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【陽面着陸計画】映画知ろうとレポ!今日は何の、映画を観る?
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適材適所。

ザ・コンサルタント

ザ・コンサルタント』を観た!
原題:THE ACCOUNTANT


小さな町の小さなオフィスで働く、クリスチャン・ウルフ。
会計士である彼は、質素な生活を送っていた。

幼い頃に「自閉症」として専門の施設に預けられたクリスチャン。
社会に適合するように訓練し、
彼の素質に合った職業に就いたのだ。

クリスチャンは腕利きの会計士として、闇ルートでも知られ、顧客を獲得していく。

当局は「謎の会計士」をマークするも、素性を知れず、捜査は難航する。

そうした中、クリスチャンはある企業から、財務調査の依頼を受ける。
「会計の不審なズレ」に気づいたクリスチャンであったが、
これを機に、彼の生活は危険を伴うようになる。

・・・・・・。

・・・・・・。


ピンとくる言葉が浮かばないのは、
この映画が想像以上に
あらゆるテーマを注ぎ込みすぎたせい。

「待って!それ以上話を盛ったら、お腹いっぱいすぎる!」って思っているそばから、
どかどかと怒涛のように、あらゆる話を繋ぎにかかってくる。

設定的には面白かったし、
ストーリー展開も、まぁありがちだけど、
決して悪くなかった。

でも総じて、「もういいかな」と思うような、膨満感。


「自閉症」という言葉は、
狭くもあるし、広すぎるようにも感じる。
診断は医師にもよるし、個性とする場合もあるしで、
病気と言い切るには、荒っぽい気もする。

ただ、適切な対応が、
彼らの未来にかかっているように思う。

ベン・アフレックが演じたクリスチャンは、
個性を活かした上で、
必要最低限のコミュニケーション術を学んだ。

いろいろな要素を含んだ上でのコミュニケーションだけど、
クリスチャンの場合は、共感する力が低いようなので(厳密には言い切れないけれど)、
ケーススタディ的に会話の法則たるものを身につけて、
できるだけ滞りなく行えるよう、テクニックを培った。

ある種、営業マンや芸能人といった業界人はもちろん、
社会人として上手く立ち回っていくには必要なスキルとも言える。

感情ばかりに流されていては、
自社の商品を売り込めず、
メディアやファンに叩かれて鬱になり、
時には他人を傷つけてしまう。

ある程度、相手の反応を機械的に見て、
こうきたら、こう返す、といったような
シミュレーションを頭に叩き込むことは得策だ。

他人に好かれたいと思うあまり
不必要なまでに良い顔することがなくなる。
踏み込みすぎずに、淡白な関係を築くことで
お互い傷つけ傷つくこともなくなる。
どんなチャンスも恥じずにチャレンジできる。

感情的であることは、
時に、もったいないこと
でもあるのだ。


「適材適所」という言葉は、あくまで前向きな話。
病気や出身大学、家柄、性別などによる、
凝り固まった分類はあってはならない。
「適所」は、自分で決めるべき。

また、自分の特性を伸ばさず、
ましてや無理に隠したり、ためらったりして、
望まぬ道をただ進むことも、
適材を活かしていないことになる。

もちろん、道なんて、進んでからしか先はわからない。
人生に方向音痴の人なんて、たくさんいるし、
望まぬ道が活路になることもざらにある。

結局は、その時にその時に、
最善の選択をしていくしかない。
いつか、適所を見つけるために。


さて、そんな自閉症の役を演じた、ベン・アフレックだが。

やっぱり、映画にテーマを盛り込みすぎた上、
ベンの役作り不足か、いろいろ物足りなかった。

ベンも、話が膨れ上がりすぎた脚本を読んで、
それを咀嚼するのに時間が足りなかったんだろうな。
行動にいたるまでの、心の道筋が見えにくかった。
(完全に、尺の問題もあったと思う。)


アナ・ケンドリックもかわいかったけど、
テーマが無駄に手広い映画なので、
存在の意義みたいなのが危うかったなー。
アナ・ケンドリックが迷えるシンデレラを演じている、
イントゥ・ザ・ウッズ』がまた観たい。

ジョン・バーンサルの役もなぁー・・・。
いつかは登場するんじゃないかって思ってたけど、
出るタイミングが「今ここで?」というところで、雑だった。
ジョン・バーンサルは、ブラット・ピット主演の『フューリー』の役が、
印象に残っているなあ。


J・K・シモンズも、なんで出演しちゃったのかなーという感じ。
長々と語り始めた時には、
せっかくのシモンズの演技なのに、
展開のまどろっこしさで残念な感じに。


ところどころ、雰囲気のいいシーンもあったんだけどね・・・。
悪く言えば、米国版ボリウッド映画だった。


監督は、あれか!
エドワード・ノートンコリン・ファレルが共演という
全私がお祭り騒ぎだった『プライド&グローリー』のギャヴィン・オコナーでした。

あの映画は、それこそキャスト含めて盛り盛りだったけど、
なかなか良かったのに・・・。
でもそうか、脚本に、ジョー・カーナハンが加わってたっけね。
ジョー・カーナハンの代表作・『NARC ナーク』のとおり、クライムサスペンスやらせたら最高だわな!


観るなら自宅鑑賞は、程良いかなー。
ベン・アフレックが観たいなら、
最新のDCコミックの集大成(?)、
ジャスティス・リーグ』を待つが良い!

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試練と修練。

どくたー・すとれんじ

ドクター・ストレンジ』を観た!
原題:DOCTOR STRANGE


名外科医である、スティーヴン・ストレンジ。
彼は、リアリストでもあった。

救える可能性があるなら、メスを握る。
その「可能性」は、医学に基づき、見識による勘である。

そのため、時に、彼の判断力と価値観は、他人との間に軋轢を生んだ。
しかしスティーヴン・ストレンジはそれを意に介さない。
それほど傲慢であったのだ。


悲劇は、試練。

希望への、運命。

未知なる可能性がひらかれた時、
人は戦うフィールドが変わる。



思ったよりは普通でした。
それが端的な感想ではある。

おそらくは、予告編が良すぎて、期待値が高まりすぎたということ。
もちろん、Wi-Fiパスワードの件は秀逸でありながら
予告編に盛り込んだのは失敗で、
本編でその価値を発揮できなかった。

きっと、原作はべらぼうに面白いのでは、といった印象。
物語の世界観や哲学は、非常に興味深かった。

もちろんシリーズ第一作であるから、
登場人物の紹介や『ドクター・ストレンジ』における理論の説明で、
尺をとられてしまったことは致し方ない。
修練のシーンは面白かったし、もっと観たいくらいだった。

