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事実により奇なり。

せぶん・さいこぱす

セブン・サイコパス』を観た!
原題:『SEVEN PSYCHOPATHS

脚本が書けない。
締め切りに追われる脚本家:マーティ。
平和と愛の作品を書きたいのに、
猟奇的な映画を求められている。
“7人のサイコパス”の物語を練るも、
まったくアイディアが浮かばない。

「こんな事件が新聞に載ってたが、どうだ?」
すすめるは、マーティの友人:ビリー。
ちょっと変わったビジネスでやりくりしている男。
そんな彼が呼び込んだ“ネタ”は、
“現実”の始まりだった。


順行的なのか逆算的なのか。
物語の構成力に唸る。どうやって書いたんだ。
ブラックな作風は、監督・脚本・製作を務める
マーティン・マクドナーの特色。
コメディなのに、達観。
気になったら、観てみてほしい!

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ヒットマンズ・レクイエム』を観た後のじわじわ感
数日間、この映画の醸す空気を忘れられなくて、
何度も何度もリピート再生してしまった。
伏線が素晴らしく、何もかもが繋がっていた
一連の物語に痺れて仕方なかった。
そして何よりも、登場人物たちの相関
仲が悪いのか、仲が良いのか。
しかしそれだけでは言い表せない、
絆とか、情とか、義といった、人間くささが秀逸。
正直コメディ枠なのではなく
セリフが粋でシュールなだけで、
素晴らしきヒューマンサスペンス映画。

その『ヒットマンズ・レクイエム』の監督・脚本を務めた、
マーティン・マクドナーの第2作目が『セブン・サイコパス』。

驚きなのは、『ヒットマンズ・レクイエム』の脚本と
同時期に『セブン・サイコパス』も執筆していたと言うじゃない!
すぐれた脚本家は、複数の作品に同時に取り掛かるとな。

そして、デビュー作では“厳しい”、
『セブン・サイコパス』を、今に至って映画化したとのこと。

私的には『ヒットマンズ・レクイエム』を
超えることはできなかったと思っている。

でも『ヒットマンズ・レクイエム』が称賛されたことで、
『セブン・サイコパス』が作れたんだと思うと、
その順番にマクドナーの賢さを感じる。

誰もが好きなテイストかと言えば、
もしかしたらなかなか難しいかもしれない。
とにかく、ブラック。
差別的な言葉や表現を、悪びれなく発するキャラクターがたくさん。
それだけ、恐ろしくも“浸透”している悪しき固定観念を、
切れ味たっぷりに描いているんだけれど、不快な人には不快だろう。
バイオレンスシーンもけして、手ぬるくない。
コメディ要素が加わっているからこそ、余計痛ましい。

しかし彼はそうした表現を全部、
その逆の意味で(風刺的に)使っている。
理解するのに、どれだけ時間を要することか。
悪趣味な監督とは言えないのが、彼の作品の魅力でもある。
(しかしその“理解”の応用を、
 クエンティン・タランティーノに適用できない私の頭の固さよ。)

同時期に書いたっていうだけあって、
映画を通して見えてくる、監督の興味に共通点もある。
ニガー、空手、レズ(ゲイ)、
ベトナム人、天国、地獄。

すべてにおいて肯定的かは断言できない。
なにかにおいては差別心を抱いているかもしれない。
(少なくとも、日本に対する理解は乏しいかもしれない?)
彼が次回作をどう描くかで、また新しい解釈ができるのだろう。


『セブン・サイコパス』は、コメディ要素ばっかりに期待していたら、
最後、その深さに自らの墓穴を掘る
せぶん・さいこぱす
目を覆いたくなるようなバイオレンスの連続。
まるで暴力を推奨するかのような描き方。
辟易しかけたその先に、かけがえのないテーマが待っている。
押し所は“シュール”じゃない。
映画の序盤から、「あ!」と言わせるような
達観したセリフがあふれていても、
その最後に自力でたどり着ける人はいない。

でもだからこそ、
めくるめく秀逸で自然体なセリフの掛け合いに、
一緒に笑い、驚き、怒り、納得することができる。
せぶん・さいこぱす
予想がまったくできない展開。
頭の中は常に、新しい情報にあふれかえる。
「は?」「へ?」「え!?」の連続。
本当に巧妙だなと思う。

