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【陽面着陸計画】映画知ろうとレポ!今日は何の、映画を観る?
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助けて、父さん。

こくはつのとき

告発のとき』を観た。

訴えたいテーマは、こっちなのね
予想していた視点と異なっていたから、
尚更こころ揺れるものがあった。

「告発のとき」って邦題は、解釈がちょっと違うように思う。

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描き方は異なってるけど、
視点としては『クライシス・オブ・アメリカ』に近い気がする。
『クライシス ~ 』はSFタッチで、劇的ではあるけど。


息子の失踪。
イラク兵の息子が休暇中に姿を消した。
父親であり、退役軍曹でもあるハンク(トミー・リー・ジョーンズ)は、
息子の行方を求めて情報を集める。

どんな陰謀が隠れているのだろう。
ついついデカい話かと身構えてしまったけど、
観点はもっと身近で、
ある意味デカい組織を相手にするより難題。


※同時期公開した『アメリカを売った男』と同じ曲を使ってる・・・。
  予告の1曲目、2曲目共に『インサイダー』の曲です。


事実に着想を得た物語。
エンドロールには、
イラク戦争の被害にあった一人の少年の写真を掲げ、
「子供たちへ」と記している。 子供たちのために、だろうね。

イラク戦争で兵士たちが見たものは。
訓練では知りえない、殺戮と恐怖の世界。
そこで精神が病むなんて、当然のこと。

助けて。
こくはつのとき
SOSは、放たれていた。

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レビューはまだまだ続きます。お時間あればこの先もどうぞ!
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もし観る前の予想が私と同じなら、
やっぱり多くは語りたくないと思う。

! 以下ネタバレ !



告発のとき。

うーん、やっぱりこのタイトルはしっくりこん
だって告発って、
「悪事・不正をあばくこと」でしょ?
確かに要因はアメリカ国家の、軍の「悪事・不正」だけど。
でもこの映画の「悪人」は被害者であり、
とうてい告発できるような存在じゃない。
というか、告発できません
また息子も、「悪人(=被害者)」であるという事実。

この映画、なかなか伏線がウマイ。
一つの状況説明として出ていると思われた人物が、
映画の後半になって突然響く

夫が飼い犬を子供の前で殺した。
そう警察に訴える妻。
「動物を殺したくらいじゃ告訴できないの。」
突っ撥ねるのはサンダース刑事(シャーリーズ・セロン)。

この妻の夫は、軍人。
妻の危機感は的を射ていた。
悲惨なことに最後には、その夫に殺されてしまう。
まるでストーカー被害を警察に訴えるも、
まともに取り合ってもらえず、その間に殺されてしまうのと同じ。
や、この映画の視点はそこじゃない。

重要なのは退役兵が、帰還兵が、
いかに心に傷を負っているかということ。
死にたくないから殺す。
生きるために危やめる。

そんな生死が混同した世界で、
人情や慈悲を奪われた戦地で、
「真っ当」を失わないわけがない。

現地に降り立って、初めて気づく異常下。
お国のためと言えど、狂っている。
より繊細な兵士は精神を侵され、気が振れる。

自分の命を狙ってくる人間が負傷していたら。
ざまぁみろと嘲るだろうか。

お互い、なんだかよくわからないけれど、
でもこれが国や愛する家族のためだと言うのなら、
「敵」の負傷は勝利と目的を意味する。
そして負傷した人間は、弱い。
紛れもない優位に立てる。
日頃の恐怖を発散できる。
ざまぁみろと嘲る、快感。

誰かの子であり、誰かの親である男が、
殺人鬼や異常者の精神を持ち得る。
それが戦争である。
その行いを一概に、酷いと批判できるだろうか。


ねぇ、父さん。
おれは恐いよ。
今までにない感情が生まれて、
まるで自分が自分でなくなりそうだ。
ここからどうか、連れ出して。

「少し神経質になっているだけだ。」

ああ、そうなのかな。
そうだよね。父さんもこの世界を知っている。

でもね、おれは恐いんだ。恐いんだよ。
だって父さん、イラクはこんなだよ。


電話口で父親に、精一杯の弱音を吐く。

戦場を生き抜いた父が無頓着というわけではない。
戦場を知って恐れをなした息子が腰抜けであるはずもない。
でも、ちょっとした父と息子のずれが、
無意識に、息子を究極の孤独に陥れた。

それでも正義を保とうと努めた彼は、
現状を必死に動画で納める。
その間にも、敵国の負傷兵を虐めるという残酷さを見せながら。

バラバラの焼死体となって見つかった、息子。
同じく精神を病んだ者たちの手で殺されたのだった。
誰も彼を恨んでいない。
起因もちょっとしたことだった。
少しのネジの緩みが、大きく歯車を狂わす。
理性をいとも簡単に失わせる。
そんな性格に作り上げたのが、戦争。
培った人格はそうそう変わり得ないのに。

------

トミー・リー・ジョーンズは『ノーカントリー』と合わせて、
貫禄を十分に魅せてくれました
私は缶コーヒーBOSSのCMで、
「はっぱぁっ!」と叫ぶ、抜けたトミーの方が好みだけど(笑)