でも、世界観はもっともっと大きくて、
それを表現し切るのに四苦八苦。
後半に差し掛かるにつれて、いろいろともたついた。

本当に設定が面白かったんだけど、
あれをどう、「映像的に面白くするか」は、頭を悩ませるところ。
最終バトルなのに思うより地味で、テンションがやや下がってしまった。
(でも本当、全否定はできない。面白いは面白い。)

ただ、『ドクター・ストレンジ』に、
アイアンマン』や『キャプテン・アメリカ』、
ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』みたいな、
ドンパチを求めてはいけない、とも言える。

原作を知らない私が、映画を観ただけでも、
他のヒーローとは違う、「ちょっと特殊なキャラクターなんだ」と気付ける。

知的で、シック。
静かなる戦いだから、新しい。

そのため、これまでのマーヴェルヒーローのようなバトルとは
違う一面も見せようとしてくれた。

でも、結局のところ、“観慣れた”バトルとも、言えなくない結果だった。

天地逆転バトルは、
かのクリストファー・ノーラン監督がやりきってくれたこと。
ましてや、最初にして、最高にセンスが良かったものだから、
『ドクター・ストレンジ』では、ハードルが上がってしまった。
結果的にかゆいところに、手が届かない印象かな・・・。

キャスティングは、良かったと思う。一名を除いて。

ベネディクト・カンバーバッチは、いよいよマーヴェル作品に登場。
BBCドラマ『シャーロック』によって、日本国内での人気が爆発的に。
日本の映画配給会社は、
同じくシャーロック・ホームズを演じたロバート・ダウニー・Jr.の再来を狙って、
『アイアンマン』と並列にした可能性もなきにしもあらず。
(全く別物の魅力だけどね。)

優しい役も似合う人だとは思うけれど、
少し頭が切れすぎてて高慢な役のほうが似合うというか、
見慣れていてやっぱりしっくりくる。


そして、ベネディクト・カンバーバッチを据え置くならと、
ガチッと添えられたのが、ティルダ・スウィントン
坊主頭に丸めた姿は、崇高で神々しい!
しかし彼女はうまいね。
結果論になるのかもしれないけれど、
いつだってその見目(視覚的要素)とは裏腹に、
もろい部分を持っている。
『フィクサー』で出会って以来、疑いのない演技力を見せてくれているけれど、
いつもどこか危なげ。芯はあるのに、線が細い。

ティルダ・スウィントンって、身長180cmもあるんだね!?
そういった意味でも、ベネディクト・カンバーバッチとうまくマッチングするわ!


しかし唯一の汚点は、レイチェル・マクアダムスかな。
下手な演技、どうにかして。


キウェテル・イジョフォーもよかったけれど、
それでも夜は明ける』のイメージが払拭されない。
ベネディクト・カンバーバッチとは、『ドクター・ストレンジ』で二度目の共演?
今後の展開が、彼というキャスティングで、吉と出るか凶と出るか。
怪演に期待したいな~!


マッツ・ミケルセン自体も、雰囲気は抜群でしたが。
うびゃああああみたいな、
抜群の雰囲気があったかというと、
演出のせいか展開のせいか、今ひとつだったかな~。



監督を務めたのは、スコット・デリクソン
地球が静止する日』も観たことないし、これまで一度も出会ったことのない監督だな~。

音楽は、近年の『スター・トレック』シリーズを全部手がけている、マイケル・ジアッキノ
気なしか、『シャーロック』の音楽のような雰囲気が・・・。


くそみそに聞こえるかもしれないけれど、
及第点な作品ではあった!

期待しすぎたのがよくなかっただけかも・・・。


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全全全世界を、救いたいよ。

君の名は。


君の名は。』を観た!

新海誠監督が放つ、
日々の隙間の秘密あの日以来の想い

それは、恋とか青春じゃない。
人生の“しっくり”、でした。


うだうだして、2017年を明けてから観ました、『君の名は。』。

詰め込んで詰め込んだ物語の先にある、
「そうそう、こんな想い」がいっぱいです。

恋愛ストーリーなんて思わずに、
青春物語なんてレッテル貼らないで、
のせられて観てほしい。

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大変長らく、音沙汰なくて申し訳ありません。

現在の勤め先が、えっらい忙しくて
映画レポに全く着手できていません。

昨年の12月19日、
大好きなFCバルセロナの選手・ピケに秋葉原で遭遇した以来、
ぐっ・・・と運が低迷というか、
運に運が重なるような、ハレーションのような連続性がストップしたような気分です。

「そりゃそうだよな」と思いながら、
日々ふんばって生活してきました。
刺激がないようで、ある意味では安定しているような・・・。

でもやっぱり、
映画がない毎日なんてとんでもなくつまらなくて

とはいえ、映画を観たところで、映画レポを書けない状況・・・。
せっかく鑑賞記録を続けてきたのに、ここにきてリタイアするのか?とも考えました。

だけど、ふと思いました。
映画レポを書けないなら、映画を観ない?
映画レポを書けなくても、映画は観る?

頭の中で天秤にかけたときに、
「そもそも映画は何のために観るのか?」に立ち返って、
いやいや映画を見るでしょう!
ということに。

そのため、自宅鑑賞はあまりできなかったけれど、
「映画館で観られるチャンスは“その時”だけ」だと思うので、
とりあえず映画館で観ることが正攻法な鑑賞方法である!と思った映画だけは
観るようにしてきました。

そう、邦画ですが『シン・ゴジラ』だって観たんですよ。


そこで、毎年行っている『 映画総集編2016』は今回は行えませんが、
とりあえず、今年映画館で観た映画を、連ねていきます。

まさに矢のごとく過ぎていった日々なので、
鑑賞記憶が曖昧になっている部分もありますが、
メモ代わりに簡易評価もつけておきます!


