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今日は何の、映画を観る?
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疑惑と確信。

だうと

ダウト ~ あるカトリック学校で ~』を観た!

神父とシスターと、カトリック学校の生徒たち。
彼らはキリスト教という、
秩序信頼規律の下にあった。

そこに「ダウト(疑い)」が生まれた時。

キリスト教ではないから、
事の重大さがわかりづらいのは事実。
でもこれ、キリスト教に限らないです。
人間の性質に問いかける。

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う~ん…っと。
太鼓判!といえるほど傑作かといえば過言。

何がこの映画の中で重大として描かれているのか。

観ている間は、どこに視点を置くべきか迷う。
ものすごく「キリスト教」を意識しすぎて、
無駄に理解をしようと努めてしまうから。
でも改めて振り返ると、そこじゃなかったと思う。

やっぱり映画は大衆向けなんだ。
キリスト教徒だけがわかることを描いていない。
そもそもの、人間の、を描いている。


主要キャストはアカデミー賞で大注目
最終的にはみなさん、ノミネートのみという結果でしたが。

だうと
主演女優賞ノミネートメリル・ストリープ

だうと
助演男優賞ノミネートフィリップ・シーモア・ホフマン

だうと
助演女優賞ノミネートエイミー・アダムス

だうと
同じく助演女優賞ノミネートヴィオラ・デイヴィス

『ダウト』何事!? Σ 事件です!
…て、思いませんでしたか?

俳優の演技が評価される作品=作品自体も良い。
結構多くの映画でコレが成り立ってると思うんです。
つまり『ダウト』もきっと、作品自体に魅力があるのでは、と。

もちろん、作品自体悪くないです
というより、振り返ると良い作品だったのかなって。
パンチ は全然ないです。
展開も坦々としているし。
退屈って印象もなくはない。

けどホント、思い返すと、
コレってミソだったな…!
という、映画観ている最中に気づければ…なことがある。

ただ評価されまくった俳優陣は、
共演したことで化学反応を起こしたというより、
個々の表現力が高かったという感じでした。
これぞ、演技合戦!!!が、あまりなかったです…。


で、その、
映画を観ている最中に気づければ良かったこと。

それをバラしちゃぁ軽率よ…と思うので。
以下ネタバレとして、この後語らせていただきます。



信じるか、信じたいのか。
疑うか、疑わざるべきか。


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レビューはまだまだ続きます。お時間あればこの先もどうぞ!
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! 以下ネタバレ !





疑惑こそ、絆。
意味深な説教で始まる今作。
フィリップ演じるフリン神父の説教は、
的を射ていると思うし、納得もできる。
でも果たして彼が、このテーマを説教として選んだわけは。

メリルが演じる厳格なシスター兼校長先生:アロイシスは、
生徒に対しても、そしてフリン神父に対しても、
時と場合によっては「疑い」こそが正しい教えを導くと考える。

その「疑い」という心を持ち合わせていなかったのは、
エイミー演じるシスター:ジェイムズ。
メリルの用心深い「疑い」が、次第に伝染する。

「疑い」は一種の保守。
鵜呑みや、根拠のない信頼は、
下手したらその身を滅ぼしかねない。

しかし一度「疑い」を始めれば、
何を信じて何を疑えば良いのかわからなくなる。
警戒すれば、全てが疑わしい。
「疑い」だって、身を滅ぼしかねない。

人間の、疑いの心。
キレイゴトだけど、疑うっていうことは醜いことだと思う。
でもしょうがないんだ。
人間にはずる賢い人がたくさんいる。
奴らは人を欺く。
嘘をつくことができる人間は、自分を含めてずる賢い。
だから、疑わなきゃ自分を守れない。
ずる賢さのレベルは様々だし、全てに罪はないと思う。
また逆に、ばかみたいに騙されやすい人にも罪はなくはない。


この映画のラストで、
気丈だったアロイシスがついに、しゃくりあげる
神父への「疑い」がいかに苦しく、醜く、卑劣であったか。
「疑い」の証拠を掴むために、
自身も嘘をつかなければならなかったこと。

でも彼女の中で生まれた疑心は、
何をやってもかき消すことはできない。


証拠はない。根拠だってない。
でも確信はある…。

疑ったが、最後。
疑心という罪を背負ったとしても、
その根拠を得なければ、確信は矛先に迷う。
やり場のない不安、憤慨、禍々しい思い。
崩れた信頼は戻せない。
フリン神父の罪を、突きとめなければ。


この映画のミソは、
結局フリン神父、どうだったの??
と、いうこと。
フリン神父は言及していない。
自分の罪を証言し、認めていない。

もしかしたら、抑えきれない疑心を抱えた、
アロイシスの思い過ごしだったのかもしれない。
疑えば疑うほど人は罪人。
アロイシスはフリン神父を嘘で罠に嵌めた。
彼の行動には前科があるという証言を得たこと。
フリン神父はそれを聞き、辞任に至る。
彼女はそれを「告解」とした。

