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凍てつく大地の解けるまで。

ふろーずん・ぐらうんど

フローズン・グラウンド』を観た!
原題:『THE FROZEN GROUND

アラスカ州アンカレッジ。
数年に渡り、何人もの女性が失踪。
その後、いくつかの腐乱した死体が発見される。
同一犯による事件との見解が薄い中で、
ひとりの女性が両手に手錠をかけられた状態で生還。
犯人は、自分を買ったロバート・ハンセンという男だと言う。

被害者が“娼婦”という理由で、
事件は闇に葬られるかに見えた。

アンカレッジ女性連続殺人事件。
これは実際にあった、残酷で非道な事件。


真実が基だから、「面白い」というには語弊がある。
しかし、恐怖に震えるサスペンスとして良質
ニコラス・ケイジジョン・キューザックの競演って時点で
観逃せない理由になるでしょう。

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犯人が誰だかをハナから明かされているも、
事件の解決を目指すストーリーは、
その“捜査”自体に面白みがないと
エンターテイメントとしての要素が欠落する。

実際の事件がベースであり、
唯一の、生存する被害者の証言を、
この作品のために集約したのだから、
ストーリーの展開に、多少ちぐはぐがあっても仕方ない。
それこそ、嘘みたいな現実が、
この流れで起きたのかと思うと、衝撃である。
(いまいち情報薄なのでどこまでがフィクションなのかわからないが。)


そこで、この映画を、
より“映画的”に語るためにキャスティングされたのが、
ふろーずん・ぐらうんど
ニコラス・ケイジと、
ふろーずん・ぐらうんど
ジョン・キューザックである。
強力で変質レベルマックス(←)な2人による競演なため、
映画の充実感がかなりものであった。

不思議というか絶妙というか
普通だったらありえない、
どっちが犯人役でも刑事役でも似合うという、
演技者が配役されたので、安心して観れる。
ちなみに、ニコラス・ケイジが刑事役で(シャレにあらず)、
ジョンキューが犯人役である。
真逆のキャスティングでの作品も観てみたいけれど、
やっぱり2人とも演技が上手いので、
今作はニコラスが刑事で、ジョンキューが殺人犯で、
かーーなりしっくりきた。
この映画に、よりえぐるような現実味が増し、
事件に尽くした刑事の心理と、
連続殺人犯に至った心理とを、じっとり考えることができる。
Yahoo!映画で評価がまちまちな理由がわからない。
面白みがないとか、そういう問題じゃない。
どれほど誠実か、が大事なのではないか。


なぜこの事件が、
連続殺人事件として捜査が動き出すまでに時間を要したのか。
ふろーずん・ぐらうんど
被害者の女性たちが、“娼婦だから”という偏見が、
怠慢に陥らせ、さらなる被害を生んだのではないか。

一方で、上司の采配に抵抗し、事件性を訴え出た警官。
それに対し、不可解な連続性に気付いた刑事。
自身を顧みず、事件の解決に尽くした人間がいることも見逃せない。
捜査は、常に自らの命の危険とも、隣り合わせであった。


連続殺人犯のロバート・ハンセンが、
元FBIの二重スパイ犯と同姓同名?
なぜ執拗なまでに残忍な犯行
しかも連続的に行ったのか、
その理由と思われる過去については映画では語られない。
ふろーずん・ぐらうんど
ただ問題視すべきは、
こうした人間が、家庭を持っていて、
平生は子供たちと遊び、勤勉であること

彼が普通の生活を送ることが問題なのではなく、
(平然としているところは心理面で問題があるが・・・)
それが捜査の妨げになってしまうことが恐ろしい。

もちろん捜査によって、
容疑者の家庭に悪影響を与えないとは言えない。

しかし“家庭を持っている”からというある意味偏見が、
事件と結び付けることに手をこまねき、
具体的な聞き込みや捜査に至らないということは怠慢に近い。
無数に存在する事件や事故から、
より重要性のある事件を見出すことは難しいし、
人手が足りないといこともあるだろうが、
これでは被害者が浮かばれない。
“被害者の自業自得”といった見解もあるだろう。
とはいえ、捜査に差別は不要である。

誰もを疑えというわけではないけれど、
思いもよらない身近な存在が、
他人に危害を及ぼす人間である可能性について
改めて考えさせられる作品でもあった。
映画では“FBIのプロファイリング”も関わるシーンがあるが、
それこそが偏見の理由になりそうであるも、
人格の形成にあたって、
なんらか法則があるだろうこと
も興味深い。

同じ人間のすることと信じ難い、
犯行手口のあまりの残虐さも、
周りの環境がそうさせたかと思うと、
もはや誰が悪いのかわからなくなってくる。


アラスカに馳せるハンター。

解けない氷が、ないことを祈って。


殺しのナンバー』での役柄で
ジョンキューのイメージが急激に上がり、
ペーパーボーイ 真夏の引力』での役柄で、
んんんでやねん!!!って
泣けるくらいすっごい嫌な役でわからなくなり、
今作で追い打ちをかけるように
勘弁してくれってくらい嫌な役で好きになりました(←)。
ふろーずん・ぐらうんど
さすがにこれだけのキャリアを積んだ人だから
心配する必要は全くないんだけども、
こんな役ばかりやっててジョンキューは大丈夫なのか
凶悪な役を演じていても、ひょうひょうとしているところが、
もはやかっこいいっていうかなんていうか。
その見目もあって、
シャレになんないくらい恐くてしょうがないんだけどね。
でも同時にかわいく見えてきたりしてね(←ヤキが回ってきた)

そして、正直ジョンキュー以上に
個人的にはキツいニコラスだけども、
ふろーずん・ぐらうんど
今の私にとって海外ドラマ『ロー&オーダー』の威力が凄まじく、
刑事役ってだけで評価がバカ上がりますわ(←単純)。
刑事さんの精神力って、どんだけ凄いんだろう。
彼らにとってのやりがいとか、目指す先はなんなんだろう。
ますます興味深くなってしまった。
あと、ニコラスが演じた刑事が所属する課とは違うけど、
風紀犯罪課って、改めて特殊な課だなと思った。
今作のニコラス、かっこよかった、ほんとに。

キャスティングが理由で観に行ったわけだけど、
ニコラスとジョンキューが言い争い、
ジョンキューの怒号が響く時にはウッキャーで、
1800円払う価値があった


監督・脚本のスコット・ウォーカーは、
今作が初めて手掛けた長編映画。
1作目からこのテの作品を作ることに一度は抵抗を感じたようだけど、
これだけ誠実な作品を描けるなら、
今後もこういった系統の映画を作っていってほしい。
全体的に落ちついた描写で、経験知の高い監督さんに思えるほどだった。



映画を観ながらも、
こういう殺人犯が実際に存在して、
被害者が存在して、
事件を追う刑事さんたちが存在して・・・
という、非現実的に思えてしまう現実に
毎回混乱してしまう。

渦中の人たちにとっては、意図しないものだけれど、
どんな巡り合わせが、どんな悲運が、
こうした耳を疑うような事件につながるのかと思うと、
途方に暮れる。

とにもかくにも、
他人の命に手を掛ける存在だけは
あってはならないものだと強く思う。


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