誰かにとって「真実」。
『
デンジャラス・ラン』を観た!
元CIAであり、
国際指名手配犯の
トビン・フロスト(
デンゼル・ワシントン)が
出頭した。
しかし尋問開始直後、“SAFE HOUSE”が襲撃される。
CIAの隠れ家の管理を担っていたマット(
ライアン・レイノルズ)は
トビンを保護するため、危険な
逃走劇に巻き込まれる。
トビンの狙いは。マットの決断は。真実と“真実”の行方はいかに。うううん、
やっぱり面白い!!!
デンゼル出演作は信じて間違いない!!手に汗握るスリルとアクション。
そして安心のキャスティング。
テーマ性も十分で、切なすぎて震える!!
これは映画館で絶対観ておきましょう!!

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もうすっかり、
デンゼルが“悪役”でも驚かなくなりましたね。デンゼル本人が認めるように、
『
トレーニング・デイ』以降、悪役のオファーもよく来るらしく、
『
アメリカン・ギャングスター』はじめ、ガラ悪い役も次々と難なくこなす。
デンゼルにとっては、悪役だろうが善役だろうが、
役作りに大差はないんでしょう。
どんな役に対しても真摯に取り組み、リサーチする。
そして、演じる上では悪役とか善役とか、
全く考えないんでしょう。
泣かされた

デンゼルの演技が上手過ぎて、
涙、だ~~~~~ッだった。
あれだけで、1800円払った価値がある。
で、漏れなく面白い展開とアクションが付いてきます、って映画(
贅沢)
若手のCIA職員であるマット。
彼は勤務地である南アフリカで、
CIAの隠れ家のハウスキーパーとして務めていた。
それは、刺激皆無の日々。彼は早くに昇進し、先進国で、もっと大きな仕事をしたかった。
親しい上司に交渉を重ねるも、なかなか大きな任務はめぐってこない。
そうしてふてくされている間に、
幸か不幸か、国際指名手配犯が隠れ家で尋問を受けることに。

またとない経験に期待を高めるも、
事態は急変。
最重要危険人物の保護のために、ひとり
過重の任務に携わることになる。
かつては
心理戦に優れた、
優秀なCIAエージェントだったトビン。
彼を狙う謎の組織に追われる中、トビンにも気が抜けない。
トビンの巧妙な話術に嵌っているのか、
彼が話すことこそ真実なのか。
そしてマットは決断に迫られる。
何が「真実」とするのかを。
今作がハリウッドデビューとなった
ダニエル・エスピノーサ監督。
彼は何度も映画化され、
あらゆる角度で描きつくされたCIAについて、
あえて、フレッシュなことはしないようにした、とのこと。
確かに、CIAにしろ、FBIにしろ、政府にしろ・・・
映画としてはそれらをいかに
カッコよく魅せるか、
いかに
悪の巣窟と見せるか、いずれかしかない。
根本はもうすでに語りつくされて、感覚としては軽くマヒっている。
こんなに実態を暴露されようとも、その組織が一掃されるわけでもなし、
未だカッコイイ存在として描かれたままでもある。
だから、単なる見せつけの正義感を描くより、
真実を前にした人間を、どう描くかの方が断然リアルになってくる。

そしたらもう
秀逸で


終盤には描き方が上手くて、ゾワゾワした

結構中盤まで、展開は面白いけど、
どこか気持ちの深いところまでは持ち上がんなくて。
だけどクライマックスには
これはーーーっと思うような高揚感と、
あまりにやるせなくて締め付けられるような思いとで
ただでさえちょっと気持ちたかぶってるってのに
極めつけ
デンゼルの究極の演技と、
それに
科学反応を起こすライアンの涙目に
ああもうこらオーーケイッ
って感じでした。
結局、
誰かにとっては「真実」で、
それが例え真実でなくても、“本当になっちゃう”恐ろしさ。
先鋭な骨太部隊を抱えながらも、トップは頭脳集団だから、
職員たちは巧妙に利用されてしまう。
でもそれが可哀想とか、悲惨とか、そういうことが問題じゃない。
ウソがホントになっちゃう、ってことをテーマにしたかった。
愛国心が逆手に取られることで、
真実を信じる者と、
“真実”信じる者とがぶつかってしまうという事実。
お前には、何が「真実」に映る?“でんじゃらす・らん”とか言われると、
B級の臭いが漂って、大変勿体ない。
なんやねん、“でんじゃらす・らん”って・・・。
デンゼルのあの演技で、S級にまで格上げ


もうそろそろ上映が終了しちゃうところも多いだろうから、
映画館へはお早めに!!
少しでも共感や参考になりましたらポッチリ願います!

レビューはまだまだ続きます。お時間あればこの先もどうぞ!------
水銀おじさんが物凄く太ってた(唐突)。

『
ターミネーター2』で水銀おじさん演じた
ロバート・パトリック。
今作やけに太ってたけど、なにか病気とかじゃないよね・・・?
ロバートが演じた特別チームのリーダー役も素敵だったけど、
その他結構贅沢なキャスティングで楽しめた
ブレンダン・グリーソンのことは、
『
ヒットマンズ・レクイエム』で知って以来好き。

過去の出演作を全部観たわけじゃないので、
『ヒットマンズ~』だけじゃ全く判断材料にはならないけれど、
彼の赤ちゃんみたいな顔からにじみ出る優しさが
演技と役柄に厚みを与えて、観ていてとっても楽しい!!

