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今日は何の、映画を観る?
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身を投ず。

ちぇ 39さいわかれのてがみ

チェ 39歳 別れの手紙』を観た。

チェ 29歳の革命』と合わせて観ることで、
2部超大作であることがわかる

ゲバラの言動。心動。
観逸れるな。

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パート1で萎えてしまった人。
それで良いんですか?
だってゲバラの旅は、続いてますよ。

革命の成功と、
革命の失敗


両極を観ることに意味がある。
成功だけが答えじゃない。
失敗があってこその答え。

ゲバラを生半可に祀りたてるのはちょっと違う。
彼は神ではない。
真っすぐな、二本足で立つ、人間。


キューバ革命の成功。
ゲバラが残した功績は、
多少荒いながらも着実な人類の軌跡。
そして新たなキューバがスタートを切る。

そこに、ゲバラの姿はなかった。
革命後、忽然と姿を消したゲバラ。
地位も名誉もその場に残し、
またあるべき革命のためにゲリラに身を投じる。



彼が、彼自身全てを捧げる理由。
けして言葉にはしないけれど、犇々と。

ゲバラは知っていた。
キューバ革命が全てではないことを。
飽くまで始まりであり、
現状のほんの断片であることを。

腹に抱える思いがあっても、
「声」をまとめることができない貧しい民。
少しでも、私を必要とする人たちがいるのであれば。
誰かだけを救い、誰かを救わない。
彼にはそうした「偽善」の心はない。
「贔屓」や「矛盾」もない。

1度目の革命で実感した厳しい戦場。
2度と送ることを決断したゲバラ。
彼は止まれないことも知っていた。
それを天命と思ってか。
それを当然と思ってか。
ゲバラの手には、底知れない勇気と闘気が脈を打つ。


でも、やっぱりこの映画が魅せるのは、
ゲバラの人間性なんだと思う。

とにかくよく、人の話を聴く。
喘息による体調不良であっても、
度重なる同志の内紛や失意に耳を傾ける。
そして真摯に説く
紛争の意味を。人間の在り方を。物事の考え方を。

ゲバラの侵攻は制圧ではない。
医学を以って信頼を得、心へ説く。
制圧するのは飽くまで相手方の武力。
民に求めるのは賛同と「声」。
立ち上がろう。
戦いは私たちが。
でもどうか、腹に渦巻く「声」で力にしてくれ。

そして、
意志半ばの終息。
いや、意志はこの先も続くだろう。
革命の終息。
ゲリラ鎮圧のために投与される兵士たち。
数はゲバラ率いる隊を大きく上回る。

仲間たちの散華。
そしてゲバラの。


人々の手となり足となり「声」となった勇士は、
光が薄く入り込む、砂っぽい小さな房で処刑される。
アマデウス』で観た、集団墓地に投げ込まれるモーツァルトを思い出す。
その扱い、悔しさと悲しさでむかつく。
彼を愛する人に看取られることなく、あまりに粗末に。
世界を、時代を変える力の保持者を、
その一介の政治の目線で、絶つ。
なんとも言い難い、喪失感。


戦闘シーンは、パート1よりも辛かった。
そこに「失敗」が見えるから、殊更。
でも華美に飾ることなく、静かで強烈な銃声が響く
次々と仲間が死に、
行く先々で待ち伏せされるゲバラたち。
体がガクガクして、震えが止まらなかった。
この戦いが「成功」であるなら、輝かしいけれど。
ゲバラも捕らえられた房の中で、
同志の死体を目の前にして何を思ったろう。
「後悔」はないにしても、
一瞬でもきっと自問自答したと思う。


この映画は絶対に、リアリティを失ってはならない。
武勇伝では、あってはならないからこそ、
多くを語らないし、過度に象徴化することもない。
それを心得た上での作品だから、濃厚

その中で唯一の失敗は、
こら!マット・デイモンは出ちゃいけんでしょ!!
ドキュメンタリーから一気に、「物語」へと急降下
いくらスティーヴン・ソダーバーグ監督と仲良くったって、
オファーを断るくらいのポリシーは持たなきゃ。
(それともマットから出演を熱望したか。)

ベニチオ・デル・トロはパート1でのレポでも述べた通り、
もうベニチオ・デル・トロってことを忘れていますから。
そしてその他のキャストは(ちらほら観たことある人もいるけど)、
無名に近い人たちで固めるからこそ現実味が出る。
でもマットは、ハリウッドの匂いがぷんぷんでゲンナリした…。
ドイツ人役だったけど、どうなのさ。


それ以外は素晴らしかった。
極めつけの、エンディングクレジット
音 楽 無 し と き た か !!
まるでそれが、ゲバラとその同志に捧げる黙祷のように思えた。
またこの無音の時間で、
多くを回想し多くを考える猶予
与えられたこの機会に、考えよう。

自身の信念を足に伝えたゲバラ。
彼の生き方を、忘れない。


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テーマ:映画感想 - ジャンル:映画





マット・デイモンの件、同感です;

いきなり「観客の立場」に引き戻されましたよね。
苦笑いです。
必要性を全く感じませんよね;
あのシーンだけ安く見えてしまいました・・・

僕はこの2作品、
娯楽的意味で「たいくつだ」と結論づけてますが、
価値のある映画と思いました。
特に後編である本作は前作に増して濃いですよね。
(反して、前作よりもたいくつと感じましたが・・・)

2つで一つ。
観るなら両方みて判断すべき映画ですよね!

楽しめる映画ではないですが、
観て損のない映画とも思いました。
【2009/02/11 03:04】 URL | 炭酸 #-[ 編集]

>>炭酸 さん

こんばんは。コメントありがとうございます!

マットの登場は、ナイですよね~・・・。

確かに、エンターテイメント性は全くない作品ですよね。
たいくつと思う人もたくさんいると思います。
でも何を意図して作っているかですよね!
私は前作の方が「たいくつ」かなと思いました。
後半はよりドラマ的に感じました。

過ごした時間は、充実ですね!
【2009/02/11 20:51】 URL | なるは #-[ 編集]















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