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今日は何の、映画を観る?
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神経、尖る。

のーかんとりー

ノーカントリー』を観た!

ホラー映画や
スプラッタ映画を観るより恐い。

人生なんて2択。

======

コーエン兄弟は絶対ネコ派!
ま。どーでも良い話ですけど。

ああああ。
やっぱり予告で知れたとおり、
恐ろしくて恐ろしくて恐ろしい映画でした。
映画上映中思わず耳を塞いでしまった…

アカデミー賞でこれほど注目されることがなければ、
素通りして(というより本能的に避けて)いたでしょう。
だってなにもかも理不尽。
自分の信じてきた道理や、
勝手に信頼してきた人間の心理を、
根こそぎブッた切るような作品でした。

そして人間の人生は結局のところ、
2択でしかないということ。

コインの表と裏のように。
生という全てか、
死というある意味全てか。
そのどちらかでしかないということ。
それが訪れる時期もまた、2択。
2択のうち1択が選ばれるのも2択のうち。

アントン・シガー(ハビエル・バルデム )に
生かされるも殺されるも同じようなものだ。
彼自身もまた、
コインの2択で生きてるようなものだから。



だとしても。
だとしてもあんたが憎い。

世の中には不運にも、
事故や事件、病気で亡くなったり殺されたり、
そうした現実がある。
誰もの人生に突然訪れる2択。
こんなこと、非現実的な事実のようにも思うけど、
真実なのも曖昧ながらわかってる。

でもその2択が人為的で意図的であったなら、許せない。
その判断基準を定めるのは
情がある(はずの)人間には難しいけど。

でもシガーがコインによって、
または自分のルールだけに従って、
他人の人生に関与してくるのは許せない。
長きにしろ、短きにしろ、
人にはその人なりの人生があるのに。
「異常者」の勝手な人生解釈で踏みにじられたくない。

これは映画の話じゃない。
シガーは現実世界にも溢れてる。

「むしゃくしゃしてやった」症候郡。
「誰でもよかった」正当論。


これらを述べれば、
理由になるとつけあがるKUZU。
誰かがやれば、マネをするBAKA。
絶対踏み外してはならない人道を、
オツムとココロが小さすぎて理解できない人がいる。


そんな中、主演のトミー・リー・ジョーンズが演じるのは、
時代の流れや正義や常識のブレを感じる老年保安官役。
「異常者」を目の前にして、己の非力を思い知る。

シガーは人間が、
非道に非道を重ねた結果。
常に私たちの範疇を越えて非道を繰り返す。

勝てない。通じない。追いつけない。
シガーの域は「正常者」には達せない。
抗うことなく、
コインの成り行きに任せるしかない。

それが原題、NO COUNTRY FOR OLD MEN

彼は最後のコインを待つだけ。
この世界のために、「なんとかできる」ことはない。

と、そんな。
救いようのない話。
明日から頑張って生きるの、
すっかり諦めようかと思わせる話。

だけどもこれは老年保安官からの視点。
その相棒の副官から見たら、
まだまだこの世界を救おうとするだろう。
コインの2択までの余地は(おそらく)ある。
彼の限界が見えるまで、まだ。

やっぱり「はいはい、世の中終わりですね。」って
廃れる方が断然ズルい。
非力でも、
先人の非力に非力を積み重ねて、
非道の積み重ねと戦うしかない。


------

表面上は単なるバイオレンス映画。
伝えたいテーマは水面下で渦巻いてる。

だけども、だけども。

シガーという人物像を作り上げたことに対して。
『ノーカントリー』がアカデミー作品賞であることに対して。
一般人の私から観れば、
かなりの問題作だったのではないかと思います。

ただ、そもアカデミー賞の存在意義は、
映画製作現場にいる人々が年に一度、
すぐれた仕事をした同業者をほめ、
まだ来年も一緒に頑張ろう、という思いを込めて
選びあう賞なのだ。
ってのが、どっかの雑誌に載ってた文。
だからたぶん、
「よく作りました」で賞。なんだと思います。
時折、映画内容よりも、
明らか斬新さや技術面で評価された作品賞が多々あるし。

確かに、よく作ってました。
監督賞も同時受賞したジョエルイーサン・コーエン監督の、
エア・ボンベな精神はスゴいと思う。
魅せ方が、圧倒的。
ここまで危険な作品を、
ついていけないくらいの想像力で超絶恐怖を表現し切った。
尊敬とかよりはもう、お手上げ、白旗

より登場人物の精神状態に近い世界を、
リアルな殺伐とした、荒涼とした映像や音で、
どんどん視聴者を引きずり込む。抵抗できない。

しゅ~ スダバシュゥッ からんからんからん…
2度と聴きたくない、音々。
2度と観たくない、画々。
なんかそういうの作るのって、スゴい。

------

コーエン兄弟で観た作品。
たぶん『赤ちゃん泥棒』のみ!
この映画については『NARC ナーク』の時に、
ほんのちょろっとだけ紹介しました。
監督ジョー・カーナハンが参考にしたとか。

感想としてはドタバタな作品でした。
でも当時としては先鋭的だったのかしら??

近々『未来は今』とか観てみようかなと、DISCASで予約中。
あんまりコーエン兄弟のことを知らないんで、
オススメ作品は教えてほしいです!誰か!


トミー・リー・ジョーンズ。
日本のCMでも現在、活躍中ですね(笑)
告発のとき』も日本で公開間近。
彼がハーバード大学出身なのを最近知って驚きました
ずいぶんお年を召したなぁと感じますが、
やっぱり年の功ですか。セリフが深い
相棒の副官とのカラミが一番のお気に入り。

その副官役。ギャレット・ディラハント
どこかで会ったような気もしてたんですが…勘違い?
ジェシー・ジェームズの暗殺』の予告ででも観たのかな。
ベテラン保安官の前で、
必死に活躍しようと頑張るも空回り。
気まずそうな表情がすんごくよかったです!