1.『007 スペクター
2.『黄金のアデーレ 名画の帰還
3.『完全なるチェックメイト
4.『スター・ウォーズ/フォースの覚醒
5.『ブリッジ・オブ・スパイ
6.『キャロル
7.『オデッセイ
8.『マネー・ショート 華麗なる大逆転
9.『ザ・ブリザード
10.『リリーのすべて』
11.『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』
12.『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』2回
13.『スポットライト 世紀のスクープ』
14.『デッドプール』
15.『スノーホワイト/氷の王国』駄作
16.『ダーク・プレイス』
17.『インデペンデンス・デイ:リサージェンス』
18.『X-MEN:アポカリプス』
19.『スーサイド・スクワッド』駄作
20.『ジャングル・ブック』
21.『シン・ゴジラ』
22.『スター・トレック BEYOND』
23.『ブリジット・ジョーンズの日記 ダメな私の最後のモテ期』
24.『ハドソン川の奇跡』
25.『インフェルノ』
26.『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』
27.『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』

みなさま、よいお年を♪


希望の光が灯る限り。

ざ・ぶりざーど

ザ・ブリザード』を観た!
原題:『THE FINEST HOURS

アメリカ合衆国の南東に位置するマサチューセッツ州。
そこに、ケープゴットという半島がある。
のどかな観光地ではあるが、真冬になれば厳しい寒さが襲う。

1952年2月の極寒の日。
沖合で、ブリザードが襲来。
沿岸警備隊チャタム基地は、レーダーで被害状況を確認するが、
異常なシグナルに、機器の故障を疑った。
なぜなら既に、別の場所で大型タンカー座礁の報せがあり、救助に向かっていたからだ。

一方、船体に甚大な損傷を受けながらも
ペンドルトン号が浅瀬を目指しながら難破していた。
“異常なシグナル”は現実だった。

絶え間ない汽笛が、豪風に紛れながら、ケープゴットに届く・・・ーーー

俺たちは救いに行く。

可能性が、一縷にあるなら。


このところ、ディズニー製作の物語に、
「ん!?」と思うような展開力と演出にやられ、
感動で震えまくっている
単なるアクション映画だと、ちんぷんかんぷんな作品も多いんだけど、
例えば『ウォルト・ディズニーの約束』には
メリー・ポピンズ』という名作に懸けてるところもあり、
「涙」の追い上げに抗えなかった。

演出にはどこか、ベタなところがある。
でもなぜか、その定番な撮影手法やセリフで、
鮮やかに感動を引き上げるという、「大御所っぷりの技法」が輝く

だからこそ正直、『ザ・ブリザード』とかいう、
過去にもあるようなないような邦題をつけてディザスタームービー風にせず、
そこにある絶妙な人間ドラマ押しにすればよかったのに、って思った。
なぜこうも短絡なんだろう。
そうでしか集客が得られないっていうなら、
本当に私たちの感性はナメられてるよね・・・。


この物語は、実話がベース。
だからこそ、その展開に目を疑うんだ。
「嘘でしょ?」「本気で?」「無理じゃない?」って。

後悔があった。仕事を全うしたかった。
でもだからって、他人のためにここまでできる?
「それが仕事だから」の一言で片付けられない、
本当の勇気と正義感が素晴らしかった。

しかしちょっと、無謀な気もしないでもない。
他人の命を救う上で、誰かの命を犠牲にするなら意味がない。
この物語は、ある意味で“幸運”の連続なんだ。


この映画を、どうしても観なければならない理由があった。
ざ・ぶりざーど
クリス・パインである
映画全然観に行けなくて、危うく観逃すところだった。
本当に観ておいてよかった・・・

クリス・パインって、顔つきが演技下手そうに見える(←)けど、実際はうまいんですわ。
痙攣とか、寒くて舌回ってないとか、安心した時の顔とか、最高ですわ。

その他の出演者は、ケイシー・アフレックくらいしか知らなかったんだけど、
スター・トレック』(2009年)で
クリス・パインと敵対していた
エリック・バナが出てきたのには笑えた!

そして、個人的にこのキャスティング良すぎ!って思ったのが、
ざ・ぶりざーど
ベン・フォスターくん!

や~、クリス・パインとの絡み、すっごいよかった!
合うね、この二人、合うねぇ!
なんか、もう一回別の映画でも共演してほしいって思うほど、
雰囲気というか、演技の質が調度良かった!
ベンくん、なんかやたら恰幅良くなってて、
最近のハリウッド男優の流行りなのかな?(笑)
ベンくんも演技上手いんで、クリス・パインとの演技合戦をぜひ観てほしい。


ヒロンのキャスティングがちょっと・・・って感じだったけど、
映画の最後に、実際の彼らの写真が流れて、納得したところもあった。
キャスティングもかなりこだわっていたのがわかる。

あと海外ドラマ『ER』で受付のジェリー役を演じてた
エイブラハム・ベンルービが出てたね。


監督は、クレイグ・ギレスピー
へぇ!『ラースと、その彼女』や『フライトナイト/恐怖の夜』の監督かあ!
なんか、色々なジャンルの映画撮れるんだね。
でも本作のように、アクション映画でありつつも、
ここまで内容に深掘りできてる映画を作れるあたり、
なんか今後のお仕事にも期待しちゃうなあ

そしてこの映画をさらに格上げしたのが、
カーター・バーウェルの音楽!!
もともと音楽作るのめっちゃうまいけど、
今回はすごく、「80年代」の感動作映画の音楽という感じで、
映画をレトロ感に引き込みつつ、時代背景にもぴったりで素晴らしかった

サウンドトラックの視聴は→コチラ
アマゾン・ジャパンでサウンドトラックは売っていない・・・??

あと、映画終わったら真っ先にググんなきゃ!って思った
映画内でクリス・パインたちが歌っていた民謡・・・
これが、エンディング曲として使われてたのね!!!
この感激ったらなかった!!!
おかげで映画の余韻が半端無かったよ・・・!!
サウンドトラックに『Haul Away Joe』、ばっちり収録されているので要チェック!
ホビット 思いがけない冒険』でも同じ手で引っかかったけど、弱いわこの作戦に!


上質のヒューマンドラマに、
贅沢にも迫力あるアクションシーンも盛り込まれました!
そんな映画。想像以上に、手堅いよ。

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誰かの幸せは、誰かの不幸せ。

まねー・しょーと かれいなるだいぎゃくてん

マネー・ショート 華麗なる大逆転』を観た!
原題:『THE BIG SHORT

2008年、世界は金融危機に陥った。
サブプライムローン問題を発端に、暴落が起きたのだった。
アメリカ経済は信用不安を招き、人々は動揺した。

一方で、その3年前、危機を察知した男がいた。
誰もがその当時、世界的恐慌など信じるものなどいなかった。
経済が成り立っている本当の理由を知らなかったためだ。

しかし、鼻が利く人間もいた。
不安要素を嗅ぎつけた男たちは、「実態」を探るべく動き出した。

そうこうしているうちに、懸念は確信へと変わっていく。
もはや1人の人間が、「あっ」と言ったとしても、間に合うはずがなかった。

知らぬものは、寝耳の水の不景気まっただ中。
知るものは、「華麗なる大逆転」など味わう暇などなかった。


この恐慌、一体何が原因なのかといえば、人の心
経済は結局、数字の話じゃない。人間の心の話。

男たちは目撃する。

経済など在って、無いことを。


何の映画を観た時か覚えていないけれど。
よく「経済は生きている」なんて言うけれど、それもそのはず、
人間が抱く信用と不安で構成されている、とその時感じた。
「流行ってる」と言われれば、みんなその波に乗りたくなるし、
「廃れた」と言われれば、別のものに乗り換えたくなる。
「みんなと同じ」でありたいと、個人の好みも判断力もないくせに、
好き嫌いするガキんちょみたい。

