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今日は何の、映画を観る?
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射き抜け。

じゃんご つながれざるもの

ジャンゴ 繋がれざる者』を観た!
原題:『DJANGO UNCHAINED

奴隷制度がはびこる1858年。
ドイツ人の歯医者:キング・シュルツは、
ある男を探し求め、荷馬車を走らせていた。
黒人奴隷:ジャンゴ
シュルツは当初、
金稼ぎの手段として彼とのタッグを持ちかけたが、
後に彼の目に燃える闘争心に、胸を打たれる。

この時代、徐々に何かが変わりはじめていた。
しかしその変革の風は、口達者なドイツ人と、
不屈の精神と知性を持ち得た
黒人男性によってもたらされたのだ(フィクションです)。

えーーーい、
クエンティン・タランティーノ監督作品だよ。
上手いと思うところはあるけど、やっぱり、
どうもこの監督の作品はいけ好かんよ。
テーマは悪くなかったよ。でもやりかたが気にくわんよ。
好きな人は好きだと思うよ。
私は嫌いじゃないけど好きじゃないよ。
とりあえず、映画館で。
レオナルド・ディカプリオ
クリストフ・ヴァルツの競演を大画面で観るべきです。

4月19日公開の『リンカーン』とセットで観るといいんじゃない?
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ここまで評価高い監督じゃなかったら
くどくど言わないんだけどね。
それにしたって、照れ屋なのか、自嘲的なのか。
じゃんご つながれざるもの
なんかどうも彼の作品って痛々しくって。
グロいからそう見えるんじゃなくってね。
何かを必死に隠そうとしているように思える。
さらけ出せばいいのに、怯えてる。


映像化できないほどの、
恐ろしい人種差別があったでしょう。

(過去形ではないと思うけれど。)
悪習、固定観念、社会的風潮。
じゃんご つながれざるもの
誰かを蔑むことで、誰かを見下すことで、
自分の存在意義を、存在価値を見い出している人が多い。
またさらにそれを、
無意識下でしていることが怖い。

職場や学校でもそうじゃないかな。
弱い立場の存在を作っては、
数人で集中的にその人を攻める。
攻める側は、結束感を覚え、共感性を保ち、
“自分は一人じゃない”と感じることができる。
集団の仲間として、存在していると錯覚する。
自分よりも劣っている人がいるということは、
優越感と、安心感も与える。

人間の器など、目分量ではかれるものではないのに、
出身や容姿、学力、職業、財産で優劣を勝手に定め、
それを集団で認知していくことで、暗欝なストームが生まれる。
鎮めることが容易ではない嵐。
伝染病のように悪質な価値観がじわじわ広がり、固着する。
「優越感がほしい!安心したい!」、そう頭の中に
言葉通りの欲望を思い浮かべる人なんていない。
本能的に求めてしまっているから、怖いんだ。

虐げられながらも、虐げる。
じゃんご つながれざるもの
虐げられたことがない人間が、他人を虐げることは、
限度を知らない怖さがある。
でも、虐げられたことがある人間が、他人を虐げることは、
痛みを知りながらも傷めてしまうという怖さがある。
白人が黒人を酷く扱う構図が頭の中にあっただけに、
肌の色関係なく、もっと“人間の本性”的なものを見せられて、
吐き気がしそうだった。

そういう“リアル”を出し惜しむことなく、
いや、むしろ、それを極限まで出したいのだと思う。
じゃんご つながれざるもの
でも何だろう、途中で怖くなっちゃうのかな?
こういうことを、真正直に描こうとする
使命という妙な欲望が自分自身を怖くさせているのかな。
批判を怖れるほど、今の彼の地位は危うくない。
だとすれば脚本までを手掛けている自分が、
表現しようとしている内容があまりに怖すぎて、
途中で引っ込めてしまっているのかもしれない。
もっと変態になって良いのに、
題材が題材だけにぐちゃぐちゃしちゃってるんじゃないかな。
題材で生き、題材につぶされてる。

そして見栄えに逃げる
いいところまでいったのに、
登場人物の心の動きが不自然になる。
バーンッバーンッ、
スッキリ!殺ったね!めでたし!!

彼自身、このオチに納得してるのかな。うそついてない?
タランティーノ監督、優しすぎるんだなあ。
それでいて、自分の欲望にのまれるのが怖いんだろうな。

彼の趣向、センスは確かに“映像には出てる”けど、
もっと彼の奥底にある信念が観たい。
なんか途中で逃げられてる気がして、観てる方は気持ちが悪い。
結局、グロさと派手さしか残らないから。

イングロリアス・バスターズ』に引き続き、
人類の歴史の汚点をテーマに
社会的風刺を扱うという意欲作でもある。
や、もう、そういうのは扱ってません、背景だけです。
そう思ってあげないと、
映画が行き着いた先が微妙すぎてかわいそう。
これ以上そういう意味での期待は、
タランティーノ監督には寄せないようにしよう。
今作で、彼の作品の見方がわかったかもしれない。
マカロニ・ウエスタンを作りたかったんだよね?
そして私はそうしたジャンルは苦手なんだった、ってのを思い出した。
で、彼の作品には常に、それありきなんだってのもわかった。