もともと教師をしつつ、舞台にも立っていて、
実際にデビューしたのは34歳という遅咲きの俳優さんだったんだね!!
でもそれを考えるとあれから20年ちょっとで
どんだけ有名な作品の名脇役として活躍していることか!!
ヴェラ・ファーミガがお高い役職にいるとドキドキしちゃうよね!
『
マイレージ・マイライフ』、『
ミッション:8ミニッツ』で好きになった。
サム・シェパードは68歳なのか~。
もともとは劇作家だったとは・・・!
でね!でねでね!
この映画で
名の知れぬカワイ子ちゃんが2人も出ててね、

1人は矢印で指してるこの子なんだけどね、
結局誰かわからずじまいなので、捜索願出しまーす。←
誰か、この子誰なのかおせーてーー!
でもそれ以上に、やたら後味残るカワイ子ちゃんがいまして、
それが彼。捜索しましたよ。(映画内の写真は出てこなかったけど)
ジョエル(ヨエル)・キナマンくん(32歳)!!
くん?まぁなんでこんなに騒ぐかってーと、
どうやら『ロボコップ』のリメイク版で、
ロボコップ役として出るみたいなのね!
(
顔半分以上見えないやんけーー!!って感じだけど)
今後要注目の若手俳優ってこったよな!
しかも今知ったけど『
マイティ・ソー』の
主演候補でもあったらしい!

ってことは、
クリス・ヘムズワースと競ってたわけ!?
競ってた中に、最終的にロキ役に収まった
トム・ヒドルストンもいたわけだから、
ホントどんだけ
熾烈なキャスティングバトルだったことか!!!
まぁなんにせよ、
クリヘムとトムヒの組み合わせでよかった
『
アベンジャーズ』観に行きなさいよ?(
命令)
今作では、なんか「ゲイ?」って思うような、
艶めかしい目つきでライアン・レイノルズを見つめてましたが、
演技はまぁまぁかな。でもアクションはいけそうだね。
てか、さすがクリヘムと競っただけあって、
189センチの長身でした!!
顔は
ガエル・ガルシア・ベルナルにそっくりだけど、
身長でいえば全く真逆ね
←これでもガエルくんの大ファンであるふーんふーん♪チェックしとこうっと☆
監督は、さっきも言った通り、
今作がハリウッドデビュー作となる、
ダニエル・エスピノーサ監督。
結構、ハリウッドデビュー作で失敗しちゃう監督さんを多くみるから、
これだけのキャストとスケールで描き切った彼の手腕は高く評価されるところだろうね!
音楽は、
ラミン・ジャワディ!!オープニングクレジットで名前出ただけでテンション上がった!!
『
アイアンマン』の音楽がかなりお気に入りで、
そしたら『
フライトナイト/恐怖の夜』でも音楽超カッコよくって、
耳をキラキラさせちゃう作曲家!!(耳?キラキラ?)
ラミンの音楽って、弦楽器の使い方がすっごい好み!!!
今作も、派手さはいつもより控えめ?な気がするけど、
舞台が“南アフリカ”だからパーカスもかなり意識してて、
相変わらず
ぐんぐん持ち上げる弦楽器が素敵


サントラもかなり要チェックですよーー!試聴は
コチラ。
! 以下ネタバレあり !
それにしても、デンゼルほんと凄かった。特に、水攻めのシーンと、
死の間際の演技ね・・・

上手過ぎて、
や、や、や、やばい!!ってパニックになるほど。
死の間際は、なんだろう、
無念な思いが残るのか、言い残したことがあるのか、
まだ自分は死ぬ実感がないのか、
直前までぶつぶつ何かを発してから、
ようやく相手に伝わる言葉でしゃべるんだよね。
うーーんなんか、文字にするとわかりづらいんだけど、
でもあまりにそれがリアルで、
口をパクパクさせて、生にすがりつくような姿とか、
最後の最後まで動いて逃げようとして、
そしてついに事切れる時、
デンゼルの目から本当に生気がなくなっちゃうの。
目の前で、死を観た気がした。
本当に凄かった。涙が止まらなかった。
涙で言えば、ライアン・レイノルズも負けてない。
スカーレット・ヨハンソンと離婚して精神的大打撃を受けていた彼だけど、
いつの間にやら新しい彼女が出て、そしてつい最近結婚したね


ライアンに至ってはそこまでハマってないので(←)、
結婚はめでたいな~って思えるよ

ちなみに、スカちゃん大活躍の『アベンジャーズ』、観なさいね(
また命令)
そんなライアンは、『スモーキン・エース/暗殺者がいっぱい』での、
演技がとっても素晴らしくて、
この映画ではジ
ェレミー・ピヴェンと併せて、
最高の演技を魅せてくれたな~って思う!
で、『
[リミット]』ね。ありゃーもう、映画自体が凄かった。
普段はそうでもないのに(失礼)、
ライアンが涙目になると魅力が5割増しになる。
そういう役柄なのかもしれないけれど、
結構すぐ涙目になるのがカワイイ

いろんな面で見応えのある作品だったな~。
観終わった後の、「よしよし!」っていう達成感。
邦題下手くそだけど、ちょっと信じて観てみて。
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