ADMIN TITLE LIST      
今日は何の、映画を観る?
【随時更新】トップ画像まとめはコチラ
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


思いの奏で。

なんねる・もーつぁると かなしみのたびじ

ナンネル・モーツァルト 哀しみの旅路』を観た!

ヴォルフガンク・アマデウス・モーツァルト
彼の名を知らぬ者はいない。
しかしその姉、ナンネルのことはあまり知られていない。
彼女も弟と同じく音楽の才に溢れ、
演奏のために家族と一緒にヨーロッパを旅した。


しかし時が経つにつれて。
彼女は狭き鳥かごの中に入れられてしまう。
時代、年齢、家族、家柄……――
彼女の未来は阻まれる。

なーんかもーー
これが彼女の人生であり、
彼女はその運命に従ったのだけれど…
あまりに切ない、哀しい…!
興味があれば観てみて◎
地味めな作品ですが、複雑な心境がよく描かれてます

にほんブログ村 映画ブログへ にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ blogram投票ボタン

======

この映画も全くと言っていいほど、
ノーチェックだったのですが、
ある時予告を観て、
この映画の視点がかなり気になったのでした。

私が知るヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトは
天才的音楽家で、
幼い頃から作曲をし、神童と呼ばれ、
後世にも残る素晴らしい音楽を書き、
若くして亡くなった。
そしてその人間像、イメージは、
アマデウス』によるところが大きい。

でも、彼の姉ナンネルについては?
なんねる・もーつぁると かなしみのたびじ
全く知らない。
そう言えば、
お姉さんがいたってことは知っていたような気がするけれど。

ヴォルフガングが父親と一緒に、
ヨーロッパの各地を巡り、
彼の才能を知らしめていったことも知っていたけれど、
彼の母親も、姉も一緒に旅していたとは知らなかった。
(この辺は父レオポルトが残した手記に基づいてるんだよね?)

この映画のおもしろいところ、というか、
興味をそそられる部分がここだなぁって思う。

モーツァルト一家の生活感。
そして一口に「ヨーロッパを巡る」と言えど、
当時の交通の便等を考えると、
その旅路がいかに大変であったか、ということ。

そして、姉と弟。
2人の才能と、
父親の指導・采配。

この映画では丁寧に家族関係を綴っていて、
なんねる・もーつぁると かなしみのたびじ
その“ありふれた”家族愛は親近感があり、
鬱屈や葛藤が克明に描かれ、
異様な力で共感を誘う。

また、一人の女性としての。
当時の、あたりまえのように蔓延る男女差別、
「大人になること」の重み、
それが運命だと、信じるしかない時代。
あらゆる壁が、ナンネルにぶちあたってくる。



彼女の終着点は、
彼女が無名であるがゆえ、
だれでも知ってる。



映画館で物凄いイビキをかいて
寝ているおじさんが2名ほどいましたが、
フランス映画特有(?)の雰囲気がありながらも、
繊細な気持ちの揺れ動きは秀逸
ナンネルの立場になって観てみてください。
込み上げるものがあります


少しでも共感や参考になりましたらポッチリ願います!
にほんブログ村 映画ブログへにほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへblogram投票ボタン
レビューはまだまだ続きます。お時間あればこの先もどうぞ!
------


映画のタイトル通り、
これが「哀しい」と感じるのは
安直かなって思ったんだけど…。


でもなんていうか、
ナンネルの妥協じゃない、決意。
なんねる・もーつぁると かなしみのたびじ
そこに、例えば、
女性に尊厳をーーー!みたいな怒りとか、
彼女の才能を開花させる機会がなかった時代に対して悔しいとか、
そういうのを通り越した上での哀しさっていうか。


なんとなく、
日本版の予告では「天才的な弟をもつ姉」的な感じだったので、
てっきりサリエリみたいに
弟に対して憎悪みたいなのを抱くのかなとか思ってたんだけど、
案外、「あんたのことばかり」とか弟に言うし(笑)、
弟とはほぼ、同じくらいの音楽の重みを背負ってたと思う。

やっぱり彼女を支配させたのは、
当時のセオリー、価値観、観念だったと思う。
もちろん、父親もそれに支配されていた。
それに抗うことを知らないというよりは、
そもそもそういう考えに及ばないと言った方が正しい。

もちろん彼女は才能があるために、
自分自身のアイデンティティーを確立しようと、
自分の人生は自分で決めようと思い立った時もあった。

でもこの時代の、
曲がった絶対的な価値観
まだ十代の彼女に襲いかかる。
なんねる・もーつぁると かなしみのたびじ
彼女は困惑したと思う。
音楽を愛していたと思うし、
音楽で自分を表現できることに喜びを感じていたと思う。

でもある時、
自分が「女」だからゆえにそれを取り上げられてしまう。

そんな時、憧れの男性に出会い、
自分のことを評価してくれた。
ずっと家族と一緒に過ごし、
ずっと家族の価値観の中で生きてきた彼女に、
別のルートを気づかせてくれた。
道が開けたような気がした。
でも結局は、抗えない「運命」が迫ってくる。

