ADMIN TITLE LIST      
今日は何の、映画を観る?
【随時更新】トップ画像まとめはコチラ


とらんす

トランス』を観た!
原題:『TRANCE

オークション、それは時に、壮絶。
名画が売りに出され、巨額で落札される。

だからこそ、犯罪にも巻き込まれやすかった。
時代は流れ、防犯技術は進化する。
しかし、最後の砦は人だから。

僕は絵を守ってしまった。
誰かに奪われてはならないものだから。
それは、記憶とひきかえに。

スラムドッグ$ミリオネア』でアカデミー賞監督となり、
ロンドンオリンピックの
総合演出をも務めたダニー・ボイル監督
そして待ってました、ジェームズ・マカヴォイを迎え入れ、
スタイリッシュに記憶錯綜
やや強行的な脚本だけれど、
ふりかえってみると、じわじわくる

にほんブログ村 映画ブログへ にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ blogram投票ボタン

======

さすがに立て続けては厳しいだろう。
『スラムドッグ ~ 』の後に、
127時間』も高評価を得た。

その後、新作『トランス』。
話題になって興味がわくも、
予告を観てちょっと、不安になった。
危ないかもしれない。
妙に入念なサスペンスは、
ダニー・ボイルの作風においては逆に
彼のらしさを失墜させるかもしれない、と。
「たまには普通のサスペンスいきたいんです」っていう、
彼の思いも伝わらんでもないのだけれど。

もちろん、普通と言うにはあまりに、
普通からかけ離れているストーリー。
脚本の選び方は確かに、ダニー・ボイルなのかなって思う。

でも、彼にしては設定に頼りすぎた、
やけに強行的な物語だった気がする。
ダニー・ボイルはおおかた、
絶妙な舞台を作っておいて、
そこに登場する人間たちの心模様を描くに長けてる。
根底にあるテーマが最後に爆発する感じ。
設定という足場をガチガチ組んで
高く積み上げるタイプではないと思う。

観ていて若干うんざりした。
そういう“療法”があるにしても、
その効果が(特に日本で)評価がされていないところをみると、
非現実的すぎる。不確実。
とらんす
不安定な足場をフラフラ積み上げていくような、
珍しく“弱い”舞台で、
映画終盤まで私は結構不満だった。

とはいえ、ダニー・ボイルの
若々しい映像観と音楽観
別の欲求を満たしてくれるので、許せるのだけど。


クライマックスもそんな好きじゃなかった。
とらんす
「こうだったんです実は!」と言われても、
はぁ・・・そうだったんですか・・・
期待外れと言っても過言じゃない状態。
そもそもこのテの展開が、
私自身苦手なんだろうなって。
観終わった後の、消化不良がムカついた、

はずだった。

遅めのトランスがやってきた。
見えていなかった世界観に、
すっかり入りこんでいたことに気づいた。
ようやく、映画の世界の壁に触れた。
頭の中で歩いて、手が当たって、端っこまできて、
舞台が整っていたことに気づいた。
足場と思われ、高く積み上げらていたように感じたものは、
実は単に、密閉するための箱だった。
とらんす
全部が?全部?
自我を保っていたように思えて、
完全に洗脳されていたってこと?
私はいつの間にか、映画に催眠されていたの?

カーーーーーッ
だからダニー・ボイルなのかーーーー!!


今作で、ダニー・ボイルが描きたかったものは、潜在意識
すいすい自我から逃げていき、姿を見せないくせに、
恐ろしいほど力強く、振り解くことがほぼ困難な意識。
その選択は、果たしてどこから繰り出したのか。
もしかしたらこの潜在意識が、支配しているのではないか。

そんなテーマを、
あえてチグハグさせた展開で掻き乱して、
辿れないように描く。
“不安定”は否定できないのに、
明確な舞台に、確かに立って居る奇妙。
予測は、不可能。どこかでは裏切られてる。


それは“記憶という曖昧な存在”の髄。

僕は、覚えていた。


みんな大嫌いになりそうで、
最後には誰しもに妙に惹かれる不思議

苦手に感じていたヴァンサン・カッセル
味わい深さに初めて気づけた。
最後のシーンのあれ、なんなの

共演する相手によっちゃあ「このやろー」な時がある
ロザリオ・ドーソンも、最後は凄い魅力的だった。
(「このやろー」はもはやロザリオの問題でなく私自身の問題)

ジェームズ・マカヴォイは大好きだけど、
役柄には随分とグラグラさせられた。
でも彼の絶大なる演技のうまさに、
もうどうにでもしてくれって思った。

マカヴォーがダニー・ボイルの作品に出るって知った時には、
「ああもう絶対ぴったり!!!」と信じてやまなかった。
あくまでマカヴォーが主演という共通点しかないけれど、
ビトレイヤー』の色調はダニー・ボイルのそれに近いものがあって、
容易に画面への解け込みが想像できた。

そしてきっと、音楽もそういうテイストだろうと。
長きに渡ってタッグを組んできた、アンダー・ワールドのメンバー、
リック・スミスが今作、単独名義で音楽を担当。
映像との一体感は、疑う余地がない。
特に冒頭のシーンでは、アガってアガって堪らない!
サウンドトラック15曲目『The Heist』は要チェック。
それから7曲目『Raw Umber』も良い感じ。
サントラの視聴はコチラ

冒頭はマカヴォーのナレーションと、
鮮やかな映像とで、比較的ローテンポで始まるも、
突如、速度を増し、抜群な“起”でタイトル、バーンッ!
ああ、オープニングタイトルのために
1800円払ったんだ私は
、と
頭っから納得させられた。


結局、“見逃せない1本”にまで
格上げされてしまう。
とらんす
思いもよらぬ、思い、覗く。


少しでも共感や参考になりましたらポッチリ願います!
にほんブログ村 映画ブログへにほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへblogram投票ボタン
レビューはまだまだ続きます。お時間あればこの先もどうぞ!
------


! 以下ネタバレあり !