傑作と言えないのは、あまりに入り組んでいるから。
それでも、このテの脚本が、
そもそもどう生まれたのか、想像しがたい。
起点はなんだったのか、どうしてあのゴールが作り得たのか。
ゆるぎない、頭の中でかけめぐる、
書きたいテーマが明確だったんだなって。
せぶん・さいこぱす
意図的なのか、主人公の名前が監督と同じっていうのも興味深い。
マーティン・マクドナー監督の、脚本作りの基盤だったり、
願望だったりも、自然と見え隠れしているんだろうなって。
だからこそ、妙に羨望の目で見てしまう世界でもあった。
彼らは、とんでもない境地に身を置いているのだと。

ここまでほとんど、
マーティン・マクドナー監督絶賛!!的な感じで語ってきたけれど。
まぁ、なんで観たのかという確固たる理由を言えば、
せぶん・さいこぱす
コリン・ファレル
サム・ロックウェルの共演作品だからだよ!
絶対合うって!!絶ぇっ対!!!
二人の掛け合いを観ていると、演技の先にある、
“楽しくってしょうがない”が伝わってくる。
互いに、しっくりくるトーン、
テンポに、ワクワク感が隠せない。
それは脚本のおかげでもあるけれど、
演じる人が“絶好”じゃないと、テンション上がらんだろうて。

加えて、クリストファー・ウォーケン
せぶん・さいこぱす
3人の科学反応が凄い、凄いよ!!!

正直、コリン・ファレルを第一に観に行ったけれど、
演技力でとんでもない引き離しを見せた
サム・ロックウェルに驚いた
コリン・ファレルでは到底追いつけない域だった。
うますぎる。怖いくらいうますぎる。
せぶん・さいこぱす
思い返せば『アイアンマン2』でも、
ロバート・ダウニー・Jr.がサム・ロックウェルとの共演シーンで、
演技に挑戦的だった。
サム・ロックウェルは、ロバダニが投げかけてくる全アドリブを、
完璧に受け返すだろう。
その手応え、ロバダニは絶対に楽しかったと思う
今、ロバダニは大作が続く中で、
自分の演技で作品を牽引しなければならない立場にある。
自分が投げかけたアドリブに、
応えられない共演者がいるかもしれない。
撮影を中断させないためにも、細心の注意を払わねばならない。
でも、サム・ロックウェルにそれはあり得ない。
むしろ、彼から勝負をしかけてくるかもしれない。
あれは、役柄の“ライバル”以上の、バチバチ感があった。

コメディ映画だけど、
コメディ演技をしないことにした、サム・ロックウェル。
ストレートに演技を、と。
それで当然、大正解。
それはコメディシーンでも同様。
嘘っぱちベトナム語を話すサム・ロックウェルの演技は、
あまりにマジすぎて、本気で笑えた!!!

コリン・ファレルと差をつけたのは、それが理由でもある。
コメディ映画でコメディ演技をしちゃだめ。
登場人物であるキャラクターたちは、
本気でその世界を生きているのだから、
他世界の茶化しが入っては、全くの失敗
『ヒットマンズ・レクイエム』の時のように、
コリン・ファレルは、
コメディシーンをコメディしなきゃと、演技してしまった。

でもシリアスシーンは、コリン・ファレル上手!!!
せぶん・さいこぱす
サム・ロックウェル、クリストファー・ウォーケン、
そして、ウディ・ハレルソン
ゼリコ・イヴァネック(実際絡んだシーンは少ないが)たちの演技もあり、
せぶん・さいこぱす
※左のゼリコは『ヒットマンズ・レクイエム』でもカナダ人役として印象深い出演をしている。
コリン・ファレルはますます集中力を高めた。
コメディ的なシーン以外は、素晴らしい演技だった!!


