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今日は何の、映画を観る?
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闇を抱えて。

しろいからす

白いカラス』を観た。


世間の差別が、
自分自身への差別に変わる時。
愛する人には、本当のことを伝えられるだろうか。

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きっかけは『プリズンブレイク』鑑賞後。
マイケル役 ウェントワース・ミラーって何か映画出てないの?が始まり。

するとすると、
ニコール・キッドマン!?
アンソニー・ホプキンス!?
これって観るのが義務じゃない!?

でもあらすじを読むと、
何やら重た~ぃ空気。
ま まぁいずれ観れば良いょね…?と後回し。
そうしたら責っ付かれるように、
BS2で放映じゃないですか。

わ わかりました、観ましょう。


この映画、テーマの射程範囲が広い。
の割りには、キレイにまとまってる。
ただ一番伝えたいのは「差別」の問題。
しかもこの差別ってのは
人から受けるものよりも、自分自身で蝕む形。
ヒケメを背負い込んで、避けたり隠したり傷つけたり。
ほんのささいな一言が、
全ての拗れを癒やせるのに。
それぞれが抱えた内面的コンプレックスが、
狂いの歯車を回す。

コンプレックスっていうのは本人以外には取るに足らないこと。
自分には「とんでもない」ものも、
他人には「そうでもない」ものであることもある。

ただ「人種差別」となると、
積み重なった暗い歴史が尾を引いて、
解釈や環境の違いで
「とんでもない」ものが集団単位での価値観になる。
それを抱えた者は誰よりも意識し、敏感になる。
生きるためにはそれを
「なんにもない」ようにしたい。

共感はできると思う、コンプレックスに対しては。
でも自分には日本人っていう人種による、
直接差別を受けた経験はないから、
アンソニー及びミラーが演じるコールマンの気持ちは計り知れない。

家族も兄妹も断ち切って自分を護るか、
抗えない先入観に沿って生きるか。

どちらも被害妄想な場合もあるかもしれないし、
どちらも「前進」のようで「後退」でもあるかもしれない。
結局のところ、善し悪しなんてわからない。

コールマン以外にも、
外界を自らシャットダウンする人々が登場する。
それぞれがテーマを抱えているから深い。
スランプ作家ネイサンを演じるダン中尉(by『フォレスト・ガンプ』)…
改め、ゲイリー・シニーズ。 あの役のイメージが強くてね。
過去により現在を怯えるフォーニアを演じるニコール。
まさかの出演でビックリの、
元兵士レスター役のエド・ハリス

彼らがどう関わり、
どんな結末なのかは観てのお楽しみ(?)。
や、楽しくはないわな。
そしてストレートには伝えてこない。
「あ…」と何かをじんわりと感じる映画。
正直言葉にするのは難しい内容。

------

! 以下ネタバレキャスト紹介 !






アンソニーとニコールがらぶらぶときたか。
でもニコールが(というかフォーニア)が、
思わずアンソニーのうなじに手を伸ばしてしまうとか、
お互いに求め合ってしまう理由もなんとなくわかる。

実は私、この映画をうっすらハッピーエンドのように思ってる。
(てかハッピーエンドなんだろうな。)
最終的にはどんな最期でさえ、
コールマンとフォーニアは互いが互いを必要であるのを
しっかり確かめ合えたんだから。
観ている私も「還る場所」を見つけたような感覚だった。

それにしても。
映画に集中しようにも無駄にニコールに目がいく(笑)
やッ    ばいかわいい!!