でも、数字の苦手な私にとって、
「経済学は、心理学なんだ」と思うと、俄然興味がわく。
“操る方”は、さぞ楽しいだろうなって。
まるで、創造主になったかのような気分で、人をたぶらかしたりするんだから。
「騙す」と同じようで等しくない「たぶらかし」は、合法的でずる賢い。
そうした知恵があれば、どれほど財布が潤っていただろう。
「信用」を売ってるだけだから、「犯罪」ではない。
人の心理を突いているだけ。


そんなわけで、
映画を観始める前から、脳裏には『ウルフ・オブ・ウォールストリート』があった。

そうしたら『マネー・ショート』が、
『ウルフ・オブ・ウォールストリート』の脚本的演出を、そのままなぞってて、
加えてマーゴット・ロビーが出てくるし、
ライアン・ゴズリングが語る時の顔も
レオナルド・ディカプリオみたいんにドヤ顔で、結構うんざりした。

・・・んだけど、
結果的に、後半になるにつれて独自のスタイルや倫理観で突き進んでって、
ぐんっとテーマ力が上がったから凄いいい映画だった。

シリアスマン』みたいな、
もう既に使い古されてるような予告編のスタイルもイラだったし、
(“その時”が来るまでのタイムリミットを意味してたんだと思うけど)
邦題の副題のせいでほんとイメージめちゃくちゃだけど、
内容は予想していた以上に、いいデキだった。

うんざりした冒頭の演出を除けば、
その他の「カメオ出演的」キャストの語りは面白かったし、
コックさんとか出てきて、わかりやすかったし、
実際にあったことと、映画的にうまく歪ませたところとが見事にマッチしてて、
本当に脚本上手だった!!!

キャスティングは異様に豪華。
ライアン・ゴズリングは相変わらず苦手顔だけど(それは置いといて)、
クリスチャン・ベイルスティーヴ・カレル
ブラッド・ピット(プロデューサーも兼ねてる)、
その他に個人的に嬉しいのが、
レイフ・スポール(『もうひとりのシェイクスピア』)とビリー・マグヌッセン(『イントゥ・ザ・ウッズ』)


監督・脚本は、アダム・マッケイ
アントマン』で、降板したエドガー・ライトが降板した後、
脚本を引き継いだ人物。
『アントマン』の映画レポの際に、「エドガー・ライト」しか賞賛していなかったけれど、
アダム・マッケイも底力ありすぎる脚本が書けるって結論。
すぐにそれがわかってよかったなあ。


プランBという、ブラッド・ピットの制作会社が一枚噛んでる。
先日、レオナルド・ディカプリオがアカデミー賞で受賞した時、
環境保護を訴えたスピーチが印象的だったけれど、
こうして世界的に有名になると、
ある種の使命感というのも背負うんだろうな。

ブラピもこの映画で、大事なセリフを吐いているあたり、
背負ってる気がした。
重荷になってほしくはないし、政治的なものに深く関わる人は好きじゃない。
でも、「自分が映画で何ができる?」「稼ぎで何ができる?」って
そこを考えている人は好き。尊敬しちゃう。

今少しずつ、そんな印象を受けているけれど、
どんなアクション映画だって、アメコミを原作にしたって、
「現代に訴えかける何か」をテーマに置いている作品が増えていくといいな。

儲けなんて忘れて、映画を作ることの意味を突き詰めて、
なんでこの題材を映像化したいのか、
そういうのがビリビリ伝わるものがいい。
映画は、エゴじゃない。


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「生きて帰る」ことが生きる糧。

おでっせい

オデッセイ』を観た!
原題:『THE MARTIAN

火星探査をする6名のクルー。
火星地表で調査を行っていると、猛烈な宇宙嵐がおこる。

火災の調査は、人類が新たな星や技術を見つけるために必要不可欠であった。
1回の調査にかかある費用は莫大で、時間も要するため、寸分のミスも許されない。

撤退は止む終えなかった。

しかし、嵐はまたたくまにクルーを呑み込んだ。
砂嵐の中を、宇宙船めがけて歩くが、うち1人の姿が消える。
応答も目視も確認できず、
「死んだもの」と判断し、5名は地球への帰還を決断する。

その男は、生きていた。

この世稀なる絶望を前にして。

このところ、毎年のように
「今年の映画の目玉」と言わんばかりの
大作宇宙映画が作られてきている。

ゼロ・グラビティ』や『インターステラー』は、
名実ともに評価されて、アカデミー賞をも賑わせた。

ここまでくると、“疑いの目”みたいなのが備わってしまう。
いくらなんでも、そろそろいいかげんスベるだろう、と。

なんやかや、宇宙に対して人間がまったく歯がたたない感じとか、
究極を観ることで「生きること」の本当の重さがわかるというか、
そういう感覚が好きで、
加えて科学的な根拠による映画的演出が好きで、
Blu-rayを買いたくなってしまうほど、「宇宙映画が好き」と気づいた。

だからある程度期待するし、
リドリー・スコットだし、だから観るしかないし。


観て正解だった。
雑に言えば、『インターステラー』と『アポロ13』を混ぜたような映画で、
加えて『月に囚われた男』的なスパイスを入れているんだけど、
つまり嫌うわけないじゃないって。

原作はもともと、無名の作家がインターネットで公表した作品が話題を読んで、
こうして最後には映画化に至ったんだけど、
「科学的根拠」を基に組み立てられた内容だから、
「自分がこの立場だったら?」をすごく想像しやすい。

そして私だけでなく、誰もが、
「自分は無理だ」って思う。

マット・デイモンが演じる主人公マーク・ワトニーは、
ものすごくバイタリティーに溢れている。
「生き抜こうとする気持ち」は、心の均衡を保つ上で、とても大事なんだと痛感する。
自暴自棄になれば、いつ自分を傷めつけるかわからないし、
考える力を失えば、発展性も計画性もなく、「生きる価値」を失う。