思いもよらぬ、思い。


まじで催眠療法って
あそこまで驚異的なんですか!?

かかりやすい人、かかりにくい人があるにしても、
マカヴォーを操作したいよ!!!!←トランス!

即行、本屋に駆けこんで、
臨床心理の本買いました!!!
←トランス!
丁度、心理学へ再熱し始めた矢先だったので、
余計に、こうかは ばつぐんだ!
いろいろ解釈があり、右往左往するし、
結局なにもかもが疑わしくなってしまう上、
固定観念になりかねない恐怖もある奇妙な学問だけど、
映画を読み解くにも、生きていくにも、
雑学程度に深めるには、利点があるように思えて。

暗示、催眠状態、潜在意識への植え付け。
少しばかり『インセプション』にも重なる部分があって、
殊更、興味をかきたてられる。

強引にストーリーに影響するのは苦手だけれど、
そもそもの“心理”の部分に置いて深追いする作品は好きだから。



話は変わり。
脚本の魅力に引き込まれ、
役作りに励むキャストたち。

主演のジェームズ・マカヴォイは
インタビューにこう答える。
「完成した映画は、いつも入り組んだものになる。
 完成した映画は、基になった脚本とはたいてい違ったものになる。」

どの映画にも言えることで、演じている時に、
映画が最終的にどうなるかなんて、わからない、と。
そうなんだろうなぁとは思っていたものの、
信頼における役者の口からそう言われると、妙に衝撃。
だから監督の影響力って大きいんだなって。
文字面で表せっこないものが、
なぜ映像化されているのか。
その、明確な答え。


それでも、脚本から読み取れるものを、
監督や共演者たちと十分に話し合いながら撮影を進めていく。

明かしすぎず、悟られやすく。
こんな作品だから、
やりすぎても、わからなすぎてもダメ。
なんて繊細な演技で、組み立てていったんだ。


ダニー・ボイルは、役者に演技させるのが好き、と言う。
なにもしないのがスタイル、という役者に対して、
「もうちょっと演技してほしい」と思うタイプらしい。
ダニー・ボイルの作品がきっかけで、
極めて好きになった俳優が何人かいる。
クリス・エヴァンスなんかもそう。
レオナルド・ディカプリオも演技の種類は完全にそうだよね。
確かに、表情の下に隠した演技よりは、
ドバドバ伝わってくる演技の方が私も断然好き。
なんかわかってきたぞ、
なぜマット・デイモンが苦手なのか。(←マット・デイモン毎回不憫)

そう考えると、マカヴォーの演技はそれに適っているよね。
爪剥がされて悶絶する。
“我慢できなくて”野獣みたいな表情になる。
究極のフェチに触れられて身震いする。
怒りにわななする。
電気ショックで「イッ・・・」って言う。

全部的確な演技で、絶品だった
ほんとうに良いわ、この人
とらんす
私も、傷めつけたい、追いつめたい!!←トランス!


ユアン・マクレガーを何度も起用したように、
マカヴォーも何度も呼んでくれないかな、ダニー・ボイル。
とらんす
マカヴォーも、彼の監督作品の
時折見せる毒々しさ(シュール)に気づいている。
そんなシュールな状態のマカヴォーなんて、
かなり素敵だから、もっともっと観ていたい。
半ば、マカヴォーの演技に対して
中毒症状が出始めた気がする、自分。


マカヴォーの演技がこれからも
狂気に舞い乱れますように。



トランス状態は、
映画観終わった後いっつも起こっている
(私にとって)通常現象でした。


いつもクリックありがとうございます!
ランキングに参加しています。少しでも共感や参考になりましたらポッチリ願いますっ★
にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ にほんブログ村 映画ブログへblogram投票ボタン
拍手もありがとうございます!励まされます!
関連記事

テーマ:映画感想 - ジャンル:映画





こんにちは!
これってもしかしてミステリー作品でしょうか?
もし参加作品なら言って下さいね。まとめリストにリンクさせて頂きます♪

>隠さしれたたい記憶。

この部分、色分けもしてあって、とっても凝ってます!
最初にどちらの意味を認識するか、人によって違ってくるのかしら?
でも、ふたつの意味がほとんど同時に認識されるのに、うっかりスルーしてしまいそうになりました。これが潜在意識?

興味深い題材だし、ラストも評価が一気に覆るという事で、気になる作品ですね。
観るまで、ネタバレをうっかり読まないように気をつけないと(笑)
【2013/11/09 12:04】 URL | 宵乃 #K4YeSyNc[ 編集]

>>宵乃 さん

こんにちは!
早々に気づいてくださってありがとうございます!
でもミステリー作品はまた
今夜にでも別途観ようと思ってました♪♪


>隠さしれたたい記憶。
冒頭の一文に注目してくださって
ありがとうございます!
ただの誤字脱字にしか見えないですよね(笑)
書いてて自分も読み間違えます。
なんか気味が悪い文章ですね(^^;)

このテの映画だと、
どこまでがネタバレなのか神経使います・・・!;
お気を付けください♪
【2013/11/09 13:51】 URL | なるは #-[ 編集]















管理者にだけ表示を許可する



| HOME |

Design by mi104c.
Copyright © 2017 陽面着陸計画, All rights reserved.