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今日は何の、映画を観る?
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映画のこと、まとめることに、なりました。
PRODUCED BY RECRUIT
そざい ギャザリー そざい
人間の果て。

es[えす]

■求人■
報酬:4000マルク
期間:14日間
内容:囚人として又は看守として過ごす


スタンフォード大学で実際に行われた、
監獄心理実験を題材を、ドイツにて映画化。
高額の報酬。集められた被験者たち。
彼らは知らなかった。
人理を失うことを

閉鎖的な空間で、役割を与えられた人間たち。
彼らは何に、成り果てたのか。

昨年2010年にアメリカでリメイクされた『エクスペリメト』よりも、
結論を観客に委ねつつ、濃厚に描く人間の心理
大筋を知ってたのに驚きの連続
そしてモーリッツ・ブライプトロイ

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去年、リメイク版『エクスペリメント』を観る。
思ってたより、わかりやすい映画だった、という印象。
それでもこの実験が、実際に行われたと思うと、
そしてこの結果が実際に起こったのだと思うと、
あまりに恐ろしくて。

今月、ドイツ映画『ミケランジェロの暗号』を観る。
思っていたより、主演の人がかっこよかった、という印象。
そしてその主演の人が、モーリッツ・ブライプトロイという人で、
そして『es[エス]』で主演と知って、
今観るにふさわしいと思って。

ま。ひとまず。映画のことを語りまして、
後半からモーリッツ一色でいきたいと思います。


被験者のみなさん、お集まりいただきありがとうございます。
トーン教授と、その助手グリムです。
えす
この実験に参加してくださるあなたたちの、勇気を称します。
みなさんには、囚人と看守のいずれかを務めていただき、
2週間、疑似監獄で過ごしてもらいます。
暴力は一切禁止します。
ただし人権や自由はありません。ご了承ください。のです。
この実験を最後まで終えたみなさんには、4000マルク()の報酬を差し上げます。
この疑似監獄は、常に私たちが監視しています。
※23万くらい・・・?

タクシー運転手のタレク(モーリッツ・ブライプトロイ)は、
この実験の求人広告を見つけ、興味を持つ。
えす
職業病か、単なる性質か。
生半可な気持ちだったわけではない。
しかしそれ以上の実験だったのだ。

脳派のテストと、面接を受け、集められた男たち。
えす
4000マルク。そうさ、たった2週間。
囚人として、看守として、ただ過ごせば良い。

たったそれだけのこと。

閉鎖的な空間の中で、
内側の自分が現れる人もいれば、
極端に抑え込んでフラストレーションを爆発させる人もいる。

狭い世界の中で確立されていく主従関係
意図しなくても、目に見えない流れにのまれる。
えす
習う人もいれば、倣う人もいる。
身を包んだ制服に模し、仕事に務めようとする。
あてがわれた立場に従順し、抵抗しなくなる。
無意識も恐いが、違和感を覚えた時のストレスも恐い。
人間の、適応力か不適応力か。
何が救って、何が襲うのか。


全体的にスタイリッシュさがイイ!
冒頭から割とアップテンポの曲が流れる。
撮り方も結構こだわっていて、
このテの映画のトーンで、このノリなんだっていう
今映画レポ書きながら聴いているんだけど、
レクイエム・フォー・ドリーム』のサントラが妙にしっくりくる感じ、です。
でもけっしてスタイリッシュにおぼれない作品(そこも『レクイエム~』に似てる)。
作りは若々しいのにね。
(本編、エンディング、予告でLINKIN PARKの楽曲使ってるし。)

語り過ぎない魅力
登場人物たちが変にキャラ付けされていないっていうのが面白かった!
「こういう性格」が「ああいう性格」になるといった、ベタな流れを読ませない。

『エクスペリメント』は特にそういうところをじっくり描こうとしていた。
私生活を多く語らせたり、過剰に心の移り変わりを映そうとする。

もちろん『es[エス]』にそれがないとは言わない。
これまで見えなかったある人間の本質が、
急に顕著になるという恐さがある。
でもそれがどこでどう?というのを、あからさまに描いたりしない。

そして、『エクスペリメント』と違って、牙をむける方向も違う
解釈や、テーマの起き方を変えるだけで、
こうも視点が変わってくるとは、という驚き
同じ題材を扱っているとは思えない!

『es[エス]』では、失われた一個を克明に描いている。
手の届かない存在による支配ではなく、
目の前の人間の心理による支配がある。


忘れるな。
私たちには一個であることの権利がある。


やー。おもしろかったって言って良いのか迷うけど、
映画に惹き込まれる自分の気持ちは抗えないよね・・・!
キャストの演技も素晴らしかったし、
効果的なセリフ、カットを挟むので、
「人間」の恐さがドロドロ流れ出てます!!
心理に食い込むサスペンスがお好きな方にはオススメ!!