彼が、やる気と演技力を役者から引き出す手腕ってのは凄い。
じゃんご つながれざるもの
この映画に出て、演技することに、
誰もが嬉々としていないと思うよ。

(タランティーノ監督と仕事したいって気持ちとは別物で、ね)
それが大切なんだよね。
それでも踏ん張って、振り絞って演技するから、
役者の演技が光るわけだ。
ディカちゃんは演じるのがつらそうだった。
もちろんカメラが回れば、
まったくそれを感じさせないけど。
ディカちゃんは顔がかわいすぎて、全然怖くないって思った。
どんなに残酷な事をしても、無邪気にしか見えなくて。
むしろ、青すぎるムッシュ・キャンディという男に、憐れみすら覚えた。

そっか~、そりゃせっかく悪役演じたけど、
これじゃあアカデミー賞助演男優賞に
ノミネートされないよねぇ~、なんて悠長に観てた。
そしたら途端豹変して怒鳴りちらすディカちゃん
その瞬間オエッってなるくらい
凄まじい緊張感と恐怖感が全身を走った。
口の中で血みたいな味がして、怖くて怖くて心臓がバクバクする感覚、
あれは中学の頃の部活以来だったな(恐い顧問でね)。
絶対的な存在を見せつけられた恐怖。
演じているのがディカちゃんであることを忘れた。
いつもだったら、映画を当事者気分で楽しむ自分と、
映画の技術やら俳優の演技やらで第3者として楽しむ自分とで、
自分を2分割して観ているけれど、それができなくなった。

そのディカちゃんの演技に
科学反応を起こしたクリストフ・ヴァルツの演技も素晴らしくて、
ディカちゃんとクリストフの競演を観れただけでも、
この映画に価値があったなって思う。


手から血を流すディカちゃん、自前だそうです。
じゃんご つながれざるもの
まじで怪我して血を出すも、そのまま演技を続行させる。
その雄姿、狂気に映ったろうな、共演者。
集中力が高すぎるクリストフは異様に怯えてた。
クリストフは顔を上げられなかった。
テーブルの上の屑を払いのけた後、
傷口に入り込まないかと気にして
ゴミを退くディカちゃんの仕草、あれこそまさにリアルだったわ。

カットさせず、そのままカメラを回し続け、
そして実際に映画に使ってくれたタランティーノに
感謝を述べるディカちゃんのプロ意識に感服。
そして、ちゃんと役から元の自分に返ってこれるのも素晴らしいよね。

クリストフ・ヴァルツは、
『イングロリアス・バスターズ』に続く、2回目の起用。
タランティーノとクリストフは相思相愛。
じゃんご つながれざるもの
私は『イングロリアス~』で彼を知ったけど、
やっばいなこの人って思った。
インタビューとか読んでも凄いストイックで、
役者としての割り切りも明確。
『イングロリアス~』で助演男優賞を獲得した時、
「この賞を獲るために演技するな!」
壇上で言いのけた時のビリビリ感。
フォレスト・ウィッテカーの受賞時並みに印象的だったわ。

映画に出て、ひとたびノミネートされれば、
受賞は間違いないという確定的な演技力
こういう人がいると、
アカデミー賞も殿堂入り形式にした方が良いんじゃないかって思う。
勝てないよ。絶対今回も受賞すると思ったもん

インタビューの答え方も知性を感じる。頭良すぎる。
今後は出演作品を極度に選り好みしそうだ。
オファーがごまんと押し寄せる地位に立てたことで、
より彼はストイックさを増すだろう。
そしてまたタランティーノ作品に出ては、
私を映画館へ引きずり出すのだと思う。

ジェイミー・フォックスもよかったと思うよ。
でもどうしても、待っちゃうよね、この人。
サミュエル・L・ジャクソンも上手いけど、どうも演技してるよね。
ディカちゃんやクリストフと共演すると、そこが際立ってしまう。
ケリー・ワシントンもよかった。
私もケリーみたいに、
ディカちゃんに顔やら頭やらギュムッて鷲掴みにされたい。



映画を観終わった直後、twtiterで脚本について、
(アカデミー賞脚本賞は本作が受賞したために)
「だったら『ゼロ・ダーク・サーティ』が上手だわ」と言ったけど、
ま、そこは否定せずとも、
脚本は批判するほど悪くなかったなって、思い返した。
でも伏線はちょっとオオゲサすぎて、
どこで使うか瞬時に目に見えたのが残念。
セリフも歯切れが良い時もあるけど、
熱い通り越して寒い時があって、やっぱテイスト的に苦手だ。
王道をいきたいんだよって
趣旨がわかるにしても、受賞するならそれなりであれ。
タランティーノに甘くて、
ディカちゃんにはサディストなのがアカデミー賞だ




多用した、オオゲサでくっさいズームはなんなの。
ディカちゃん、わざと歯がちゃがちゃ
クリストフのドイツ語たまらーーん
馬撃つなばか。

いろいろ言い足りないけど、
言えてすっきりしたところもあった。
タランティーノへの心の清算ができたきがする(笑)
こんなつらつら書いたところをみると、
そんなにこの作品嫌いじゃなかったのかな、私。

しかしあれですね。あとはどうやって、
じゃんご つながれざるもの
ディカちゃんの姉役をオファーされる地位までにたどりつくかですね。
(あらゆる方面からのツッコミは受け付けません)

最後に、
監督自ら出てこないでください。浮くからほんと。

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