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あなたへの想いで、探す旅。

あなたをだきしめるひまで

あなたを抱きしめる日まで』を観た!
原題:『PHILOMENA

が50歳の誕生日を迎えた日、
フィロミナはついに胸のうちを明かす。
「私に息子がいるの。」
自分は罪を負った人間。
それでもどうか、もう一度。

政界によって磔刑に吊るされた
元BBCジャーナリストのマーティン・シックススミス。
執筆活動に専念しようとするも、良い題材が見つからない。
「私の息子を、一緒に
 探してくれるかしら。」

そうして始まった、
アンバランスなふたりの旅。

実話が基の感動作
アカデミー賞にて作品賞、脚色賞、作曲賞、
主演女優賞(ジュディ・デンチ)ノミネートな実績。
すべての要素がしっくりと噛み合う、完成度の高い作品。
これはオススメ!!!

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私は身ごもり、
修道院に入れられたの。

あなたをだきしめるひまで
フィロミナは打ち明ける。
罪深いことだと教えられた彼女は、
自分の家族にでさえ真実を隠し続けた。

しかし彼女は知りたかった。
50年、想い続けた息子。
あなたをだきしめるひまで
あなたは私を、想ってくれたかしら。

これは、真実を“負う”、物語。


時間がなくて、映画館で観るのを断念しようとした。
気にはなっていたし、作品賞にノミネートされたと知って、
“観なければならない”作品だとは感じた。
でも、そこまで躍起になって
観るほどでもないかなと、勝手に思ったり。

そして先日、友人に借りたアカデミー賞の録画を観て、
「あ、だめだこれ、観なきゃ」と痛感した。
何がそうさせたのか、明確なものはわからない。
ただ、脚色賞、作曲賞のノミネート作品として
プレゼンターがタイトルを挙げた時、
そしてジュディ・デンチの演技が映された時に、
流れた映画の一部が、駆り立てた

またも事前に、予告を1回も観たことがなかった。
それが、映画館への緊急出動を招いたんだと思う。

映画予告も上手だ。
本編を素晴らしく混ぜこぜてる。
でも、予告だけでは“ありきたり”と思い、
映画館へ足を運ばなかったかもしれない。
実際は、予告が語る以上にドラマチックだった。
予想もしなかった展開、巧妙なセリフに、
毎回驚いたり、震えたりした。
真実に驕らない、見事な脚色。
この物語はもっと、重く、壮絶に描くことだってできたのに、
なんて視点が優しく、それゆえに真摯なことか。

最後の最後まで、光を当てたいスポットが、
まったくぶれることなく一貫していたのが良かったのだろう。
たくさんのメッセージを込めながらも、
雄大な終着点に、ストンと降り立つ。


際立って、大げさなアングルで撮ったり、
あえて強調するような焦点を置いたりしないけど、
登場人物の思いを映し撮るような、
要所要所に差し込む風景映像や、鮮やかな色合いが素晴らしかった。
イギリスの風景がとにかく綺麗だったよ!!

キャスティングも的確。
選んだことに、理由がついてくる。
時間を経たことで、配役が変わるけれど、
どれも似ているし、妥協していない。
そしてこのふたり。
あなたをだきしめるひまで
ジュディ・デンチは、チャーミングながらも、
緊張をや不安打ち消すよう努めるフィロミナを見事に演じていた。
観ていてとても胸を打った

紹介不要の、『007 スカイフォール』でのジュディの存在感。
主演女優賞を獲得したケイト・ブランシェットが、
「彼女のようになりたい」と言うのもうなずける

コメディ俳優だと思っていたスティーヴ・クーガンも、
とっても丁寧に演じていて感激した
彼自身、キャリアを積んできたコメディ演技を、
本作で過剰に出しすぎないよう、細心の注意を払っていたようである。
コメディアンは反射神経が高い。
それがちょっとした目配せにも効果をもたらす。
スティーヴの演技にぜひとも注目してほしい。

まぁコメディ演技と言っても、
(作品によるだろうけど)コメディ映画に出ているだけで、
演技は大げさであっても、真剣だから“面白い”のであって。
ホット・ファズ 俺たちスーパーポリスメン!』や
ベン・スティラー監督『トロピック・サンダー/史上最低の作戦』に出てるよ!


