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守る価値。

マグニフィセント・セブン

マグニフィセント・セブン』を観た!
原題:THE MAGNIFICENT SEVEN



土地を奪われ、夫や息子を殺された人々。

鉱山を抱く村は、実業家のバーソロミュー・ボーグによって支配され、
住民は立ち退きを命じられた。

もちろん、諦めることは簡単だった。
でも、その先をどう、生きながらえよう?
憎しみ、悲しみ、怒りから、どう救われよう?

最愛なる夫を殺されたカレンは、
「用心棒」を雇い、
バーソロミュー率いる組織を一蹴しようと心に決める。

そして、サム・チザムら、
たった7人の男が仕事を請け負った。

そう、これは、
黒澤明監督『七人の侍』をリメイクした、
荒野の七人』を、さらにリメイクした、
非常に歯がゆい作品です。



守れ、名作を。
荒野の七人』を数年前に観たけれど、
結局「『七人の侍』のリメイクをなぜ作った?」という疑問しかなく、
しかも西部版にしてしまったことが残念で、
極めつけ、ここにきてまた、『荒野の七人』のリメイクという・・・。

そろそろ、名画を守ろうよ。
リメイクしてはいけない作品が、この世には存在するんです。


もちろん、『七人の侍』のリメイクのリメイクと思わなければ、
かろうじてアクションシーンなんかが面白いかな?と、薄っすら感じる。

でもそれは、薄っすらだし、
やっぱり、3時間かけて描くべき内容だから、
ザッと2時間にまとめるなら、作った意味がない。

とはいえ、3時間かけて描いても、
クロサワの『七人の侍』の完成度には敵わないわけで、
リメイクはやる必要性も、必要になる可能性もないわけだ。

七人の侍』で最も魅力的なシーンは、
尺をたっぷりとって描いた、「仲間集め」
登場人物間に生まれた、上下関係や信頼関係が見えてくる。
それが映画の深みになる。

村人に、戦いの訓練をさせるシーンも良いが、
映画史に残る演出テクニックは、
「淡白な実戦」だろう。

キャラクターへの愛着が、
非常に淡白に、そして丁寧に寸断されていく。
「なぜこのキャラクターを死なせねばならないのか!」
ぶつけようのないショックと悲しみと無念なの想いは、
まるでその戦場に居合わせたかのようなリアル。
申し分ない脚本が築かれた証拠なのだ。

アクションシーンに、小手先はいらない。
無粋な、感情表現もいらない。
骨太に描けば描くほど、観客の心はゆさぶられる。

リスペクトは、すればするほど盲目になる。
愛する作品、愛する俳優になればなるほど、
言葉がズタズタになるということは、
私のブログを読めば、一読瞭然。

崇拝するなら、近づいてはだめ。
そうとしか、言いようがない。


ただし、
志村喬の役を誰が演じるかの答えは、
デンゼル・ワシントンで納得
だ。

本作のデンゼル・ワシントンの演技は、
脚本ゆえ、先入観ゆえ、薄っぺらには見えたが、
「志村喬」に相対する人となれば、
デンゼル・ワシントンで得心がいく。
トム・ハンクスあたりでもいいけれど。
映画の薄さ的には、リーアム・ニーソン程度でぴったりではある。
(リーアム・ニーソンに失礼である。)

クリス・プラットの役柄は、キャラクターの性格が安定しなかった。
ヴィンセント・ドノフリオが演じたジャック・ホーンというキャラクターも、微妙。
折角のイ・ビョンホンも、イーサン・ホークも、
上っ面なセリフばかりで、気持ち悪かった。
感情移入させるには、時間が足りないよ。

悪役のバーソロミューを演じたのが、 ピーター・サースガード
ある意味では、『17歳の肖像』の役のほうが悪役らしかった。


監督は、アントワーン・フークア
なるほど、デンゼル・ワシントンに悪役を演じさせ、
主演男優賞にまで導いた『トレーニング デイ』の監督か。
だから、イーサン・ホークもいたのか。
この監督なら、と期待されていただろうに。
でもやっぱり、クロサワにはなれんのよ。


音楽は、かの有名な『荒野の七人』のテーマ曲が一部使われていた。
それだけでも音楽に引っ張られる理由にはなるのだけれど、
エンディングクレジットで、「ああ、そうだったのか。」と。
これが遺作だなんて、無念極まりない。
2015年に、まさかの飛行機事故で亡くなってしまった
巨匠ジェームズ・ホーナーの、最後の作品だった。
スニーカーズ』『ペリカン文書』『タイタニック
ビューティフル・マインド』『アバター』などなど、
名作を手がけてきた彼。
アポロ13』はもちろん、
キャスパー』の音楽では、
映画という映像を飛び越えて、音楽だけで泣かせてくる。

小学生くらいの時に、姉が『キャスパー』のVHSを
友達に借りたかなんかで見せてくれたんだけど、
子供ながらに、「『キャスパー』の音楽良いいいいい」と感動したものだった。

そういった意味では、ジェームズ・ホーナーの音楽は、
彼の死の後も、永遠なのかもしれない。
それはつまり、唯一無二。

作品は、その人にしか残せない。

黒澤明監督にも言えることだし、
リメイク作品の存在意義がほとんどないことも、
これにて証明できる。

オリジナルを作れば良いじゃない。
作れる数には、限りがあるのだから。

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