シャーリーズ・セロンが好きになってく。
なんか今作は特にキレイに観えた
ハンコック』ではその意外な役柄に楽しんだなぁ。


ジェイソン・パトリックがかっこいいんだけど
ナーク』や『スリーパーズ』ではそこまで触角動かなかったのに。

なんていうか今回の役の、
動じない図々しさが好きだった。
彼も上からの命令で仕方なし(でもそれが当然)と思い、
軍の管轄だと地元警察を翻弄させる。
悪い人間ではないけれど、
これが俺の仕事だからと見切りをつけるところが Σ
や、実際にこんな男と関わるようなことがあれば、
思わずぶん殴りたくなるような人だけど。


監督・脚本を務めるのは、ポール・ハギス
ミリオンダラー・ベイビー』、『クラッシュ』で脚本を綴り、
両作とも2年連続アカデミー作品賞受賞
『クラッシュ』では初監督の上、脚本賞も受賞。

私はまだ未観だけど『父親たちの星条旗』も務めてる。
あ~ぁ。観なきゃなぁ。でも戦争映画は気が重い…。

で、また違った方向の作品で、
007 カジノロワイヤル』、『 ~ 慰めの報酬』の脚本。
売れっ子とは、彼のことよ。
や、名前だけでなくその才が証明されてんだからすげぇよなぁ
『告発のとき』も、しっかり真の通った脚本だった


この映画は『アメリカを売った男』同様、
私の地元には上陸しなかった作品でした・・・。
こんなに良い作品なのに。

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テーマ:映画感想 - ジャンル:映画





お~、これは名作ですね。
軍警察という、珍しい題材が面白かったな。
超地味ファッションでさらに輝く、
シャーリーズの美貌もよかったですが、
スーザン・サランドンの演技も切なかった!


記事と無関係で恐縮ですが、
新しいPCの調子はいかがでしょうか?
ボクも一体型PCを買おうか検討しているのですが、
全然詳しくないのです…。
なるはさんが買われたのは、
VAIOtypeJですよね。
画面も大きくて、DVD鑑賞に向いてそうですね。
【2009/02/12 00:49】 URL | ケン #-[ 編集]

>>ケン さん

早々にコメントありがとうございます!

スーザンのこと、全く触れませんでしたが、
母親としての痛みが伝わりますよね。


VAIOはデザインが良いと思って買ったのですが、
やっぱりモニターと別々のを買うべきだったかも…と
ちょっぴり後悔してます。
シムズ3というゲームをやってみたかった…(-.-;)

でも画面は大きいし、
今のところ不満はないですね。
ブログを書く際、画面が大きすぎて書きづらかったりしますが;;
そういう時は荒ワザで、
ブラウザ2つ開いたり、DVD横目に作業するとかしてますf^_^;
【2009/02/12 06:56】 URL | なるは #-[ 編集]

個人的に『ノーカントリー』より、
こちらの方が断然好きなんですよね。

PCの件、ありがとうございました。
参考にさせていただきます。
なんだかんだ言って、デザイン重視で選びそうですが…。
【2009/02/12 09:35】 URL | ケン #-[ 編集]

>>ケン さん

私も『ノーカントリー』より好きです。

PCの件、まるで参考にならないと思いますが…
でもデザイン大事ですよね(*^_^*)
【2009/02/12 23:20】 URL | なるは #-[ 編集]

こんばんわぁ^^
あんまり告発のときっていう邦題のイメージじゃなかったです。
けっこうトミーさん活躍してましたけど。
あと、若い兵士が『イラクなんて核爆弾投下して消し去りたい』とか言ってましたけど、核爆弾で消し去れるなら冷戦はなかったでしょうに、って思いました。

アメリカ政府は、ひどい方法で入隊させようと、楽しそうなパンフレットまで配っているようですし。実情はひどいんでしょうねぇ。

あと、最後のワンシーンがすごく印象深くて、あれでしっかりと全部がまとまりましたよね^^。
【2009/02/13 00:03】 URL | 茶栗鼠 #-[ 編集]

>>茶栗鼠 さん

お返事遅れました;;
コメントありがとうございます!

邦題の『告発のとき』は、やはりちょっと視点がずれてますよね。

>若い兵士が『イラクなんて核爆弾投下して消し去りたい』とか言ってましたけど
あのシーンは私が思うに、
「核爆弾を投下する」という非人道的なことを、
正論のように口走ってしまう兵士の心情を撮りたかったのではないかなと。
国や人間が下すにしては、今としては有り得ないことも、
いざ戦場に立つと考えずにはいられない。
「悪人」ではない兵士たちを、
いとも簡単に悪人にしてしまう戦争を訴えているのだと思います。
それなのに、
>楽しそうなパンフレットまで配っている
とんでもないですよね。

ラストシーン、私も好きでした。
国の危機を感じましたね。

【2009/02/14 21:04】 URL | なるは #-[ 編集]















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告発のとき In the Valley of Elah 出演:トミー・リー・ジョーンズ シャーリーズ・セロン スーザン・サランドン 監督:ポール・ハギス 制作... 夢のもののふ【2009/02/12 00:35】

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