これはあくまで究極の環境下に置かれた男の話だけど、
実生活にシフトする余地のある、素晴らしいテーマだったと思う。

そして、たったひとりの人間に対して、
多くの人が動こうとする、その心

誰かが無理だと思えば、本当に無理になる。
たとえ、生き抜こうとする当事者がその気持ちを保ったとしたって、
周りが「いや、無理でしょう」となれば、人ひとりの命なんて微塵になる。
「希望」という言葉では薄いけれど、
無意識に「力を貸さなきゃ」と思う気持ちは美しいし、
映画を観ていても清々しい思いでいっぱいだった。

だからといって、生やさしい映画でもない。
もう少しで、ほんのちょっとのブレで、
気持ちはどん底になるし、失敗を目の当たりにすると絶望する。

でも、「今動かなければ、きっと後悔するだろ?」という、
リスクも、人生も、本当の意味で、ちゃんと自分で背負う姿は、
「生きているなあ」って思えるよね。


キャスティングはやたらすごくて、
ジェシカ・チャステインは狙い過ぎだろうと思いつつも、
知性漂う彼女がいるだけで映画が映えるよねって。
おでっせい
そして個人的に、
映画で最初に登場するのが、マイケル・ペーニャ
出ること忘れてたから、彼のかわいいお顔をみた瞬間きゃーんってなるし、
アントマン』で最高の演技だったから、
アントマーンって思いであふれた途端、
キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』の
バッキー役セバスチャン・スタンが立て続けに出てきて、
キャンプテン・アメリカーって思ったら、
最後「アイアンマンネタ」がちょろっと出た瞬間、
マイケルとセバスチャン連続で画面に映されて狙いすぎだと思った

その他、『それでも夜は明ける』のキウェテル・イジョフォーや、
ショーン・ビーンクリステン・ウィグ
あといっつも出演作忘れる顔だけど『スピード』でキアヌ・リーヴスの相棒役を演じた
ジェフ・ダニエルズなどなど、
お腹いっぱいなキャスティングだった。
割とメインキャラで、知名度の低い俳優さんを起用してくるのも、
それはそれでバランス取れてたけどね。

サンシャイン2057』の俳優も出てたなあ。
ベネディクト・ウォン(Benedict Wong)かな?
一度宇宙映画出ると、イメージがつくのかなあ、いいなあ。
てか、リドリー作品の常連ってことか。

あと、同じくリドリー・スコットの作品になぜか毎回地味にお呼ばれしている、
エミュ・エリオットも出てたよね?

音楽は、ハリー・グレッグソン・ウィリアムズ
最近、映画観るたび好きな作曲家で嬉しい!
しかも、リドリー作品のイメージと合うから、なおのこと嬉しい!


映像観もすごく良かったし、映画館で観れば最高だけど、
自宅鑑賞でもいいからぜひ一度!

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それは、恋というには足らなくて。

きゃろる

キャロル』を観た!
原題:『CAROL

何の変哲もないテレーズは、デパートの店員として働いていた。
恋人はいるが、恋人以上の関係を望まなかった。望めなかった。
どこか情熱が足りなくて。歯車が食い違っていて。

ある時の、出会い。

それこそ、何も変哲のない出会いだった。そのはずだった。

でも、傷つく心が“共鳴”した。
女性としてなくてはならないことを求められた彼女たちは、
恋よりも本当の“恋”に無心する。

この“恋”に、偽りはない。

人としての、つながりだから。


単なる性的嗜好と捉えるよりも、
駆け引きのない、心のつながりというものを感じる“恋”で、
ある意味ではこちらの方が、
異性と関係を結ぶより、リスクのない、
真実味のある繋がりであるように感じた。
きゃろる
ある県が立ち上げた、会員制の婚活サービスのパンフレットに、
「女性は受け身の性」と記載して問題になっていたけれど・・・。

悔しいけれどどこか、女性である自分自身が、
女性に対してちょっとそういうイメージがあって、
だからこそ、「だから女性は受け身なんだ」って公的に言われたり、
男性から「女性とは元来そういうもの」とか言われると腹ただしく思えて・・・。

「女性たるもの」「女性とはこういう傾向」という言葉に対して、
「男性にだってそういう人がいる」、
「女性だって男性のような人がいる」という主張をしたくなる。
社会では毛嫌いされがちな“フェミニスト”っぽい発言になるけれど、
痛いところ突かれたくないから、余計に弱さを隠したくなる。

なぜか「女性であること」に劣等感を覚えてしまう。
男性みたいに成りきれない自分が悔しい。
それが固定観念なのか、社会的通念なのかわからない。
どこか女性は不利だと思うことも多い。
ただ理由をつけて努力したくないのか、
生きてきてそう実感したのかわからない。

だからこそ、
女性が女性を愛することは、
ノーリスクで良い気がする。

きゃろる
もし世間一般にいわれている、体つきや考え方といった、
「男性と女性はそもそも創りが違う」というのが本当であれば、
わざわざ違うものを選ぶ必要ないんじゃないかって。
駆け引きも裏切りもない世界で生きた方が、幸せじゃないかって。

「女性だって人を裏切るだろ」っていう男性の言葉を待っている。
そうだよ、女性だって男性と同じなんだよって、声高に言いたい。


そういった意味で、キャロルは天性の「人たらし」だと思う。
つかめたようで、つかめないその危険性が、
男女ともに惹かれてしまうのだろう。
きゃろる
でもキャロルだって、ちぐはぐしている自分を、
どうにかして改めたかっただけなんだ。
どうしたら自分がまっすぐいられるか、その道をずっとずっと探してた。
欲しいものだけが欲しかった。
それは、男性も女性も、同じこと。

心が落ち着くもの。
人生で得たいもの。

それをただ、あちらこちら探しまわることの、何がいけないのかな。

もうなんだ、女性とは、男性とは、こうあるべきなんていう考えは、
不自然なほど、現実とかけ離れてきたと思うんだ。
生物的な部分は、精神的な部分で重要視されていない。

いずれ映画レポを書くけれど『リリーのすべて』を観て、余計にそう思った。
男性だって、どんどん綺麗になっていく。
生物的な性別を捨てれば、精神的には何にだってなれる。
「人間として、そうあるべきではない」と、誰が批判できるだろう。

今後もっと広く、精神的な面が認められていけば、
「女性は早く結婚して子供を産まなきゃ」とか、
「女性は30までに結婚しなきゃ」とか、どうでもよくなるはず。
こんなことが頭からすっぽり抜ければ、
女性はどんどん恋をすると思うよ。
焦りや困難さが、すべてを台無しにしている。