それからアンソニーとシニーズのダンスも見物。
一見怪しい二人に見えるようで、
ものすごく仲睦ましくて、一番ホッとするシーンだった。


今作誰よりもインパクトあったのがエド・ハリス。
正直なところ、私が一番かわいそうだと思った人でもある。
戦争から帰還した結果が、あれだったんじゃないかなって。
体は無事でも、心がきっとズタズタなんだ。
(元から悪い人ならフォーニアも子ども作らないはずなんだ。)

フォーニアが暮らす小屋の前で、
エンジンをふかしまくるエドは超絶怖い。
あんなに不気味で計り知れない彼は始めて。
どこにも愛嬌がない。怖いながらの愛嬌が。
「殺したかったけど、計画はしてない。」
支離滅裂のようで、筋が通ってしまっているような恐ろしさ。


で。ウェントワース・ミラーはというと。
すっかりブームが私の中で過ぎてしまったのでした。
(元々突発的な予感は全然あったけど。)

だけどやっぱ久々動くマイケルを観ると、 ミラーはマイケル。
物語る眼だなと感服してしまう。
どこか女性っぽい雰囲気を醸しながらも、
(映画内でも)すっかり女性をたらしこむのが上手というか。

その作戦もうまいんだなー。
女性に体を使わせてアドレナリンを出させたところで落とす!
今回ミラーくんはプリズンの時より髪は長めだけど、ちょっと黒いだけ。
しかしながら一体どうやって分けたんだっていう七三(?)。
それでも女性が落ちてしまうのは、
やっぱり彼がプレイボーイだからなわけで。

当時の彼女役ジャシンダ・バレット
ブリジット・ジョーンズの日記 きれそうなわたしの12か月』の子でした。
当初嫌いだったけど、ラストでまじ好きになった(笑)
この映画では脱いでまったどー。
ミラーくん照れ屋だから(自分調べ)、さぞ撮影恥ずかしかったろうに(笑)


あ、偶然にもこの間観たばっかりの
クライシス・オブ・アメリカ』の作曲家レイチェル・ポートマンだったんだね。

監督はロバート・ベントン
やべ。私『クレイマー、クレイマー』まだ観てないや…!


なんていうか観ていて
あまり余裕ない映画です。
あらゆる登場人物の感情が相まって、
またそれが理解(=共感)するには難しい内容で。

やっぱり映画が経験にもなるけど、
経験で映画が分かる方が多いのかもな。


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今回で、100本目のTV・DVD映画レポでした。
初期の頃のレポなんて特に腐ってるから、あんまり達成感ないや(笑)
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テーマ:映画感想 - ジャンル:映画





この作品、気になってたんですけど
やっぱり重そうだと思って、後回しにしてました(^^;

いろんな差別がテーマの作品なんですね!
人種差別問題は色んな映画で見て
考えることはあるけど
やっぱりあんまりピンとこないんですよね

なので、内面的コンプレックスでの差別が
描かれてるとは、気になります
今度こそ見てみようと思います!
【2008/05/24 21:59】 URL | まる #-[ 編集]

>>まる さん

  いろんな差別と言いますか、
  自分自身に対する「ヒケメ」という差別と言いますか。
  感じ取れる何かがある割には、
  言葉にできなくてもどかしいです…!
  
  ついつい後回しにしてしまう映画ってありますよね。
  私にもまだまだそんな作品があります。
  観なきゃいけない作品なのにも関わらずv-388
【2008/05/24 23:52】 URL | なるは #-[ 編集]

こんにちは~
まさかの主人公の運命でしたね。
自分が実は黒人なので差別する側として
裁かれるとは思ってもいなかったでしょうね。
邦題「白いカラス」が実にはまっていましたね。

差別についてはやはり日本でも有ります。
島崎藤村の名作「破戒」は、市川こん監督で映画化DVDになってますが感動しました。


【2008/05/30 15:56】 URL | ワトソン #-[ 編集]

>>ワトソン さん

  邦題はぴったりですよね。
  
  ラストは・・・全体的に不穏な空気の映画だったので、
  なんとなく良い方にはいかないかなぁとは感じましたが、
  「うーむ」と考えさせられる映画でした。

  日本人にもあるでしょうね。
  私は運良く体験したことはありませんが。
  原作からしっかり読んでみたいですね。
  島崎藤村か。本読まなきゃなぁ。
【2008/05/31 00:32】 URL | なるは #-[ 編集]















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