ADMIN TITLE LIST      
今日は何の、映画を観る?
【随時更新】トップ画像まとめはコチラ
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


死の、ちかい。

しんぐるまん

シングルマン』を観た!

愛する人を亡くした私は、
生きていることに違和感だ。

一体何に囚われて、
ここに生きているのだろうか。
恐怖が、迫ってくる。
それでも私の魂はまだ、
この不合理な体の中で溺れている。


コリン・ファース
アカデミー賞主演男優賞ノミネート!
素晴らしい映像と、
素晴らしい脚本と、
素晴らしい音楽とで
涙が止まらない。


にほんブログ村 映画ブログへ にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ blogram投票ボタン

======

※これ以降にに相応しくない表現と、感じられる可能性があります。
あくまでこの映画のレポートですので、他意はありません。
お気に障るようでしたら、ただちに読むのを止めてください。




もがけどもがけど、
冷たく、掴めない。
ただただ、ただようしかない。

恐怖と孤独はまるで、
水の中のよう。

息をさせないつもりだ。
眼もくもらせる。
人を非力と感じさせる。
無気力におちいらせる。

それでも私は今日も
「自分」を繕って、
世界にまぎれるだろう。
しんぐるまん
なにもない、この世界に。
体という器にしがみついて、
陸地を歩くのだ。

世界はあらゆる恐怖の
とても近いところにいる。

その恐怖が憎悪を生み、混乱に陥れ、
残酷さを招き、愚かにさせる。
形がないものほど、恐怖だ。
根拠がないのに、パニックにさせる。
そして根たる理由は、
来たる「死」だ。

ひたすらそれに怯える。

その「死」がなんだというのか。
今だって生きている気がしない。
毎日眼が覚めると、
まるでそこに「在る」かのように思えるが、
これは「まやかし」なのではないか。
体に魂が結びついているかのように見えて、
とっくにその魂は溺れ死んでいるのかもしれない。

今日。
しんぐるまん
今日を最後だ。
あとは、鎮かにするさ。


若干最後の最後は
「美し過ぎる」かなとは思うけれど、
(原作もそうなのかな?)
綺麗な描写と、言葉と、そして音楽が、
とてもとても美しい映画
加えてコリン・ファース
そしてジュリアン・ムーアの素晴らしい演技!
観逃せない1本!!

少しでも共感や参考になりましたらポッチリ願います!
にほんブログ村 映画ブログへにほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへblogram投票ボタン
レビューはまだまだ続きます。お時間あればこの先もどうぞ!
------

! 以下ネタバレあり !





世界に卑屈になる日々。
自分がどうしてここにいるのか、
わからない。
それでいて、痛む心臓は死を秒読みし、
それに怯えている私。
愛する者を失った私は、
酸素のない世界で窒息するだけ。


来たる前に、歩み寄ろう。
不思議と、その準備に取り掛かろうとすると、
些細なことが、この世の奇跡のように見える。
色褪せた「今日」が、
急に色を帯びて、鮮明に映る。
美しいものは必ずしも、ひとつではない。
眼を凝らせば、
いや、心が受け止めれば、
自然と私に飛び込んでくる。


悲しみは、
這い上がったと思った瞬間に
再び私を落としにかかる。
しんぐるまん
それでも何か「生きている」と感じさせるような
瞬間や「その時」があると、
世界のディテールが克明に描かれるかのように、
全てがクリアになって、私を癒す。
しんぐるまん
美しいものは、ひとつではない。
この、
恐ろしいなりの美しさを含めた世界は、
受け止めれば受け止めるほど、私に優しい。

いつか来たる「死」は、
その時迎えれば良い。

自ら見落としていた美しさを、
私はもっと愛でていたい。
溺れようとしていたのは、私の心。
今、水面上に顔を出す。


にほんブログ村 映画ブログへ にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ blogram投票ボタン



この間、製作年度も同じで
タイトルも似ているから混同した、と紹介した
シリアスマン』と、
実は扱っているテーマが近かったことに気づいた。
(てか眼鏡も被ってる…似過ぎ…笑)

『シングルマン』はその「恐怖」が明確で、
言わばそのひとつの「恐怖」が
主人公のジョージを深く深くえぐっていた。

『シリアスマン』はこれでもかというほど
さまざまな恐怖が描かれていたね…。
あの映画レポで書いたことが、
その3日後に起きて、余計に恐かったな…。
(私自身が、大きな被害にあったわけではないけれど…)

