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悪夢のような現実。

ひとらー

ヒトラー ~ 最期の12日間 ~』を観た!

何だったんだろう。
あの時、ドイツは、何だったんだろう。
なぜヒトラーが統率者として立てたのか。
そしてなぜヒトラーの統制国は朽ちたのか。

ヒトラーという人物を人間的に描いたという今作。
それでも怒りは収まりません。

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この映画の視点は、
ヒトラーのドイツ国家末期に採用された、22歳の女性秘書。
彼女の音声だけのインタビューに始まり、
最後には彼女自身が顔を出して映画をまとめる。
(原作も、彼女が書いた研究書による。)

映画を観て思うのは、
アルフド・ヒトラーは赦せないということ。

数々の蛮行。
詳細までは知らなくても、
ヒトラーの行いが非人道的であったことは周知のこと。
ただ不思議なことに、これを「良し」とする人間もいる。
人間の価値観や考え方は多種多様だから、
自分の考えが全く及ばないことだってある。

だから百歩…うーん…千歩…いや万歩くらい譲って、
蛮行が「政策」だったことを認めよう。
それでドイツが良くなると考えての政策なら。

しかし、ヒトラーはドイツ国民を完全に見捨てた。
何を思っての政策だったのか。
彼を指示した国民を思っての政策ではなかったのか。

統べるからには、守れよ!
思わずその無責任さに怒りを覚える。
弱者への同情は、自然への背理」。
ライオンが他の動物を仕留めるのと同じだと思ってるの?
口実を並べているだけ。
好きなだけ自分勝手な理論を言うだけ。

国の中心部はついに、ソ連に攻め込まれる。
ドイツ兵は太刀打ちできず、数を減らす。
国民は隅っこへ追いやられるが、身を守る術はない。
信じるも信じないも、国を統べるヒトラー。
彼が国を動かす権力を持つのなら、
もやは彼が何とかしてくれることを願うしかない。

目の前で家族や友人が死ぬのを見、
見ず知らずの怪我人や死者を見る。
何だろう。
夢か現実かわからない。
目では認識しても、頭では理解できない。
寝ても覚めても悪夢なら命を落としたい。
でもぼんやり生きる日々。



映画の全般にわたって、
ワルキューレ』で正義を懸けた者たち以外にも、
「非ヒトラー」な人たちがたくさんいるということを
ちょこちょこ描いている。

いかにこのヒトラーの政策が「ばかげている」か。
ヒトラー政権が弱体化し、骨粗鬆症みたいにスカスカか。
みんな知っていはいるけれど、
無茶苦茶に鞭を振るう「常軌を逸した」ヒトラーに逆らえない。
だったらそれこそ国内で暗殺計画を企てちゃえば良いのに、
上層部や純粋すぎる兵士の中には未だ、
「ヒトラー絶対信仰」が蔓延るから難しい。
これで密告されれば、ドイツの未来を描く前に自分が殺される。
わかってはいるけど、従わざるを得ない。

腑に落ちない中で下される命令は、犬死にしろ。
私は優雅に自殺するから bye!

もちろん、自殺のシーンは神妙な面持ちでしたよ。
だけど、国民や兵士に「判断」も「選択」も与えずに殺させた張本人は、
自分だけ好きな死に方を選べたんです。
そんなおかしな話はない。
しかも極め付け、ドイツ国家の「降伏」は認めない。
私は死ぬから、みんなは降伏しなさい。
そう指示するならもっと、国は早期に救われた。

結局、この後も国は車輪をガタガタ言わせながら
谷底に突っ込むような形で終幕を迎えざるを得なくなる。

ヒトラーをなおも信じる者、
ヒトラーに逆らおうにも非力で自殺する者、
ヒトラー政権から脱し和解を求める者。

映画の最後の最後まで、
何だったんだろうという思いが巡る。

民間兵も少ない武器でソ連に抵抗していた。
しかしそこへ「もう無意味だから抵抗を止めなさい」と呼びかけるドイツ国家。
無意味だとわかってたのに、行動に出れるまでのこのタイムラグ。
どれほどその時間の間に人が死んだのだろう。


この映画で重要なのは、
悪者はヒトラーだけではないということ。
この映画の視点である秘書のトラウドゥルは最後に語る。
「何も知らなかった」では済まされない。
22歳の当時の私。その若さは理由にならない。
もっとしっかりした眼で見据えることができたのなら、
そもそもヒトラーという独裁者なんて生まれなかった。


ヒトラーを崇拝した人々。
ヒトラー政権に誓いを立て、命令に従った兵士。
「非ナチ社会で子供を育てたくない」と浅薄な判断を下し、
我が子5人を殺した母親。
そんな人たちが、
もっと広い視野で「ヒトラー政権」を考えられたら。