ほぼダブル主演である、
ケイト・ブランシェットルーニー・マーラの演技は素晴らしかったな
主演女優賞と、助演女優賞ともに、ノミネートで終わってしまったけれど、
特にルーニー・マーラの人間味がちょっと欠けてるけど、
情熱的な性格が凄く素敵だった
というかあの顔ずるい。羨ましくなる可愛さ。

ゼロ・ダーク・サーティ』 や『ウルフ・オブ・ウォールストリート』の
カイル・チャンドラーはやっぱりいいなあ
私はカイルが演じていた男性役を、一概に悪いとはいえないよ。
彼だって裏切られた立場の人だからね。
自分に置き換えた時の、そのプライドのずたずた感たるや、想像を絶するよ。

脚本は、脚色賞にノミネート。
太陽がいっぱい』の原作者でもあるパトリシア・ハイスミスの小説も読んでみたいな。

監督は、トッド・ヘインズ
アイ・アム・ノット・ゼア』は自宅鑑賞したけど、
『キャロル』と同じ監督とは思わなかったな!
いずれにしても、主張する力が強いというか、
いい意味でエグいの撮るの上手だな。

アカデミー賞のノミネーションにおいては、
作品賞と監督賞を逃すこととなった。
これが、同性愛者差別なんじゃないかって
騒がれたこともあったみたいだね。
トッド監督と、原作者ハイスミスは、
LGBT(ズビアン、イ、イセクシャル、ランスジェンダー)だから、
それを理由にノミネートされなかったと、アカデミー賞会員が批判された。

個人的には、LGBTに対しては、
その言葉自体が必要ないほど、認めているというか、特別視はしないようにしている。

ただ、LGBT系の映画を作っておけばウケるんじゃないかっていうような
ある種のブーム的なものが、
ブロークバック・マウンテン』あたりから映画界に広まっている気がして、
それはあんまり面白くないなぁって。
脱いだ女優と、ゲイやレズビアンを演じた役者が
評価されまくるのも、どうも座りが悪いなぁって。
役柄じゃなくて、素直に演技だけで評価してほしい。

音楽は、カーター・バーウェル!!!
こちらも後日映画レポを書くけれど、
クリス・パイン主演の『ザ・ブリザード』でも音楽を務めていて、
やっぱり音楽がうまいんだよな~って
映画の内容も良くて、音楽も良いと、仮死状態になるわ・・・

『ヒットマンズ・レクイエム』以来、もうずっとファンだな、彼の音楽に。
弦楽器と管楽器を使って、もわっとぼわっと、
音楽を膨らますのがうますぎる・・・!
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視聴は→コチラ

撮影賞にもノミネートされていたけれど、
窓越しに撮影したり、ガベ際からそっと覗かせたり、うまかったな~。
上手にぼかしたりして・・・!

自宅鑑賞でもいいんで、ぜひご鑑賞あれ!

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人ひとりの価値とは。

ぶりっじ・おぶ・ずぱい

ブリッジ・オブ・スパイ』を観た!
原題:『BRIDGE OF SPIES

保険関係を専門とする弁護士ドノヴァンは、
あるロシア人の弁護を務めることになる。

そのロシア人の名は、アベル。スパイだという。

冷戦下であった1957年、アメリカとロシアの間では、
互いにスパイや偵察員が次々と送り込み、水面下で過激化していた。

ロシア人スパイを弁護したことで、
ドノヴァンは米国民から白い目で見られることになる。
しかしドノヴァンは、「誰でも弁護されるべき権利がある」という信念を持っていた。

アベルはその後、ある事件の「交渉のコマ」に成り代わる。
ある意味では、ドノヴァンの願ってもいないチャンスであった。
アベルを祖国へ帰国させることができるかもしれないからだ。

ドノヴァンは弁護人として、“スパイ交換”の架け橋を務めることになる。
戦争の火蓋を切るか否かは、

すべてこの男に託された。


人ひとりの価値がゆらぐ、実際にあった出来事を描く映画。

国という“組織”においては、人ひとりの命は時に、
その人の命ひとつ自体の価値を失い、
ひとつのコマとして政治的に利用されることがある。

国の秘密や戦略を知っているのであれば、
それが公になることを恐れて身柄を確保しようとするし、
国益や領土を守るために線引したところを、
人ひとりの判断で越えようとすれば阻止される。
国政においてなんの影響もなければ、無関心である。
ぶりっじ・おぶ・ずぱい
そのことで、人ひとりが傷つこうとも、痛もうとも、
国という“組織”においては何の意味もないこと。

「国を回している」ことに悦に入っているだけで、
実際、それに対して攻略していないにも関わらず、
コマを扱っている優越感で目が曇っている。

もちろん、国を“組織”として築いている人たちに、
何の苦労もないといっているわけではない。
でも、末端の人々(多くが自分のような人)にとって、
自分を無価値に扱われれば、心離れていくものである。
「なんにも偉くない、凄くない」と、尊厳だって否定したくなる。

でも、声は声にならない。
“賢い人”は、口をつぐむだけで、意味のない行動をしない。
より正義心が強ければ、例え人ひとりでも声高に主張するが、
いずれ国という“組織”においては邪魔者扱いされることもあるだろう。


ひとつの組織に所属する上で、本当の意味での自由は失われる。
所属する上で、ルールを守ることは当然であるし、
時には妥協だって必要になってくる。
自分の中で何に重きを置くか、選択が必要になってくる。
大人になれば、全部が全部選べるわけがないとわかってくる。

でもいずれ、組織の下にいる末端の人々は、結束力が強くなる。
“共感”は何より心を繋ぐものだし、
互いの苦労が見えて、その上でも必死に沈黙という戦いや、
主張という戦いを続けている人を尊敬するようになる。
ぶりっじ・おぶ・ずぱい
だから、たとえ他人のことであっても心動くんだ。
国を“組織”する人たち以上に、人間的になれるんだ。

ぜんぶがぜんぶ、救うことなんてできない。
ぜんぶがぜんぶ、やりたいようになんてできない。

でも、手を広げれば、体を動かせば、新しい域には行ける。
少なからず、何かがやれる。

それが、国という“組織”において些細なことであっても。
日常に埋もれるほど、歴史に埋もれるほど、なんでもないことであっても。


スティーヴン・スピルバーグ監督と、
トム・ハンクス主演ということで、
否応なくして「観なければならい」というプレッシャーがあるけれど、
鑑賞当時、アカデミー賞では作品賞、脚本賞にノミネートされていたこともあって、
期待は凄く高まった。

そして実際に観てみて、これがすっごい良かったんだ!
題材が題材だけに、ベルリンの壁の問題とかも出てきて、重たいはずなんだけど、
絶妙なコミカル感もただよっていた。
悪くいえば、スピルバーグの笑いは、定番すぎるから、
この絶妙感はスピルバーグによるものじゃないんだろうなって思ってた。

そうしたら、エンディングクレジットで納得。
ジョエル&イーサン・コーエン兄弟が脚本に絡んでいた

笑いの「間」「動作」を全部計算づくで、文字にしていくコーエン兄弟。
時には、役者の演技まで制限されるような、息が詰まるような“コミカル”でもあるんだけど、
本作『ブリッジ・オブ・スパイ』においては、非常に効果的だった!