しかしさらにさらに、
神的な域を突き進むは、
クリストファー・ウォーケン様だった!!!
せぶん・さいこぱす
映画観ながら、「ウォーケン様!!ウォーケン様!!」と崇拝したくなった。
いつからこんな信者になったかわからないが、
間違いなく今作から。(←わかってんじゃん)
コメディシーンを、あの強面で、
超かわいく演じる。
それがしかもあまりに自然!!!
セリフひとつひとつをとっても、
膨大で明確な解釈を、ぎゅっと端的に落とし込んでるから、
間違いがひとつもなかった。驚いた。息が詰まった。
彼がこの映画の、達観の要。
彼の真意を追っていれば、映画の本意にすんなり近づける。

かの、レオナルド・ディカプリオ様が、
キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』で、
スティーヴン・スピルバーグ監督に、
「クリストファー・ウォーケン様を、
僕の父親役にしたら最高だと思う」
と進言したこともある。
なぜ進言力がディカちゃんにあり
決定しちゃうほど影響力があるのか
またいつか別の機会に話すとして、
それほどのクリストファー・ウォーケン様である
ディカちゃんはおそらく、ロバート・デ・ニーロくらい、
クリストファー・ウォーケン様が大好きなんだと思う(勝手な想像)。

しかもクリストファー・ウォーケン様は、
かのレオナルド・ディカプリオ様に、
クリストファー・ウォーケン様は他惑星と
 メッセージを交信してるんだ。
」とまで言わせた(爆笑)
自分で言って吹き出しながらも、
それくらいクリストファー・ウォーケン様の演技が
宇宙レベルだと認めているも同然
「他惑星からメッセージを受信している」と
あのディカちゃんがわけわからん発言をしているんだ。
宇宙には一体どんな演技があるのかは、
またいつか別の機会に話すとして。


そういえば、
この監督は3人の男を主体として
物語を描くのが好きなのかね?
『ヒットマンズ・レクイエム』ではコリン・ファレルと、
ブレンダン・グリーソンレイフ・ファインズの豪華共演が観れる。
1作目からこれだけがっちりとしたキャスティングが組めるのは
本当にすごいことだ。


ウディ・ハレルソンは『メッセンジャー』での演技が素晴らしくて、
最近ちょっと個人的にも格上げされた俳優。
前は「口に何が入ってるんだろう?」くらいにしか思っていなかったけれど。
グランド・イリュージョン』でも若手俳優メンバーに、
ちょんと置かれて、上手にバランスを保っている。

ブラッドリー・クーパー主演、
ロバート・デ・ニーロ共演、
ちょっとオススメの『リッミットレス』でヒロインを演じた、
アビー・コーニッシュも出演。
せぶん・さいこぱす
ちょっとふっくらしたニコール・キッドマンみたいで
かわいいなあと思う

あまりに出演時間の短いオルガ・キュリレンコ
マイケル・ピットマイケル・スタールバーグが泣けた。
きっとそうまでして、
マーティン・マクドナー監督との繋がりがほしいんだろうな。

音楽は、『ヒットマンズ・レクイエム』でもタッグを組んだ、
カーター・バーウェル
やっぱり彼の音楽は素晴らしいと思う。
ピアノが奏でる暗欝ながらも、どっか心休まるような
不思議なメロディがくせになる。


とりとめもなく、長くなってきた。

評価が落ちまくってる本作だけど、
涙こらえて応援したいと思う。

だぶん何度も観て、じわじわくる映画。これも。

サイコパスは面白いものじゃない。
興味本位で近づけば、
彼らの世界がいかに
狂っているか気付くだろう。
せぶん・さいこぱす
しかし彼らは、
常なる世界にも溶け込む。
そして自在に歩き回る。
何が脅威かと言えば、
彼らが、彼らの世界と、
常なる世界とを同化してしまうこと。

彼らは語り部を欲している。
ひとりの世界ではあまりに、
誰も語らないからだ。
なぜ、サイコパスなのか。
心にどんな、虚無感を抱いている?
サイコパスを容認するものではない。
でも、彼らの心にどんなさみしさがあるのだろう?
そして常なる世界を乱された者は、
彼らの行いにどれだけ憤り、取り乱すだろう?

暴力が暴力を生む世界。
それでも良いだろう。
それが実は、常なる世界だから。

でももっと、世界を統べるべきものを、
練ってみても良いと思うんだ。

せぶん・さいこぱす
だって、彼らがいて、
初めて見る、世界もあるのだから。


そんな、一風変わった、
友情物語と言いたい。

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