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今日は何の、映画を観る?
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"異常"の基準は?

BSアカデミー賞特集で、

かっこーのすのうえで

カッコーの巣の上で』を観た。


私は"正常"で、
あなたは"異常"。
根拠はどこにあるんかな。


======

若かりし頃のジャック・ニコルソン主演作。

1975年の作品。
人間の価値観を問われる作品でした。

前回、『リチャード・ニクソン暗殺を企てた男』を観て、
「異常だ…」までは思わなかったにしろ、
結局どこかで差別したい人間だったかも…と。
だって人に危害を加えるんだもの。
考えが極端で恐いんだもの。


ジャック・ニコルソン演じる男は、
まだ少女であるにも関わらず何人も強姦して、
それが"異常"ということで、
精神病棟に入れられてしまう。
とりあえず様子見ということで。

(映画を観ているとすっかりソレを忘れるんだけど)
ただなんとなく視点がジャックだと、
自然と応援したり、共感したり。
だから、どういった形でそうした人に関わるか、
どういった視点で見るかで、
すっかり人間の判断基準がぶれる。

精神病棟の仲間たちを取り込んで、
仲良しになる"医学的"精神病患者。
なんだかその辺近所でつるんでる、
なんの変哲もない友達同士にしか見えない。

でも万が一、
暴れたり、
暴言を吐いたり、
ルールを守らなければ、
「危険」とみなされて「精神病」と判定。

もちろん、一見この判断は正しいと思える。
当然ある一つの集団に自分が属するのなら、
協調性も必要だし、
ルールがあるからこそ秩序も保てる。

でもよく考えてみれば、
もしかしたらそうしたルールや判断は、
もしかしたらある一つの集団に属する人たちが
もしかしたらその人たちの中だけで決められたもので、
もしかしたらそれが
誰にでも当てはまるものではないかもしれない。
そんなこと言ったらどうにも収集つかないのだけど、
ただ自分はそれを当たり前に「うむうむ」認めているだけで、
納得できない人なんてきっとたくさんいる。
"納得できない"のは自分勝手にもなり得るけど、
うまく溶け込めない人もいるかもしれない。

それが絶対"異常"なのかなんて、
どうやって計れるのかなぁ。


映画を観ていくと、
他の精神病棟の仲間たちが
どうしてココに入ることになったのかわかるけど、
どうしたって一般的に、
社会的に、医学的にで判断されている人が多い。

あと、私は何か別の作品でも観たんだけど、
しかもそれがどこまで本当なのかもわからないけど、
病院が与えている薬に、
何か"異常"を促進する物質が入ってるよう…な?
こんなこと言ったら、
医学を学んだり、
志している人にとんだ失礼かもしれないけど、
要するに彼ら精神病の人たちの、
行動を抑制するようなもので、
それを長年服用すればどうなるのかなぁと。

もっと衝撃的なシーンもあります。

"異常"者の抑制は、
どこまで人道的な面から考えて
認められているのかなぁ。
医者に危険が及んだら、抑制?
もっと酷ければ、行動の制圧?
なんだか誰が"異常"なのか
わからなくなりました。


少し私の話になりますが、
私は高校の時に美術で作った作品の件で
先生に呼び出されたことがありました…。

「どうしてコレを作ろうと思ったの?」

紙粘土とか使ってね、
オブジェ的なモノを作るような授業だったんだと思うんだけど、
私は『マトリックス』をイメージして、
銃をかまえる人を作ったんです。 何作ってんだ…
まったく当たり前のように
それを異常扱いされたっていうのもオオゲサかもだけど、
自分には普通でも、
"変"ととられたことがものすごく衝撃でした。


そんなワケで、
だから基準なんて個人個人の、
社会の、政治のものなんです。
でも、"異常"を容認するのは恐い。
悲しいかな、そうしたサイクルなんです。


------

ジャック・ニコルソンはおもしろい
強烈な存在感。
ちょっと『七人の侍』のキクチヨぽかったけど(笑)
私から観て、
でも彼は"異常"者には見えなかったな。
行動が奇抜なだけで、頭もいいし。

その他。
本当に本物かと思うような病棟の皆様。

言葉が詰まってしまう青年を演じたのは、
(たぶん)ブラッド・ドゥーリフ
"どもる"役って難しいかなぁ?
私が感服したそうしたキャラクターが登場する映画、
薔薇の素顔』。
こちらはセラピーに通う"青年"なんだけど、
この演技も見物です。
どうやらブラッドもなんとこの映画に出てる(?)っぽいのだけど、
当然そんなこと露と知らず…。
(話は逸れるけど、
 この『薔薇の素顔』という作品。
 結構私は絶賛しているのだけど、
 どうやらラジー賞に輝いたそうで…
 なぜ??予測不可能でおもしろいのに…)



それから映画中盤くらいでやっと気づいたのが、
クリストファー・ロイドダニー・デヴィート
二人はあまりにもハマりすぎてて、
全然わかりませんでした!スゴイ!
クリストファーは、
かの有名な『アダムスファミリー』や、 役名なんだっけ…一番スキなのに…
バック・トゥ・ザ・フューチャー』はドク博士で知られてますね~。
表情の出し方で「む!?」ときました。

ダニーで印象的なのは『ツインズ』かな。 古い?
今やカリフォルニア州知事のシュワルツ・ネッガー
似ても似つかぬ双子役を演じてます(笑)

それからこの映画のキーパーソンである、
インディアン系の男性(名前わからない)。
この方はもう、役柄がすごく良くて、
ものすごく引き込まれました…! 