生徒の一人である黒人の少年の母親が言う、
「性質」という言葉が実は、
この映画の答えなんではないかとも思える。

信頼できない人間性。
疑いたくなる言動。

もしかしたらそれは、その人の性質で、
単に気に入らないそれが、疑いの根拠になったのでは。

シスター:ジェイムズがアロイシスに向かって
初めて声を上げて主張する。
「校長先生が嫌いなだけでは…!?」
それに対してアロイシスは、
「フリン神父への疑いは考えすぎだった。そう信じたいだけでは?」
真実から眼を背けているだけでは?

「疑い」が人間を、どんどん醜くする。
「疑い」を抱くのはもはや、誰もが同じ。
「疑い」は、
人間のサガであり、人間のスベである。



これで本当にフリン神父が「した」のであれば、
どこまでも図太い卑怯な男だな

------

ちょろろっとキャスト紹介。


メリル・ストリープ。
おっかねぇ。
私、彼女の出演作はほとんど「おっかねぇ」で片づけてるけど
でもこの、疑心を確信にしてしまう姿
人間としてかわいそうな人ではあるけど、
自分だけがその疑心という罪を抱えれば、
学校も信仰も守っていけると信じていた。
だって本当に、優しい人なんだもの。
それを映画内でもちらちら魅せて、
ただ恐い人で終わらせないところが良かった。


フィリップ・シーモア・ホフマン。
ちくちょう、まじで好きだ!!
その疑心を抱かざるを得ない、不信の塊
そういうのを表現するのが、どこまでも上手い人!!
信頼すべきなのか、しないべきなのか。
この作品を、
彼を告発する映画だと思い込んでいる間は、真意に近づけない
うまいな~。うまいよ~。
そういう魅せ方が、この映画のうまさだよ~。
(や、もともと舞台なんだけどね、原作は。)


エイミー・アダムス。
純粋で、清廉な女性。
魔法にかけられて』でもそうだけど、
彼女の清らかさは太鼓判!疑いの余地なし!
これはキャスティングとして完璧だったと思う。
人を信じたい。人を信じれることの幸せ。
私は嘘だと思わない。思いたくない。
弱さでもあり、強さでもある。


ヴィオラ・デイヴィス、鼻水!
からかっているんではありません。
それほど迫真だったと評価しています。
見た目を気にしていません。
真実により迫っているのです
アカデミー賞の時に個々にプレゼンターが評価する際、
尺が短いのに強烈な印象を残したって言ってたと思う。
そうなのよ。短いのよ。
それでノミネートなのよ。すごいよね


監督は、『ダウト』舞台劇の原作者ジョン・パトリック・シャンリー

音楽は、ハワード・ショア
彼の手がける作品はかなり多い。しかも有名どころ。
私はそんなに触角動かないんだけどね…。
唯一『ディパーテッド』はサントラをレンタルしたけど、聴き入ってない。
ロード・オブ・ザ・リング』三部作とか、
アビエーター』、『クラッシュ』、
ギャング・オブ・ニューヨーク』(これは曲、それなり良かったと思う。)
デヴィッド・フィンチャー監督『セブン』、『ゲーム』、
映画としてはまぁまぁだけどエドワード・ノートン怪演『スコア』、
羊たちの沈黙』、『フィラデルフィア』…もういい。きりがない。


さぁ、『ダウト』、オススメするかしないかですけど。
オススメ!って言葉も、
観ない方が良いって言葉も、
疑っちゃってください

てゆか、
だうと
この二人まじかわいっっ

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テーマ:映画感想 - ジャンル:映画





こんにちは。
コメントTBありがとうございました♪
詳しいレビュー、書かれてますね★

>リル・ストリープ。
おっかねぇ。
私、彼女の出演作はほとんど「おっかねぇ」で片づけてるけど

あはは!  笑いました~。
メリル、優しいお母さん役も意外とお似合いなんですよ(笑)
「マンマミーア」でははじけちゃってますので是非♪
【2009/03/22 10:57】 URL | mig #-[ 編集]

私は夢中で観ていました、これ。
気持ちよく翻弄されて楽しめた映画!
いろんな解釈があっていい、懐の深い映画ですよね。
私は金髪の少年がとても引っかかりました。あと神父の爪の話と押し花。物事はとらえ方ひとつ。真実などわからないって感じでした。

またトラバがきかないみたいで残念。
【2009/03/22 11:50】 URL | P #-[ 編集]