なんだったんだろう?
彼女は自分の才能を、平凡だと思いこむようになる。
天井を見たのではなく、天井を世間に作らされた
自分を過信してごめんなさい。
私は女性としてあるべく姿に戻ります。

この映画は全く閉塞的。
救いようのない、彼女の未来。
勝手に悲観的になるのは彼女に対して失礼かもしれないけれど、
彼女の才能を考えれば、
そして彼女自身も気づいていたと想像すると、
そうと思わざるを得ない。

でも、
どうしてもっと、自分を貫かなかったの!
だなんて無責任なことも言えない。
自分だって、今に生きる多くの女性だって、
結局貫くことの恐れを覚えたり、
慢心だと思ったり、
そういった固定観念を植え付けられている。
はじめからフィールドが定められている気がする。
(今の時代、多くはそれが言い訳だけど。)


彼女は、最後の最後まで父親に従うことを決意。
バイオリンは弾かない、作曲はしない、
家庭を持ち、家事をし、子供を育てる。
女性として、女性として、女性として。

そして、天才的な弟に自分の夢を全て預ける。
弟が「男」であることと、「幼い」ということとで、
自分よりも多くを与えられたチャンス。
でも、ひがみはしない。
それがあたりまえのことだから。


だけどそうして生きてきた彼女の人生。
父親はもとより、弟も早くして亡くなる。
残されたナンネルは何を思った?
彼らの死を悲しみながらも、
またしても「なんだったんだろう?」という虚無感に襲われたのではないだろうか。
そして当時にしては長生きともいえる、78歳でこの世を去る。
考えても答えの出ない自分の人生を、
ずっと、ずっと、振り返っていたのではないかなぁって。



ルネ・フェレが監督・脚本・製作。
脚本は、残された事実をもとに、
いろいろ脚色したらしい。
確かにちょっと奇抜な設定もあったりする。
でも全然妥当で、ストーリー自体も楽しめた!

その監督の娘が、マリー・フェレ
ナンネル役を務める。
さらに彼女の妹が、ルイ15世の末妹を演じたリサ・フェレ
監督の奥さんがこの映画の編集を担当したらしく、
家族総出で作品づくりに挑んだらしい。

マリーとリサがまさか姉妹とは!
波長は合っている気がしたけれど顔はあんまり似てないからなぁ。

個人的に、
幼きモーツァルトを演じたダヴィッド・モローくんが
イメージする幼いモーツァルトという感じで好きだった
やんちゃで、まだ幼いゆえに相手の心の計り方が下手くそで、
そういう小さな描写がとても上手かった!

ダヴィッドくんは実際、ヴァイオリン奏者のようで、
役者じゃないみたい。


あと、
ロバート・パティンソン似のクロヴィス・フーアン
なんねる・もーつぁると かなしみのたびじ
ルイ5世役で結構好きだった。
ロバート・パティンソンよりアゴ出てないし、イケメンだよね
でも最後の最後はずるいよね。
あれって自分も運命に抗えなくて、
彼女にあたったってことだよね…?
急にブチ切れてちょっとビビったが…


父親レオポルト役のマルク・バルベもよかった。
レオポルトはナンネルに対して、
よかれと思ってしてきたことなんだよね。
それが彼の中の固定観念で、
「彼女の将来を考えたら、
 女らしく育てたい」って思ったんだろうね。
だけどそれはやっぱり、息子が生まれたからっていうのも
強いのかなとも思う。
意識していないのだろうけど、
普通に自分の娘と息子に、
男女差別してる親っていっぱいいると思う。

なぜ娘にはまかりとおって、息子にはまかりとおらないのか、
息子にはまかりとおって、娘にはまかりとおらないのか。
理不尽を感じている娘息子がいっぱいいるはず。
そういう固定観念の中で育てられた子供たちは
生まれながらにしてフィールドを決められてしまっていると感じるはず。
よろしくないね、よろしくない。


それだけに、
なんねる・もーつぁると かなしみのたびじ
この姉弟が無垢な心で
音楽を楽しんでいてほしいって思う。

天才も楽じゃないね…。


映画自体はやっぱり地味だよ。
でも、観点が良いと思う、凄く。
監督が意図的に描きたいと思う
心理描写とか秀逸過ぎる。
ちょっとでも興味があったら観てほしいな~!

いつもクリックありがとうございます!
ランキングに参加しています。少しでも共感や参考になりましたらポッチリ願いますっ★
にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ にほんブログ村 映画ブログへblogram投票ボタン
拍手もありがとうございます!励まされます!
関連記事

テーマ:映画感想 - ジャンル:映画





このコメントは管理人のみ閲覧できます
【2011/04/23 14:15】 | #[ 編集]















管理者にだけ表示を許可する



天才音楽家ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトの姉、ナンネルにスポットを当てた人間ドラマ。素晴らしい才能に恵まれながらも、女性だったが故にで歴史の影に埋もれるしかなかった女性の姿を描き出す。主演は監督を務めたルネ・フェレの娘であるマリー・フェレ。共... LOVE Cinemas 調布【2011/04/16 02:47】

| HOME |

Design by mi104c.
Copyright © 2017 陽面着陸計画, All rights reserved.

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。