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ヨーロッパで圧倒的な指示を得、
日本でも話題の『最強のふたり』。
変に卑屈でなく、疲労感を覚える作品でもない。
だからこそ、「ああ良い映画だったな!」って思える。
突如始まった、
“日常”。
でも、毎日なんてサイクル。
すぐに慣れて、簡単に順応できてしまう。

他人から見れば、その光景は
“異様”かもしれない。
それでも彼らにとっては、
きっかけは突然であれ、あまりに普通。
映画も特別大きな起承転結はない。

それがなんだかイメージする
“フランス映画”で、
そこにこそこの映画の上手さを感じる。
お互いが馴れ合うことはない。
「君がいなきゃ生きていけない」なんて、かゆくて言うもんか。
ねぎらわなければ傍にいてくれないなんて、友達じゃない。
一緒にいてほしい時に気兼ねなく会いにきてくれるのが友達だ。
お互いの人生に、
社会的なレッテルがあろうとも。

お互いにとってそれがいかに普通のことか、
意識しなくても解っているから
一緒にいて楽しい。
車イスだとか、前科のある黒人青年だとか、
頸髄損傷とか、スラム街だとか。
自分には身に余る日常だけど、
こんなにも彼らはくだらないことで笑ってる。
私たちにとってもくだらないことで笑ってる。

ファーストインパクトは誰にでもあるけれど、
ふと気づけば
「なーんだ」って思えること。
説教はしないけど、優しく伝えてくれる。
富豪のフィリップを演じた
フランソワ・クリュゼ。
貧しい青年ドリスを演じた
オマール・シー。

この二人の演技が
自然で本当によかった。
特にオマール・シーは素晴らしかった!!
フィリップの介護を務めたドリスは、
実際は黒人男性でなかったみたいで、なくてちょっと驚いた。
Philippe Pozzo di Borgo(左)とAbdel Yasmin Sellou(右)本人。なぜそこを忠実にキャスティングしなかったんだろうなんて思ったけど、
すぐに
“そんなの全然関係ない”って思った。
出身国にテーマがあるわけじゃないからね。
この映画に必要な要素としては、
不思議と、一緒にいるだけで元気になれる人。
オマール・シーは十分すぎるくらい適任
彼がお腹の底から笑うもんだから、
観てるこっちまですっかりつられて、
筋肉が引きつるくらい笑ってしまった


映画館だったから他のお客さんにあんまり迷惑かけたくないしで、
堪えるのが本当に大変。。。
「ああ友達になりたいな!」っていう、素晴らしいキャスティングだった!
フランソワ・クリュゼも過剰過ぎない演技がよかった


結構、ドリスに“キツイこと”言われるフィリップ。
でもあまりにドリスがあっけらかんとしてるから、
ちょっと傷ついたり、ムッとすることもあるんだけど、
それすらもくだらなくなっちゃって
つられて笑う演技が本当に上手かった。
2人は上手い具合に科学反応を起こしていたね!
どこまでが演技なのかわからないほどに!
本当にわかってくれる友達って、無理にわかろうとしない友達。人気だから、もうちょっとロングラン公開だろう今作。
機会があれば観に行って吉
一緒にツボって笑いが止まらなくなったシーンがあるくらい、
笑いがあるからこそ、沁みてくる1本。
無理にコメディコメディしていないし、
変にヒューマンドラマだ!!って押しつけもない。
傑作と謳うほどではないけれど、
こういうのを“良い映画”って言うんだと思う。
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拍手もありがとうございます!励まされます!そういえば、3年前に行ったフランス:パリだけど、
この映画を観ていたら途端、パリの匂いがすっごくして、よくわからんけど涙が出た。
また本当にフランスに行きたくて仕方ないよ・・・!
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