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レビューはまだまだ続きます。お時間あればこの先もどうぞ!
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というわけでーー。

この映画を観てから余計に気持ち加速してるんですが、
えす
ちょっとすっごく好きです、もーりっつ。
まだ出演作は2つしか観てないから
”普段”どういう人かあんまり読み取れ切れてないけど。
やっぱ顔がタイプだーこれ。
しかしそれ以上に表情の作り方が絶品だわー。
別館@POLLOで『キレ味抜群。』って記事を書きましたが、
カッコつけるところはばっちりキめて、
えす
次の瞬間ニカァッてキュートに笑う。
えす
要領が凄く良いんだなって思う。

で、演技力高い
だから観ていて楽しい。
一線を超えて、安定感もアリ
傲慢じゃない程度の自信があるから、演技に迷いがない
集中力があって、ブレない。
肩張ってない。
常に、ひょうひょうと演技してるのが素晴らしい。

! 以下ネタバレあり !





疑似監獄に初めて入って、あたりを見渡す時とか、
そのデキに、口をへの字にして「(ふむ)」みたいな顔したり、
自分の番号が呼ばれた時に、両手をの人差し指を立てて
「(はい、おれ!)」みたいな仕草したり、
ジョーク言った後、チラッと軽くウインクしたり。
キュッと眉間にしわを入れたりクルクル変わる表情もいい。
だから表現の幅も広がる。
しかも表情だけじゃなくて、仕草の幅も広い。
「爪噛む」仕草なんてト書きにあるはずないし、
そのシーンや役に凄い集中しているんだなーって思う。

口にガムテープを貼られて、首絞められて、
必至で鼻で息するのとか、迫真。
えす
う~ん、良い表情っ
恐怖のあまり、過呼吸になってしまうシーンも凄い。
えす
いいなー私も口塞いであげたい。

疑似的な世界で、こんな不当な目に遭うなんて。
もともと自分がまいた種かもしれないけれど、
外の世界では自分で選択し、自分で見極めてきた。
自分が今置かれている立場を理解できぬまま、
「後悔」とか「屈辱」、「悲痛」が込み上げて
こらえようにも涙があふれてくる・・・。
えす
観てるこっちまで辛くなってくる。
自分の力だけじゃ太刀打ちできない状況に、
怒りを抑えたり、打ちひしがれたりと、表情だけで読み取らす表現力。
手に刺さったナイフを抜く時とか、
思わずつま先立ちしたくなる痛みが伝わってくる・・・!

あと、人って警戒すると、
目の前で話してる人の目ばかり見ないんだよね。
周囲も警戒するから凄い目が泳ぐ。
普通の演技だと、セリフ言う人の目を怯えながら見て、
カメラの映り的にカッチリさせるけど、
モーリッツは目を凄い早さで左右に動かして
精神的な演技をカッチリ見せてきてた!

そんな精神ギリギリの最中に、
監獄の仲間とジョークで笑い合うシーンでは
えす
緊張の糸が切れてカーッって笑うもんだから超かわいくて!
この時の笑い方も、本当に上手かったな~

自分に役柄を落としこむ作業が得意なのか、
役柄に憑依するのが得意なのか。

一瞬も見逃せない。一秒一秒凄い。
『es[エス]』は30歳の頃の作品だけど、
モーリッツは既に高域にいたんだなーって思いました。


やっぱり『es[エス]』もどこまで事実なのか、
どこが脚色なのかわからないけれど、
(実際の実験はもっとひどかったみたいだし・・・)
多少、出てくる人の職業とか大袈裟に描いていたとしても、
キャラクターの性格までは異様に特徴づけることもなくて、
徐々に現れる兆候を、じわりじわり映像で映し出していくのが面白い。

しかしまさか、研究者まで襲われるとは思ってなかった。
これも事実なの・・・?
ここまで彼らは、彼らの行動を予測できなかったわけ??
やっぱりこの辺は脚色なのかな~。

にしても、奇妙なもので。
人間の醜い本当の姿をこうまで見せられたのに、
存外この映画がサラリとしていたように感じたのはなぜだろう。
思っていたより教訓めいていなかったからかな。
変にこの実験を通して「学んだ」ことを押しつけてこなかった。
「事実」を並べて、丸投げした感じもしないのに。ふしぎー。
それとも単に、観てるこっちもマヒってきてしまったんだろうか
研究者側も、実際この状況に「つられて」しまって、
実験を途中で止めようとする判断力を失ったらしい。
なんか人間の各々行動に、
果たしてどこまで各個責任を持てるものなのか、
「人」というものが信用できなくなるよね・・・。

人間も、結局のところ動物だし。
だから絶対にお互いがお互い、陥しめるようなことをしちゃだめで、
当然身体的にも、精神的にも、極限に追い込んじゃだめだよね。
・・・かといって、人によって「どこまで」の範囲が違うから、
犯罪とかが溢れかえっているんだろうな。
その人の「性質」だけじゃ片づけられない問題が、きっといっぱいある。


モーリッツ以外のキャストも素晴らしかった!!
あまり知らない方ばかりだけど、
実は空軍だったっていう設定のシュタインホフを演じた、
クリスチャン・ベルケルも凄いよかった!
結構ドイツが舞台のハリウッド大作にも出てたんだね!
(『ワルキューレ』『イングロリアス・バスターズ』)

たぶん位置的に『エクスペリメント』でいう、
フォレスト・ウィッテカーの役を演じたのが
看守:ベルス役ユストゥス・フォン・ドーナニー
最後、首を絞められて喉を詰まらせる演技とか
この人死ぬんじゃないだろかって思う程、ビリビリきました!