その他、
病棟の看護師というか精神科医を演じてた、
女性(名前わからない)も素晴らしかった…! どっかで観たような…?
首絞められるシーンは驚愕です。


とにかく役者がみーんな"個性的"で素晴らしくて、
引き込まれる作品でした。

あぁそうだ。
"異常"が"個性的"ととられれば良いね。
人に危害を加えることがなければ、
自由に楽しんで生きてほしいな。


アカデミー賞(1976年)に、
作品賞として輝いた今作。 
必見です。


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テーマ:映画感想 - ジャンル:映画





こんばんは。
この作品はとても強烈なインパクトのある映画ですよね。
映画を観終えた後はしばらく動く事ができませんでした。
犯罪を犯した罪はありますが決してマクマーフィは
異常ではなかったと思います。
むしろ自分が自分であるために必死に生きていたのではないかと・・・
そんな彼が精神病院で普通に暮らせるはずがないですよね。
精神病院に入院している人々やそこに務める職員たちに対して、
人間が人間であるための権利、人間の尊厳を訴えたかったのではないでしょうか。
でも結局彼が精神異常でも異常でなくても関係なかったのかもしれません。
管理社会や規律を乱すものを排除する、
そんな人間社会の怖さをもの凄く感じました。
とても深い問題定義を持つ作品であると同時に、
映画史に残る名作だと思います。

マクマーフィ=『七人の侍』のキクチヨ・・・
たしかに雰囲気がめちゃくちゃ似てますね(笑)
読んだ時思わず噴出してしまいました(^^

スミマセン、つい長々と書いてしまいました。
自分のブログでもこの作品のレビューを書いているので、
お時間がありましたら読んで頂けると嬉しいです(^^
【2008/02/10 20:05】 URL | Toy's #-[ 編集]

>>Toy's さん

  長々コメントありがとうございますっ!!

  深いですよね。
  テーマを押し付けているワケではなくて、
  この映画を観た人それぞれどう感じるか、
  委ねてくるところがまた、深いです。

  キクチヨ似てますよね、なんとなく(笑)
  映画序盤しかそう感じなかった
  (だんだんキャラクターそのものに共感していく)のですが、
  最初は本当に似ているなぁと思いました。

  すぐさまレビューに足を運ばせていただきますね!
【2008/02/10 23:42】 URL | なるは #-[ 編集]

なるはさん(^^)こんにちは!
自分の所にご訪問とコメントをありがとうございました。

早速、拝見させて頂きましたがとても素晴らしいですね~(^^)
今日は同じこちらの作品にコメントをさせて頂きます。

この作品はとても恐ろしくまた、とても奥が深くて面白かったと思います。
なるはさんのレビュ-にもありますが、この世の目に見えるものは何が正しく何が異常なのかは、はっきりとしています。
しかし、それは倫理道徳上の事で、この作品に描かれている人間の尊厳を考えた時にはそれがすっかり逆転している事が面白かったです。

マクマ-フィは異常に見えますが、患者達にとって彼は色々な事を教えてくれ、生きる喜びを与えてくれた人物でした。考え方を変えるとまた違った物が見えてきました。

そして最後、ネイティブ・アメリカンのチ-フが取った行動は本来、罪となる行為ですがマクマ-フィにとって救われる道だったのかも知れません。
とても深く、印象深く、記憶に残る作品ですね。

俳優陣の演技も本当に素晴らしかったです。(^^)

なるはさんの各作品のレビュ-も興味深く拝見させて頂きました。
またじっくりと読みたいと思いましたよ。(^^)

今度また好きな作品にコメントさせて頂きますね。(^^)

どうもありがとうございます。(^^)
【2009/03/29 17:44】 URL | ユウ太 #-[ 編集]

>>ユウ太 さん

わざわざお越しいただいた上、
コメントありがとうございます!

>この作品に描かれている人間の尊厳を考えた時には
 それがすっかり逆転している
この作品の重要なポイントですよね!
固定観念が打ち砕かれました。


基本的にテンションの高い映画レポで
加えて誤字脱字もありますが(訂正しろ~)、
頑張ってつらつら綴っています。
よろしければぜひまた遊びに来てください。

ユウ太さんのブログにも、
また足を運ばせていただきます!
【2009/03/29 20:23】 URL | なるは #-[ 編集]















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