過ちがあるのが人間です。
でもこうした過ちは、もう何度も繰り返された。
もう過ちはなくすべきです。
学習するのも、人間だから。


最後までヒトラーは、
「自分が正しい」と思っていた。
失敗しちゃったけど、「もうちょっとだった」。
一番恐いのは「過ちにすら気づけない」人。
これに気づかせることができるのは、同じ人間しかいない。

支持する前に、見極めろ。
人気やカリスマ性ではなく、その政策の中身を。

こうしたことはドイツに限ったことじゃないです。
我が国も振り返ると、実に恥ずかしいですよね。
国民がもっと意識を持たなきゃダメだな。

じゃぁそろそろ、
口がへの字のあの人にも気づかせてあげようか。

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テーマ:映画感想 - ジャンル:映画





こんばんは。

堂々と、善悪を軸に据えたレビューですね。
なるはさんの正義感が、キラキラ乱反射しています。

ボクはこの映画が相当好きなのですが、
ついつい、罪を断じるのを後回しにして、
ブルーノ・ガンツの演技に酔いしれてしまいます。

この作品はMADムービーのネタとしても有名で、
↓のような動画が大量に作られています。
http://www.youtube.com/watch?v=wjdekE5RCIk
これなど、少しふざけすぎかもしれません。

一本の映画でも、接し方は様々ですね。
【2009/06/02 00:05】 URL | ケン #JkPZIk6.[ 編集]

なるはさん(^^)こんばんは!
いつもありがとうございます。

この作品のなるはさんのご意見はもっともだと思います。
あの崩壊の様はとても辛くて観ていられない程、酷い有様でしたね。

世界を一飲みにせんと猛威を振るっていたヒトラ-とその帝国の最後というのはあまりにも惨めに、そして理不尽なものでした。

自分もこの作品を鑑賞して色々と考えさせられましたが何と言ってもブル-ノ・ガンツの演技。圧倒されましたね。

歴史を知る上でも必見の作品だったと思います。本当に凄かった、それと同時に哀しい映画でした。

いつもありがとうございます。(^^)

【2009/06/02 19:24】 URL | ユウ太 #-[ 編集]

こんばんは・・・

ちょっとこの映画観たくなりました・・・あと
『オペレーション・ワルキューレ』など・・・

リンクしてもよろしいですか?
【2009/06/02 21:30】 URL | Surfrider #aD5n/OBo[ 編集]

>>ケン さん

コメントありがとうございます!

以前ケンさんが良い作品だとおっしゃっていたので、
今になってようやくですが観ました!

ヒトラーを人間的に描いた作品のため、
確かユダヤ人の方がこの映画の公開を
よく思わなかったようですね。
私もこの映画の描き方は注目していましたが、
でも結局ヒトラーや、
それに疑問を抱かずに従った人たちを
問い質す作品だったのだと知りました。

かといって、こうしてむき出しにヒトラーを批判すると
安易な映画レポですよね…。
もっとうまく書けないかとか、
言いたいことがまとまらないとか、
ずっとうんうん唸ってしまいました。

ケンさんはこの映画のレビューは書かれていないんですね。
ちょっとブログ内検索してしまいました;
ケンさんならどう書くだろうかと。
ぜひまたご覧になったら、
文章を綴ってくださいませませv-398
【2009/06/02 23:55】 URL | なるは #-[ 編集]

>>ユウ太 さん

コメントありがとうございます!

怒りにまかせすぎて
すっかり書きはぐれていましたが、
>ブル-ノ・ガンツの演技
確かに素晴らしかったです。
あの手のけいれん具合とか、
あれほど頭に血が上った人の演技も
すっごく難しいだろうなと思います。
(セリフが飛んでしまいそうで…)

ヒトラー政権の最期を、
細かく描いていましたよね。
一見の価値のある、作品でした!

こちらこそ、いつもありがとうございます!
【2009/06/02 23:58】 URL | なるは #-[ 編集]

>>Surfrider さん

コメントありがとうございます!

『オペレーション・ワルキューレ』??
と思い、早速調べてしまいました。
これもナチス政権を描いた作品なんですね!!
というより、トム・クルーズ『ワルキューレ』の
原作ともいえる作品のようですね!(ホント知らなかった;)

『ヒトラー』も有名な作品だけあって、
描き方も他の作品とはちょっと違って
一見の価値はあるかなと思います。
個人的には『ワルキューレ』の方が好きでしたが。
好き嫌いもなにもないテーマですが;;

ぜひ!リンクよろしくお願いします!
こちらもリンクさせていただきますね!
【2009/06/03 00:01】 URL | なるは #-[ 編集]

>>管理人さん
どうもありがとうございました。
よろしくお願いいたしますm(__)m
【2009/06/03 20:49】 URL | Surfrider #aD5n/OBo[ 編集]















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