そして、『クラウド アトラス』くらいから、
妙なトキメキを覚えるようになったトム・ハンクスは相変わらず演技が素晴らしいし、
映画冒頭から「あっれ~ぇ!?」と思うような
ロシア人アベル役マーク・ライランスも異様な上手さで、
結果的に、アカデミー賞助演男優賞獲得
ノミネート俳優は、トム・ハーディマーク・ラファロといった期待してた俳優もいっぱいだったけど、
マーク・ライランスの受賞は納得モノだ!

あと、ちょいちょい活動が目立ってきた
イントゥ・ザ・ウッズ』でもお馴染みのビリー・マグヌッセンも出てて嬉しかったよ!
いつの間にやらフレームアウトだったけど。


しかし、いい映画だったな。
近頃、冷戦時代の作品を描くものが多くて、
コミカルな映画で言えば『コードネーム U.N.C.L.E.』だけど、
黄金のアデーレ 名画の帰還』なんかも、当時の状況や、
その時代を生きた人たちの心情が伝わるものだった。
いずれもベルリンの壁が象徴的だったよね。

そんな中で、やっぱりスティーヴン・スピルバーグ!!!
感激するような演出もいっぱいあった
トム・ハンクスのインタビューによれば、
カメラマンがシャッターを切ることで割れた電球が落ちて、
それが踏み潰されるというシーンは、脚本のト書きにはないことらしい。

アメリカの子供たちが、柵を難なく越えていくシーンはト書き通りだろうけど、
いかに、ベルリンの車窓と対比させるかが大事で、
「今だ解決していない問題」を表現していて素晴らしかったな・・・!

2016年も、いい映画いっぱいだと感激せざるをえない、1本だった。

あと、トーマス・ニューマンの音楽は流石だった。
ピアノと弦楽器の使い方が良かったんだけど、
エンディング曲とか、あえてコーラス入れてきて、うおーーっってなった。
リズムのとり方がちょっとジェームズ・ニュートンハワードっぽい印象。
でも、手堅いメロディラインは、やっぱトーマス・ニューマンって感じ。
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くりかえしくりかえす、宇宙の闘い。

すたー・うぉーず/ふぉーすのかくせい

スター・ウォーズ/フォースの覚醒』を観た!
原題:『STAR WARS:THE FORCE AWAKENS


ある地図のデータを託されたポー・ダメロン。
しかしストームトルーパーの襲撃に遭い、
ポーはすぐさま、ドロイド:BB-8にデータを隠した。
そのままポーとBB-8は離れ離れに。

その地図は、
銀河の暗黒時代を救う“要”の在り処を示していた。

BB-8は砂漠をさまよい、不遇の少女:レイと遭遇する。


宇宙を“駆ける”旅、序幕。

・・・の予告編はコチラではなく(確信犯)。

眠っていた力、呼び覚まされる。

本作はシリーズ通算で、エピソード7にあたる。

映画ファンとして恥ずべきことだけど、
これまで私は、『スター・ウォーズ』を避けて通ってきた。
そのため、今回の公開を前に、過去シリーズをようやく予習した。

やっぱり、公開された順がまっとうな観方だと思うから、
「エピソード順」には従わずに下記の通りに観た。

①『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』(1977年)
②『スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲』(1980年)
③『スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還』(1983年)
④『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』(1999年公開/3D版:2012年公開)
⑤『スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃』(2002年公開)
スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』(2005年公開)

⑥については線を引いているけれど、
結局エピソード7を観る前に観なかった作品。
確かに①とかは、当時の映像技術でこれだけのものを!という
違う感激があったんだよね。あと音楽が最強だ。
②からようやく登場したダース・ベイダーのテーマ曲とかね。
でも、シリーズ全体を通して考えると、あんま上がんなかった
「韓国ドラマ」みたいな人物相関とかが、ちょっと引っかかったのかな。
フォースとか、テンション上がる要素はあるんだけどね。

だから⑥は面倒くさくなって、観なかった。「もういいや」と。
どうせエピソード7の『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』は、新シリーズでしょって。

この時代に生まれ、
このシリーズを映画館で観る機会を与えられた。

(④⑤⑥も観れたけど、学生の頃はそこまで映画に興味がなかった。)

あまり大きな期待はなかったし、
全世界が熱狂したエピソード7を、全力で楽しめる気がしなかった。
そこまで、このシリーズに熱くなれない自分がいるから。

でもだからこそ、ちょうど良かったのかなって。
大きく期待しないほうが、映画を面白く観れる。
そしてやっぱり、「映画館で観ること」が、何より大事。
自宅鑑賞では、映画を本当の意味で楽しめないから。
①とかきっと、映画館で観ていたら、私もエピソード7に熱狂したんだろうなって。


で、実際に映画本編を観てどうだったのかというと。

冒頭から、“個人的”メインキャラ(ポー役)でオスカー・アイザックが登場したので、
一気に気持ちがひゃっほい値へ到達
すたー・うぉーず/ふぉーすのかくせい
映画に出ることは知っていたけれど、
どれくらい活躍するキャラなのかは把握してなかったから、
本編の頭から出てきてすっごく嬉しかった!!
しかも話の展開を持っていく、「動き」を担っていたから感激で

それから、これほどの大作であるにもかかわらず、
メインキャラのキャスティングが思っていた以上に地味で、
正直「どうなるかな~……」って思ったけど、
ヒロインであるレイ(デイジー・リドリー)が登場するなり、
すたー・うぉーず/ふぉーすのかくせい
ナウシカみたいなジブリキャラ雰囲気で、これまた即行ツボった。
分厚いゴーグルと、巻き巻き衣装、何かを採取(収拾)してる上、
駆けっこ上手で、知性とたくましさがあって。

そしてメインキャラのひとりフィン役ジョン・ボイエガも、
俳優としてはインパクトなさすぎ!と思ったけど、
すたー・うぉーず/ふぉーすのかくせい
キャラクター設定のおかげもあって、結構早い段階で好きになれて
レイとの絡み方もすごいかわいくて、「手、つながないでよ!」って言ってるのに、
張り切って守ろうとしているフィンが、少年漫画の主人公みたいな爽やかさだったよ

あと、アダム・ドライバーの役柄だけど、
仮面取った時に、「ブサメン!!!!」って絶叫した人も多かったんじゃないかな。
でもぶっちゃけ、いつもより凄いイケメンに映ってたんだよね、あれでも(←)。
かなり驚いた、「アダム・ライバーって髪型とかでこんなかっこよくなるのか」って。
正直、かなり賭けに出たキャスティングだったと思う。
演技はうまいほうだけど・・・思い切りすぎたかな~。

でもまあ、そうして、キャラクターで上手に映画に引き込んでくれた。

そして監督は、J・J・エイブラムス
JJが手掛ける映画の映像観とか、演出とか、
キャラクターへの命の吹き込み方が好みなので、
楽しめる余地だけ、楽しめた!

