生きる価値は
あたえうること。
『
エリジウム』を観た!
原題:『ELYSIUM』環境汚染と人口過密により、
地球は住みづらくなった。富裕層は宇宙に浮かぶコロニー:エリジウムに住まい、
貧困層は地べたを這いつくばるしかなかった。
2145年。人類の科学技術は高度になる。死に至る前であれば、あらゆる病気も、
あらゆる老化も、完治する。
しかしその治療は、エリジウムの住民にしか施されない。
死にものぐるいで生きようとした。でもそれは、自分だけのためなら価値がなかった。
なにかを他人にもたらすことこそ、生きてる意味だった。
『
第9地区』で高評価を獲得した
ニール・ブロムカンプ監督・脚本、第2作目!
『第9地区』ほど迫りくるものはなかったけれど、
やたらアツい。まぁまぁ良し、な作品。
映像力は格段に上がっているので、観るなら映画館で!

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『第9地区』の監督・脚本っていうんで、
マット・デイモン主演だけど重い腰上げて観てきた。
(相変わらずマット・デイモン主演作は面倒に感じちゃう

)
『第9地区』よりは当然ながら劣るのは致し方ない。けして『第9地区』に斬新さがあるわけじゃなかった。
それでも、根底にある社会的な問題をギリギリと描いていて、
それを映画的に見せるのに長けていた。
荒削りなれど、情熱的な映画だった。
『エリジウム』は、もっとありきたり感。あらゆる設定が、何かのオマージュにも見えるほど。
胸やけ気味なので、暫くは良いかなぁって思うジャンルだし。
脚本も妙にぎこちなかった。『第9地区』はガシガシ筆が進んだに違いないけど、
『エリジウム』は考え過ぎちゃった感じ。
プレッシャーがあったのかもしれない。周りの期待値も高いし。
繋ぎの悪いシーンがたくさんあって、テンポが悪かった。
追憶のシーンとか、彼女の娘の話とか、入れるタイミングが。。。
描きたいことが多すぎて、スマートじゃなかった。
とはいえ、ニール・ブロムカンプ監督は、
まず最初に何をテーマに置くか、
じっくり考える人なんだなって感心もした。

どんなに順番がしっちゃかめっちゃかでも、
最終的に
起と結とがまっすぐに繋がったので、
映画としてまともだった。
しかもこんなに
熱い映画とは思わなくて。
映画を作る上での情熱は、全然『第9地区』の方が
かみつかれるかと思うくらい感じられたけど、
ストーリーの華々しさは、『エリジウム』の方が凄かった。
『第9地区』の主人公で大ブレイクした
シャールト・コプリー。
“かみつかれる”感は彼の演技が理由でもあった。

つづいて『
特攻野郎Aチーム』ではスプーキーな役を演じたので、
コメディアン要素の高い役者という位置づけにしていたけど、
そういう人が今作のように悪役を演じると、
どこまで本気なのかわからなくて恐い。ロビン・ウィリアムズと
同類視したら、さすがに褒めすぎか?
ただ、コプリーの演技が好きか嫌いかと尋ねられると、嫌いかも。
何をしでかすのかわからない感じが、気持ち悪い。
コプリーが演じたクルーガーという役は、
最後の最後まで悪役なので、そこが残念。
動機はもっともだけど、で、あるにも関わらず、
良い奴で終わってくれると気持ちすっきりするのだが。
日本刀振り回し、
背景は風散る桜(?)吹雪。
この辺と、突如たる趣向には「???」だったけど。
日本テイスト人気ですな~~。
ジョディ・フォスターは
かっこよくて美しかった!!


でももうちょっと、役柄には厚みがほしかったな。
同じく
ウィリアム・フィクトナー。
トム・ヒドルストンの
お父さん役とか似合う~とか
映画と関係ない所でテンション上がりつつも、
(映画内の丁度いい写真が見当たらなかった・・・)役柄自体には厚みがないというか、あっけなくて残念。
雰囲気抜群だったのにな。
悪役が悪役でしかないのが、
ちょっと惜しかった。
こんだけのキャストなのに。
ディエゴ・ルナは良い役だったね!!!
初登場シーンでは、
「え?出てるの!?」って驚いたけど。

『
ハード・ラッシュ』でやたら恰幅よくなってて驚いたけど、
今作はガタイのよさはそのままで、ガッチリスマートに戻ってた!

マット・デイモンが演じるマックスが、
体メカメカになっちゃうのを観て、

予告の時点で「『
アイアンマン』かい(笑)」とか思ってたら、
『アイアンマン』で悪役演じてた
ファラン・タヒールが
今作にも登場してウケた


音楽は
ライアン・エイモン。
『第9地区』の作曲家
クリントン・ショーターを
再起用すればよかったのに!
ライアン・エイモンの音楽もなかなか良かったけれどね。
特にエンディングとか。視聴は
コチラ。
フランス語とかスペイン語が飛び交うところは素敵だった。
あと、子役が、マット・デイモンにそっくりでよかった。
理想に燃える、未来だった。しかしそれは、誰もが我も我もと、求めた結果だった。
今、俺は、命以上に尊いものを知る。正しい、未来のために。力み過ぎた感はあるけれど、
そして時折描写がグロいのはいただけれないけれど、
ブロムカンプ監督の思いは伝わる作品。
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