『シングルマン』でも
核戦争のことに少し触れている。
いやに近い話ばかりだね。
今観ると、より深く考えさせられる。


そう。
私たちの世界は恐怖と常に隣り合わせ。

避けようにも、襲いかかってくる。
(このことについては『シリアスマン』で語ったので今回は省略。)

でも、その世界から逃げ出そうとする前に、
ふと世界を見渡してみると、
実は見落としていた美しいものがキラキラしている。
生きている実感は、
そうしたもので復活する。
心、動くこと。
だから明日も、目覚めようと思う。
ついその美しさの存在を、忘れてしまうことが常だけど。

この映画の監督は、
ファッションデザイナーのトム・フォード
だから、とは言いたくないけれど、
美しいものの捉え方が凄く良かった
些細な美しさは、映像として見せるのが難しいから。

だから、この作品がこの年、
アカデミー作品賞のノミネートすら逃したことが
とても残念でならなかった!(最近知った事だけど)
イングロリアス・バスターズ』を入れるなら、
『シングルマン』でしょう!って思った…!


“ジョージ”を2連続で演じたコリン・ファース
しんぐるまん
この『シングルマン』でアカデミー主演男優賞初ノミネートするも、
受賞自体は逃す
(受賞は『クレイジー・ハート』のジェフ・ブリッジス。)
この時は、「ああああ」ってショックだった。
ようやく初めてノミネートだったのに、
次の機会がいつくるかは神のみぞ知る…と思ったら
周知の通り、
今年『英国王のスピーチ』で再びノミネートされ、
そして見事受賞を果たしました!!!

これまでも出演作で繊細な演技を魅せてきたコリンだけど、
『シングルマン』と『英国王のスピーチ』では殊にそれが評価され、
両作品とも“ジョージ”役というのは単なる偶然かどうかはさておき
コリンはあらゆる賞を総なめにしました。
私も好き好き言う割には、
コリンの演技自体にはそれほど注視していなかったので、
改めて彼の底力に感銘を受けました…!

コリンの演技は
カメラをよりズームズームにすることで
キラリと光ります。
よどみなく流れる役柄の心情を
ゆっくりと、そっと表現するのでお見逃しなく!!
気づけた時には思わず、
「どうしよう!」って思うくらい、心動かされます…!

一番胸を打たれたのは、
序盤の、知らされた恋人の死の際の演技。
事が事だけに、亡き骸に別れを告げることすら許されなかった。
「よからぬことを悟った」時に握りしめる眼鏡、
そして死を伝えてきた電話を置いた後、
信じられないその訃報に、あふれる涙。
その死を受け止められず、今度は薄笑いを浮かべる。
この時点で、ノミネートされただけある!と思った。


少しコリンの演技から話は飛ぶけれど、
彼がそうであることを、
たった2秒見つめるだけで、わかるらしい。
っていうのは、別の映画、
そんな彼なら捨てちゃえば?』かなんかで知ったと思う。
(そう言えばこの映画でヒロインだったジニファー・グッドウィン
 『シングルマン』に隣人の奥さんで出てたね!良い役だった!)


つまり、ゲイかどうか。
監督のトム・フォード自身も、
オープンにしているゲイらしい。
だからこそ、何かそうした「瞳のかけひき」を知ってるのかなって。

でも、眼って、この映画でも映像として描いている通り、
憎悪も愛も、眼を見ればわかる、よね。
瞳が全て物語る。
だからこそ、人の眼を恐れる。
だからこそ、眼に好感を悟り、近づく。


コリンは何歳役だったのかな。
愛する者を失って、急に老けこんでしまったのかもしれない。
「悲壮感」を漂わせるからこそ、
不思議と魅力的になるのも事実。
彼の危なげな魅力が、人を引き付けるも、
彼自身がまだ「痛み」を引きずっていて、
周りも少なからず傷ついてしまっている。


その筆頭が、ジュリアン・ムーアが演じるチャーリー。
しんぐるまん
彼女の役は、あまりに切ない…
ジョージと昔、関係を持っていただけに、
彼がゲイと自認した後も、
きっとまた自分に振り向いてくれると信じている。

彼が夕食を食べに来てくれると決まって、
念入りに化粧をする。
持ち得る魅力を最大限にしようと、必死。
手料理もし、楽しい会話にも努める。
でもそれは彼にとってはどうしても、
「女性としての魅力」でしかなく、
友人以上には成り得なかった…。
それを知らないはずがないのに、
ジョージも本当に上手い男とだと思った。
それが、天然でやってることだから、尚更!

