・ウォールストリート』の脚本的演出を、そのままなぞってて、
加えてマーゴット・ロビーが出てくるし、
ライアン・ゴズリングが語る時の顔も
レオナルド・ディカプリオみたいんにドヤ顔で、結構うんざりした。

・・・んだけど、
結果的に、後半になるにつれて独自のスタイルや倫理観で突き進んでって、
ぐんっとテーマ力が上がったから凄いいい映画だった。

シリアスマン』みたいな、
もう既に使い古されてるような予告編のスタイルもイラだったし、
(“その時”が来るまでのタイムリミットを意味してたんだと思うけど)
邦題の副題のせいでほんとイメージめちゃくちゃだけど、
内容は予想していた以上に、いいデキだった。

うんざりした冒頭の演出を除けば、
その他の「カメオ出演的」キャストの語りは面白かったし、
コックさんとか出てきて、わかりやすかったし、
実際にあったことと、映画的にうまく歪ませたところとが見事にマッチしてて、
本当に脚本上手だった!!!

キャスティングは異様に豪華。
ライアン・ゴズリングは相変わらず苦手顔だけど(それは置いといて)、
クリスチャン・ベイルスティーヴ・カレル
ブラッド・ピット(プロデューサーも兼ねてる)、
その他に個人的に嬉しいのが、
レイフ・スポール(『もうひとりのシェイクスピア』)とビリー・マグヌッセン(『イントゥ・ザ・ウッズ』)


監督・脚本は、アダム・マッケイ
アントマン』で、降板したエドガー・ライトが降板した後、
脚本を引き継いだ人物。
『アントマン』の映画レポの際に、「エドガー・ライト」しか賞賛していなかったけれど、
アダム・マッケイも底力ありすぎる脚本が書けるって結論。
すぐにそれがわかってよかったなあ。


プランBという、ブラッド・ピットの制作会社が一枚噛んでる。
先日、レオナルド・ディカプリオがアカデミー賞で受賞した時、
環境保護を訴えたスピーチが印象的だったけれど、
こうして世界的に有名になると、
ある種の使命感というのも背負うんだろうな。

ブラピもこの映画で、大事なセリフを吐いているあたり、
背負ってる気がした。
重荷になってほしくはないし、政治的なものに深く関わる人は好きじゃない。
でも、「自分が映画で何ができる?」「稼ぎで何ができる?」って
そこを考えている人は好き。尊敬しちゃう。

今少しずつ、そんな印象を受けているけれど、
どんなアクション映画だって、アメコミを原作にしたって、
「現代に訴えかける何か」をテーマに置いている作品が増えていくといいな。

儲けなんて忘れて、映画を作ることの意味を突き詰めて、
なんでこの題材を映像化したいのか、
そういうのがビリビリ伝わるものがいい。
映画は、エゴじゃない。


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