ヘレン・ミレン主演『クィーン』のスティーヴン・フリアーズが監督。
あぁだから視点が安定していて、厳かなんだなって、
映画観終わった後に知って、確信を持てた。

そしてだからこその、音楽、
アレクサンドル・デスプラ
『クィーン』でフリアーズ監督とタッグを組んでいる。

それにしても、アレクサンドルの音楽はどんどん高みへいくね。
英国王のスピーチ』のように旋律が美しい。
それでいて、エンディングクレジットの時に気付いたけど、
ムーンライズ・キングダム』のようなかわいさもあった。
とにかくアレクサンドルは天才だ。
ハンス・ジマーのようなこってり映画音楽が大好きだけど、
アレクサンドルの音楽の物語性には本当に驚く
謎めかしいメロディラインも素晴らしい。
ちょっと、ジェームズ・ホーナーの音楽も彷彿とさせる。
アレクサンドル・デスプラで→ブログ検索
サントラもぜひとも注目!視聴は→コチラ

そうつまり、
内容もしっかりまとまっていて、展開力もあり、
さらにはテーマ性もあって、
映像観も素晴らしく、
キャストもしっくりきて、音楽も完璧ときた。
つまり完成度が凄まじく高い作品!!!
この充実感、絶対にやっぱり観て、わかってほしい!!

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レビューはまだまだ続きます。お時間あればこの先もどうぞ!
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最後に、フィロミナとシックススミスのことを少しだけ。


! 以下ネタバレあり !







シックススミスは高キャリア。
名高い大学を出て、頭も良い。
政治担当のジャーナリストで、知名度もある。

そんな彼が、
フィロミナに抱いた第一印象は、田舎町の凡人
情報に流される、どこにでもいる人。
ジョークもあまり理解できないような人。
そんな人と過ごすのは、ちょっと苦痛だった。

でも彼女が、ついに息子が誰かを突きとめた後、
彼の写真でゲイだと気付いたその、観察眼に驚いた。
立派な大学に出る人だけが、必ずしも頭がいいわけではない。
勉学がどうであれ、
要は人間的に、賢いかどうかが大切。
シックススミスはジャーナリストとして多くの人間に出会ったはず。
そこで、面白みのある人間と、そうでない人間とを、見分けてきた。
フィロミナに当初、ないと思っていた賢さに気付き、
シックススミスは次第に彼女を尊重し出す。

そこからどんどん素晴らしいんだ・・・!
あなたをだきしめるひまで
彼女を気遣う、シックススミスの優しい視線!!!
真実を知れば知るほど、
多くのことがフィロミナにのしかかる。
シックススミスは彼女の反応を逐一確かめて、
支えてあげなければと常に気を配っている。
フィロミナの人間性に惹かれていくシックススミス。
フィロミナが彼に変化をもたらしている・・・!

そういうところを、
この映画の最重要点として描いたことが、
本当に素晴らしかったんだ。
スティーヴ・クーガンも言う。
これはある種の、ロードムービーだと。

当初は、食いぶちのために引き受けた取材・調査。
でも次第に二の次となり、
フィロミナの私的な部分を守ろうとする。
彼女の思いに気持ちを重ねるようになって、
彼女以上に気持ちを高ぶらせるようになる。
うまかったなぁ・・・!


極めつけのセリフは、想像できたけど。

宗教観念からか、人生観からか、
修道院の人間に恨みを抱かない、人を憎むことは何より辛い、
だから「あなたを許します」とフィロミナ。
究極の言葉で罪を包んだ
この立場で、こんな言葉、誰が言えよう!?

でも、だからこそ、
神を信じないシックススミスが、
社会的観念で、「でも私は許さない」と言いきってくれたことは、
観客の、怒りにふるえる心を救ってくれた
そしてある意味、フィロミナが観念上抱えることのできない罪を、
一手に、シックススミスが背負ってくれたようで。


神やキリスト教を冒涜するようにも捉えられる題材を、
うまくかわして、“争点はそこじゃない”と、
人間としてのあり方を問う姿勢
だからこそ、この映画が秀作なんだなって、思う。
観ておいてほんと、よかったーーーー

ところで、邦題の“あなたを抱きしめる日まで”は
どういった意図でつけだんだろうか。

予告と同じように、本編の展開と全く異なるようにして、
観客を欺くことまでを狙ってたのであれば、
凄いっていうか、やりすぎだ。
ただの、客寄せのタイトルならナンセンス。

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