過去のキャストも、ちゃんと出してて嬉しかったし、
過去シリーズの「ちょっとかったるい感じ」も、世界観として引っ張ってきてくれてて、
いろいろ、これでいいんじゃないかな?って納得できた(上から目線)。

ちなみに、本作スター・ウォーズを手掛けることになったJJ監督は、
スター・トレックシリーズを降板することになった……。
新しいシリーズの3作目の予告編が出たけれど、
監督が変わっただけで、随分雰囲気変わったな~って思った。
それくらい、大作シリーズの監督変更は作品に影響するんだ。

だからこそ、『~フォースの覚醒』に、JJが起用された。
これまでの映画界を牽引してきた
偉大なる監督たちへの敬愛が、JJ監督作品に表れているから。
本当に「お前しかいない』ってくらいの、抜擢だったと思うよ。
『スター・トレック』シリーズが大好きな私にとっては残念だけど、
『スター・ウォーズ』ファンを救ったよね。
JJはホント、少年漫画みたいな展開超得意だからね。


今後、エピソード8、エピソード9と、公開予定。

きっと私は、映画館で観ざるを得ないんだと思う。
そういう、シリーズ作品だから。


あ、ところで、
本作最大の個人的見どころであり、
昨年、『映画総集編2015』で特別賞(人物編)にも選んだ
サイモン・ペッグの出演だけれど。
すたー・うぉーず/ふぉーすのかくせい
すさまじいメイキャップ(っていうかかぶりもの)で、
大好きなお顔を拝見できないどころか、
映画観終わった後「何役だったんだ?」と調べざるを得ない状況でした、というオチ。


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その一手すらも、策略。

かんぜんなるちぇっくめいと

完全なるチェックメイト』を観た!
原題:『PAWN SACRIFICE

アメリカに、ボビー・フィッシャーというチェスの名手がいた。
幼い頃から類まれなる才能を発揮していたボビーだが、
ロシアの最強プレイヤーであるボリス・スパスキーに敗戦する。

ボビーは次第に精神障害をきたす。
しかし、世界が注目する再戦の時。
ボビーは冷戦下で、国政に利用されるのであった。

この戦い、

盤上を超える。



半信半疑で観たこの映画。
『黄金のアデーレ 名画の帰還』を観たついでに、
もう1本何か観ようかな~と思って作品を探していた。
予告を観た時点では、「実話」といえども、
これ以上でもこれ以下でもないのではないかなと不安だった。


Yahoo!映画の評価も悪くなかったし、
そしてなにより、
かんぜんなるちぇっくめいと
リーヴ・シュライバーが出ているので観た。
なんか映画内のスチル画像が見つからないんだけど、
やっぱいいよねぇリーヴくん・・・
アカデミー賞作品賞ノミネート中の、
スポットライト 世紀のスクープ』にも出演するよ~
良い俳優ですから、ほんと。まじで。

本作ではロシア人役を演じたので、
時折ロシア語しゃべられてきゃーってなった


そんなわけで、本編を観てみたわけだけど、
これがなかなか面白かった

もちろん、「それで、どういったことだったんだろう結局」って気分になるんだけど、
そのわからない感じというか、濁された気分が良いというか。

チェスの世界は、先へ先へと読み出すと、
4次元とか5次元の域に脳が飛んでいってしまうようだ。
ラッセル・クロウ主演、ロン・ハワード監督の
ビューティフル・マインド』にもあったけど、
頭良すぎる人は、考えすぎてしまって、果てしなくなる。
脳がいくら考えられても、精神がついていけない


ボビー・フィッシャーは、一線を超えた知能をもってしまった。
かんぜんなるちぇっくめいと
彼は生涯、強迫観念に襲われた。
突然のタイトルの放棄や、失踪をするなど、波乱万丈の人生を送った。

しかし、彼が感じていた「圧力」は本当にあったのだろうか。
そして、ライバルであるボリス・スパスキーも、同様の切迫を感じていたのだろうか。

もはや、これらも戦略なのかわからない。
途中から、妙な“逆転”もあったので、モヤモヤする。
そこが面白さでもある。


エンディングクレジットで、監督が誰か気づいた。
エドワード・ズウィックだった!
つまり、『ラストサムライ』『ブラッド・ダイヤモンド』の監督であり、
ディファイアンス』でも監督を務めた。
だからリーヴくんが起用されたのか!だからか!

そして、ズウィック監督作品なら、音楽は・・・
やっぱりジェームズ・ニュートン・ハワード

この日は『黄金のアデーレ』でハンス・ジマーが手掛ける音楽が聴けたし、
満足すぎる1日だった

======

話しは別ですが、仕事が忙しすぎて、更新が滞りそうな予感・・・。
映画もちゃんと定期的に観れるか、
この1月~3月までいい作品がいっぱい公開されるだけでに不安です

とりあえず、文章量は落として、
観た作品を記録的に綴っていきたいと思います!

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奪われたのは、絵画じゃない。

おうごんのあでーれ めいがのきかん

黄金のアデーレ 名画の帰還』を観た!
原題:『WOMAN IN GOLD

1998年、弁護士であるランディは、
独立を諦め、アメリカの大手弁護士事務所に就職した。
そして、老女マリア・アルトマンから依頼を受ける。

「オーストリアにある『黄金のアデーレ』を
取り返す手立てはあるかしら?」


ベルヴェデーレ宮殿美術館が所有する、
オーストリアの名画が個人のものとして認められるのか。

これは第二次世界大戦の傷跡を辿る、実話
描きたいこといっぱいで
駆け足に展開する映画だったけど、
最後の追い上げは凄い!号泣必至!
自宅鑑賞でも良いので、ぜひ!!

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