結末がはっきりしない映画は、書きづらいですね。
そんな映画でも、なるはさんは、
物語の核心に果敢に迫りますよね。
『リボルバー』とかでも。

ボクは弱虫なので、物語を無視して、
演技の話に逃げてしまいました!
【2009/03/22 15:22】 URL | ケン #-[ 編集]

日本人にはちょっと馴染めない話ですよね。
イギリスなんかでは神父が隠れて女性と棲み、子供までもうけたということで大スキャンダルになったそうですし。日本人には「ポカーン」ですから。
この映画、アメリカでは9.11のアンサー的舞台の映画化ということで評価が高いようです。「厳粛さは? 敬虔とは?」という内容のようですけど、サブプライム、リーマンショック、原油高と史上最大の欲得にまみれた連中の懺悔&説教なんか聴きたくない、と思ったりもします。

ともかく、前売り券を買った作品のレビューを他で観るのはやめた方が良いですよ。自分も過去にいっぱい後悔したことがあります。
【2009/03/22 17:21】 URL | クマノス #VFkxEMUo[ 編集]

>>mig さん

わざわざお立ち寄りありがとうございます!

そうなんですよね。
私も『マンマ・ミーア!』を観ましたが、
確かにパワフルでおっかないイメージはないのですが…。
でもその他の「おっかない」役のイメージが強いというか、
そういう役をやってくれた方がちょっと嬉しいというか(^_^;)

長たらっしくなりがちな映画レポブログですが…
またよろしければお立ち寄りください。
【2009/03/22 22:04】 URL | なるは #-[ 編集]

>>P さん

コメントありがとうございます!
TB、どうしましょう…申し訳ないです…。

>私は金髪の少年がとても引っかかりました。
 あと神父の爪の話と押し花。
あ~そうですね~!!
結構隠れた何かがあるような気も…。
いくらでも掘り下げられそうな作品でしたね!
【2009/03/22 22:06】 URL | なるは #-[ 編集]

>>ケン さん

コメントありがとうございます!

>物語の核心に果敢に迫りますよね。
 『リボルバー』とかでも。
迫ろうにも、迫りきれていないというか、
言葉にできないというか…。

ケンさんのブログのコメントで書き忘れてしまいましたが、
エイミー・アダムスについての描写も良かったです。
もう少し、容姿を言葉にする表現力を身につけていきたいです…。

それにしても、
やっぱりこれだけの大物俳優を起用する映画は、
演技が見ものですよね!
【2009/03/22 22:09】 URL | なるは #-[ 編集]

>>クマノス さん

>史上最大の欲得にまみれた連中の懺悔&説教なんか聴きたくない
そうですね~。日本も人のこと言えないですけど。
あの、枕を屋根の上で裂く話は好きでしたけど。
説教って宗教的なものから絡めると、
さすがにキリスト教じゃないので胡散臭く感じてしまいますが、
ああいう教訓的なことは納得してしまいます。

>前売り券を買った作品のレビューを他で観るのはやめた方が良いですよ。
ご忠告ありがとうございます。
そうなんですよね。
やっぱり自分で観てみなきゃわからないのが映画ですよね。
でもクマノスさんのレビューを前もって参考にさせていただいたので、
大きな期待をしすぎることなく、
丁度良い具合で観ることができました(笑)
私もちょっと突っ走ったコメントをしてしまてすみません。


これからも参考にさせていただきます。
【2009/03/22 22:13】 URL | なるは #-[ 編集]

なるはさん(^^)こんばんは!
いつもありがとうございます。


ヴィオラ・デイヴィス、鼻水!
でおもいっきり吹いてしまいましたぁ(^^)

この作品、とても難しいですね~。でもとても見応えのあるドラマでした。

「疑惑」というやっかいなものを取り上げて、観ているこちらに問いかけているように感じた作品となりました。
しかし、答えは明確にされていませんので色々な解釈がでる作品ですね。

自分は最後アロイシスに新たな疑惑が生まれていたように感じました。
なるはさんのレビュ-もとても面白く、いろんなレビュ-も読んでみたい作品ですね!

俳優陣の演技も大変良かったです。自分もヴィオラ・デイヴィスのあの迫真の演技はこの作品で一番印象に残りました。良かったですね!(^^)


いつも本当にありがとうございます。またお邪魔いたします。(^^)
【2009/08/27 19:40】 URL | ユウ太 #-[ 編集]

>>ユウ太 さん

こちらこそ、いつもありがとうございます!
わざわざこの映画レポに出向いて頂いて
ありがとうございます。

鼻水、素晴らしかったですよね!
鼻水というより、ヴィオラの演技が、ですが。


色んな解釈ができる作品っておもしろいですよね。
あまりに明解な作品より、
「自分なりの答え」というか、
「正解が一つじゃない」作品は深くて好きです。
ユウ太さんの映画レビューも大変参考になりました!
【2009/08/31 23:38】 URL | なるは #-[ 編集]















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