ジュリアンはこの映画で大好きになった。
ていうか、凄くチャーミングなの。
頑張って恋している姿が凄く素敵
だから、凄く胸が痛い…!!
叶わぬ恋であることを、認めたくなくて…。
だってこんなに、自分を必要としてくれているのに、
それでも「愛」には応えてくれないなんて…。

ジュリアンの、遠慮ない笑い方には好感を持てた!!
自然な演技で、
彼女がアカデミー助演女優賞にノミネートされなかったのが不思議。
マイレージ・マイライフ』のアンナ・ケンドリックがノミネなら、
断然ジュリアンの方がうまかったと思う。


あ!そうそう!
スゴイちょい役に、
落下の王国』のリー・ペイスが出てた!!
長身で、素敵な俳優なのに、
なぜかあまりに登場シーンが少なくてビックリ…!


音楽も素晴らしいよおおおおお
音楽を務めたのはアベル・コジェニオウスキ
彼が他にどんな作品を務めているのか知らないけれど、
特に夜の海へ飛び込むシーンの曲#15『Swimming』は
ピアノと弦楽器が美しく絡みあって、涙を誘います…!
作曲賞ノミネも逃しているところが、
本当にタイミング悪かったな~って感じ…。
アバター』よりもよかったと思うんだけど…。
視聴はこちら。サントラは購入しても良いと思う。

コリンの、Wジョージ作品、
いっきょに観るなんていかがですか?

コリンがスペイン語しゃべるシーンもあって
溶けそうでした
この後実は、コリン祭を決行しようと思っています。
その中で、今作のように「体」当たり作品もあって、
私が知らなかっただけで、
コリンは本当に素晴らしい俳優だったんだと気づかされました。

彼は謙虚に、
これ以上の幸せを望めないというような雰囲気
ですが、
これからも良い作品に当たって、
素晴らしい演技を魅せて欲しいなって思います!


映画館で観た後、
どたばたして映画レポが書けず、
ようやくレンタルが始まったので
改めて鑑賞し、ようやく出稿できました!
間違いなく秀作です、ご覧あれ!

(初鑑賞:2010年10月24日、映画館にて)

いつもクリックありがとうございます!
ランキングに参加しています。少しでも共感や参考になりましたらポッチリ願いますっ★
にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ にほんブログ村 映画ブログへblogram投票ボタン
拍手もありがとうございます!励まされます!
関連記事

テーマ:映画感想 - ジャンル:映画





なるはさん、お久しぶりです―。
『シングル・マン』凄かったですよね。

仰る通り、生きていても何もない世界に放り出されて、終わりにするための一日でしたが、最後まで張りつめた緊張感によくもまぁ引き込まれたなァと。

よくよく考えると、ジュリアン・ムーアの役回りがあまりにも悲しいですよね・・・。
gay映画ベスト50の上位にも入っているだけあって、稀有な作品でしたよね(>_<)。
【2011/03/23 00:37】 URL | 茶栗鼠 #-[ 編集]

>>茶栗鼠 さん

こんばんは!お久しぶりです!
コメントありがとうございます!!

緊張感ありましたよね…!
綺麗な映像の中に、
そうした張りつめた空気もあって
表現力に長けた作品だったなって思いました。

そしてジュリアンの役は本当に切なかったです…!(><)

gay映画ベスト50に入るんですか!
監督もゲイですしね。
詳しくはあまり知りませんが、よく描けていたと思います!
【2011/03/26 22:48】 URL | なるは #-[ 編集]















管理者にだけ表示を許可する



大成功を納めたカリスマファッションデザイナーのトム・フォードの初監督作品。クリストファー・イシャーウッドの同名小説をベースに、愛する男性を事故で失った主人公が自らの命を断とうとする最期の一日を描いたドラマだ。主演は『マンマ・ミーア!』のコリン・ファース... LOVE Cinemas 調布【2011/03/22 00:04】

| HOME |

Design by mi104c.
Copyright © 2017 陽面着陸計画, All rights reserved.

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。