追われる男、ジョシュ・ブローリン
この人の演技、好きでした
一番感情移入しやすいのもあったからかもだけど。
ちょっとマヌけた恐い顔なんですよね(笑)
ん?『アメリカン・ギャングスター』に出てる??
ああ!あの職権乱用汚職警官か!!
だから嫌なイメージが。

でもギリギリの精神力と、
危機を背負った上での冷静な対応には拍手拍手
「追われる」のは自業自得ではあるけれど、
ものすごく応援したくなります。


そして、やつです。
シガー役ハビエル・バルデム。
本年度アカデミー賞助演男優賞獲得。 おめでとうございます。
昨年『ラスト・キング・オブ・スコットランド』でフォレスト・ウィッテカー
凶悪な演技で主演男優賞に輝いたのだもの。
ハビエルがオスカーを受賞したのも当然の偉業。
だけどもう、恐すぎて観れません。

あまりに極悪非道の異常者で、置いてかれた。

表情、息遣い、口調、声色、ゆったりな動作…の割りに、
俊敏な動きもできる不気味さ。
暗闇で光る瞳。嘲笑い。
あまりにリアルで、ハビエルの人格さえも疑いたくなります。
アカデミー外国語映画賞に輝いた『海を飛ぶ夢』を観て、
そんなイメージを早く拭い去りたい。
彼の顔をしばらく忘れたい。

羊たちの沈黙』のレクター博士以来とか言われてます、シガー。
絶対肯定したくない人物です。
ある意味超人的だけど、
どこまでも子どものように思えてなりません。



もう一度観るか?と言ったら、観ません。
ただバイオレンスとして、下品で危険な映画として、
切り捨てるのだけはもったいない。
それでもあまりに恐ろしいから、
モノの区別がつかない人には観てほしくない。
シガーに賛同や共感をしてほしくない。
この映画が更なる「異常者」を生みかねない。

でも、現代を問題視する点では、
タイムリーだし、人事にはできない。
おののく映像が、実は現実でもある。

インパクト強。
テーマ性はあります。


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テーマ:映画感想 - ジャンル:映画





凄い映画だけど2度と見たくない。。。

まさにそのとおりですよね。
こんな気持ちにさせられた映画は人生で2度目です。

凄い傑作だけどもう見たくない・・・そんな気持ちにもう一度なりたいならオススメですぜ。『U-ボート』。
【2008/04/18 02:06】 URL | Mr.ブラック #L8AeYI2M[ 編集]

>>Mr.ブラック さん

  私は『プライベート・ライアン』なんかも、
  もう二度と…な映画ですね。

  斬新という言葉には語弊がありそうですが、
  この映画の殺人シーンはとてつもなかったです。
  でも、もういいです(笑;)

  『U-ボート』ですか。
  運良く(?)まだ観てませんが、
  素晴らしい作品なんですね??
  観るか観まいか苦渋の選択です…!
【2008/04/19 20:41】 URL | なるは #-[ 編集]

『プライベート・ライアン』は最後が非常に感動的なんでよく見てたりするんですがね。(DVD所持)

確かに今まで見たことのないような殺人シーンでした。
思い出したくも無い・・・

『U-ボート』は見れば分かるんですけど、凄く疲れます(笑)
素晴らしいっちゃモチロン素晴らしいんですけどあまりホイホイお勧めできない映画です。
【2008/04/20 17:54】 URL | Mr.ブラック #-[ 編集]

>>Mr.ブラック さん

良い映画ではありましたよね、『プライベート・ライアン』。
ただ…心臓が飛び出しそうなくらいの続く恐怖を
もう味わいたくなぃ…という…。

良い映画だけど、
勧めるか悩む作品てありますよね。
【2008/04/20 20:16】 URL | なるは #-[ 編集]

公開される前から、
トミー・リー・ジョーンズとあのボンベが気になってみたいなーって思ってたんだけど…

やっぱ見たい!!!!

怖いの嫌いだけど…
そんな問題作見てやりたくなる…v-40

痛怖いといえば、
ダコタ・ファニングが誘拐されるやつ…題名忘れたんだけど、これも映画館で思わず顔を何度も背けてしまったの…。。
見たことある??
【2008/04/22 01:10】 URL | くみぱんつ #-[ 編集]

>>くみぱんつ さん

とりあえず観て損はなぃかな(笑)
話題作でもあるしね。

ダコタちゃんが誘拐かぁ…。
私、ダコタちゃん出演作は『アイ・アム・サム』くらぃなんだょね…。
ケヴィン・ベーコンが出てるやつ??
あ…でもあれは家に入ってくる方か(?)。

ボンベはある意味見物だょ…
【2008/04/22 08:06】 URL | なるは #-[ 編集]

マイ・ボディーガードってやつだった!!
デンゼル・ワシントンが誘拐されたダコタを追う中で、正義なんだけどいろいろ痛怖ーいシーンが…。。。
よかったら見てみてくださいな。
【2008/04/22 17:43】 URL | くみぱんつ #-[ 編集]

>>くみぱんつ さん

おおお!その作品なら近々観る予定っ☆
デンゼル作品にはハズレはないと信じてるんだけど、
おもしろかった??
もしかしてデンゼルが過激な感じ??
早く観たくなってきたーっ♪♪
【2008/04/22 18:05】 URL | なるは #-[ 編集]















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