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【陽面着陸計画】映画知ろうとレポ!今日は何の、映画を観る?
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運良くクリスマスの夜に、
素晴らしい作品を観ることができました。

魂は共通であるということ。

せんじょうのありあ

戦場のアリア』。

舞台は第1次世界大戦、クリスマス。
フランスの前線で起きた実話を、
今この時(2005年)、
フランス・ドイツ・イギリス・ベルギー・ルーマニア合作で紡ぐ。


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一度観てみたいと思っていた作品。
敵国であるはずの兵士たちが、
クリスマスという限られた時間の中、
心を通わす事実を基にした作品。

映画を観ていて、
これは"映画"の作り話と思ってました。
でも事実ということを知って衝撃を受けました。

なんででしょう、人は。
どうしてでしょう、人は。

117分、延々それを考えさせられます。

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この映画を順に追って説明するとか、
映画の技術を語るとか…そういうのは全然抜きで、
考えたことや思ったことを書いていこうと思います。


まずは、
音楽は世界語
そして人間という動物が本能的に求める、
言葉や文化を越えた、声を出して奏でるということ。

そこに国境や民族の違いを探すのは、
てんで的外れだと思った。

クリスマスという時。

私はキリスト教徒ではないから、
一つのイベントとして騒ぐ日本の一員として
クリスマスを楽しんでいるけれど、
キリスト教徒にとっては特別な日。

でも実はそれは、
そんなことは関係なくて、
そうしたどんなイベントにしろ、行事にしろ、
しきたりにしろ、習慣にしろ、伝統にしろ、
家族がいるということ。
愛する人がいるということ。
そしてそれらに会いたいと切望すること。
そこに、敵国も自国も差異がある、反語。

人間という器。人間という種。
それにはどこにも差異はない。
魂は共通。

それでも人間は争う。

おそらく、
その無意味さは人間誰もがわかるはずのこと。
戦いたくって戦いたくって、
敵国が憎くて憎くて、
自国を強く大きくしたくて、
そうして戦争を望む人もきっと、
前線にでたら気づけると思う。
それが兵士であろうが、
その兵士を駒扱いできるお偉いさんであろうが。

中にはそれが大義として、
前線に出た後も貫き通す人もいるだろうけど、
死の恐怖は全ての人間に与えられるものだから、
またそこにも差異はないと思う。


でも、戦争は起こる。
だって前線に出ないお偉いさんは、
国益しか考えずに兵士を戦争に投入するんだもの。


だからクリスマスだけは。
クリスマスだけは、家族を思いたい。心を鎮めたい。

音楽や歌が、
国境を越えて兵士たちの心を通わせた。

これってすごく勇気のいることだと思う。

今まで敵国の銃の的であった者同士が、
近づいて、
目を合わせて、
互いにカタコトの言語で会話して。
戦争の無意味に気づけた人たちだからこそ成し得た、
真の勇者の姿だったと思う。

それから、音楽だけでなく、
クリスマスということでミサも開かれたけど、
そのミサに集まる兵士たち全てがキリスト教徒ではなく、
映画の言葉を借りると、
たき火に集まるように、
信仰してない者その火にあたりにくる。
だれもがその、
人といる(生きている)という価値を求めて、
温かな奇跡の火を求めて。

ただ宗教はそうした心を繋ぐと同時に、
それが戦争の火種になったり、
人間が人間を差別したり、
それが洗脳に成り得ることもあったりで、
全てに「うん、うん」とできることではない。
いかに信仰者の、
宗教以上に護るべく人間としての真理を
判断できるかどうかだと思った。
(だから無宗教の私にも言えること。)


------

この映画、色々なところに
象徴的なシーンやセリフがありました。


猫。深い存在だったなと思います。

人間が命がけで、
あるいはそれを跨ぐことイコール死であることを、
猫がスイスイ当然のことのように行う。

陣地(国境)越え。

恭しき人間様が、
猫でさえ越えられる境界を越せないというアホらしさ。
(もちろん猫自身の世界にもテリトリーはあるけれど。)


それから、敵国の軍服を着た同士を撃ってしまうシーン。

一体どれだけ人間が愚かであることがわかる。
軍服なんて、
それぞれ人間をどんぐりのように並べるためにあるだけ。
人間の価値をどんぐり一つに変えるための、
国策のようなものだなあ。


それからクリスマスに終わりがきて、
敵国も自国も混じりに混じった兵士たちの間で交わされる言葉。

「終戦までご無事で」

どんだけ理不尽で矛盾した言葉だよ。
これを敵国の人間に優しく言うんだよ?


「"夢"はさめた」

そう、国の(お偉いさんの)流れは変えられない。
つかの間の"そうであるべき夢"から覚めて、
昨日の友を殺すのが大義
大義は彼らにとって拷問だろうけど。


「Bye Guys!」

明日銃を向ける友に、
振り返りながら言うセリフ。
「じゃあね、君たち!」
コレがどれだけあの時、重い言葉か。


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最後に。
出演者のことなどを少し。

今作のヒロイン、ダイアン・クルーガー
彼女は『ナショナル・トレジャー』や、
敬愛なるベートヴェン』のハリウッド映画にも出てます。
だから英語を話す彼女しか知らない私にとって、
今作でドイツ語ペラペラ話す彼女に驚いたけど、
そりゃ当然、彼女はドイツ人でした。
なので反対で、英語がペラペラなのかもしれないなー。
キレイでした、今作も。
オペラは(やっぱりそうか…)吹きかえられていたけど…。


あとついこの間観た、
グッバイ!レーニン』で主演のダニエル・ブリュールも出てました。
「あれ?この声、この顔…」と思ったら、正解でした。
この人の演技も良いなぁ。


それから『リトル・ダンサー』でパパ役をやったり、
ゴール』でコーチ役をやったり、
ギャング・オブ・ニューヨーク』にも出てたりと、
ちょろちょろ意外なところで顔出すゲイリー・ルイスも出てました。
私は『リトル・ダンサー』の時のお父さん役がホント大好きで、
以来ちょろちょろ出会うたび「あっvv」と嬉しくなったり。
味のある俳優さん…vv

きっとその他にも、
国際的な俳優さんがいっぱい出てるんだろうなー。
まだまだ知らないのが残念でならん…。


というワケで。
素晴らしいというか、
それ以前に必ず観るべき作品では、と思います。


---追記---

いかんいかん、音楽のこと書き忘れた…!
試聴はコチラ
美しい旋律のバックミュージックが
一層涙を助長させます。
本当に素晴らしかった。
サントラを聴きたい…!


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