わお。
監督は『ヒトラー ~最期の12日間~』の
オリヴァー・ヒルシュビーゲルだったんだー。へー!
ニコール・キッドマンダニエル・クレイグ共演の
インベーション』とか気になってたけど、どうかな?
リーアム・ニーソン主演の『レクイエム』とかもどうだろう?
てか『es[エス]』は初監督作品??すごいなー!


映画自体も本当によかったと思う。
とにかく、多くを語ってこないのがいい。
サスペンス要素を強くしておきながらも
けして観客に丸投げしているわけでもなく、
ちゃんと登場人物の言動、心の動きで
察せられるようにしている。

そしてもう、モーリッツがやばいので、
他にもちょっと彼の出演作を観ないと気が落ち着かないや。
『素粒子』とか観てみたいな

手放してオススメしていいのやら。
結構ここまで人間の落ち込んだところを見せられると
キツイこともあると思うので、
精神的に余裕がある時に観てみましょう!
(そこまで酷な映画ではないとは思うけどね!)

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テーマ:映画感想 - ジャンル:映画





こんにちは。
ずいぶん前に一度みたきりですけど、今でも心に引っかかっている作品です。
戦争映画の収容所なんかが出てくるたびに思い出して、冷酷な看守も戦争が始まる前は普通の人々だったんだろうなぁと思ったり。
どこまでが本当で、どこが脚色なのかは”スタンフォード監獄実験”で検索すればわかると思います。サイトによって少々食い違っていたりしますが。

ぜんぶは覚えてないけど、モーリッツさんの表情、仕草の演技も印象的でした!
【2011/10/23 10:56】 URL | 宵乃 #wLFgNV3g[ 編集]

人間の奥底に潜む
暴力が顔をだし

ついには狂気を生み出す


ドイツ映画だということにも
凄く意味をもたせてますね

ナチスを生み出した国

ナチスがユダヤ人に
行った行為そのものであり

ホロコースト(大虐殺)につながる
経緯が分かるような気がする



【2011/10/26 01:48】 URL | 庄屋弁当 #-[ 編集]

おこんばんわ。

この映画は、衝撃かつ見ごたえある作品でしたね。
たった6つのルールなのに、人間の精神を壊すには十分なルールでしたね。
結局、人間が一番怖いんですよねぇ。

って思えば、ホラー映画のグロシーンなんて、人間の怖さに比べたら、平気でしょ!?ね?ね?(笑)


あ、いまさらツイッター始めました。
なるはさんのつぶやきを楽しく拝見させていただいております~!
【2011/10/29 00:06】 URL | とら #mQop/nM.[ 編集]

>>宵乃 さん

こんばんは!コメントありがとうございます!!

>戦争映画の収容所なんかが出てくるたびに思い出して、
>冷酷な看守も戦争が始まる前は普通の人々だったんだろうなぁと

本当にそう思いますよね・・・。
「性善説」を信じているわけではないですが、
あの時代、あの環境が、
人を大きく変えてしまったのかなぁと思います。

実際の実験のこと、調べてみたいと思います!
【2011/10/30 01:48】 URL | なるは #-[ 編集]

>>庄屋弁当 さん

こんばんは!
コメントありがとうございます!!

この実験は、
これまでの歴史の
縮小版という感じですよね。
確かに、ドイツでこの実験を映画化したことも
なんだか意味深ですよね・・・!

【2011/10/30 01:52】 URL | なるは #-[ 編集]

>>とら さん

こんばんは!
コメントありがとうございます!!

衝撃的な作品ですよね・・・!
『エクスペリメント』大まかな内容を知っていましたが、
この作品はそれ以上に驚きでいっぱいでした。

確かに人間は恐ろしいですよね・・・!
この実験の被験者になるだなんてことになったら
人間嫌いになりそうです(><;)
でも、私はビジュアル的な恐さの方が嫌ですね(笑)
とらさん専門分野(?)のホラーは
やっぱり無理です(^^;)

ツイッター始められたんですね!!
映画以外のこともつぶやいていますが、
よろしくお願いします!!


【2011/10/30 01:57】 URL | なるは #-[ 編集]















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スタンフォード大学心理学部で1971年に実際に行われた衝撃的な実験をベースに作られたドイツ映画。看守側と囚人側に分かれて行われる監獄実験は密室の中で人間が凶暴化していく様子を描いている。2010年にはハリウッドリメイク作品『エクスペリメント』が公開され... LOVE Cinemas 調布【2011/10/23 01:00】
『es』  THE EXPERIMENT 【製作年度】2001年 【製作国】ドイツ 【監督】オリヴァー・ヒルシュビーゲル 【出演】モーリッツ・ブライプトロイ/クリスティアン・ベッケル/ヴォ... こわいものみたさ【2011/10/29 00:06】

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